離婚・再婚した両親を結婚式に呼ぶ際のポイント・注意すべきこと

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日本では近年離婚件数は増えており、子どもがいる家庭でもそれは例外ではありません。離婚にいたるにはさまざまな事情がありますが、子どもがいながら離婚した場合、その後も子どもをめぐって少なからず問題がでてくることもあります。

子どもの結婚式についても、両親が離婚している場合は悩みの種になります。まず離婚した両親、どちらにも出席してもらうか。出席するとしたら席はどうするか、他の参列者に迷惑ではないかなどです。

結婚式はふたりが共に暮らしていくことをお披露目する式ですが、同時に親からの巣立ちのイベントでもあります。どうしても、親の存在はクローズアップされるものですから、実際に悩んでしまい、結婚式自体をあきらめてしまう方もいるようです。

ここでは、離婚・再婚した親を結婚式に出席してもらいたいどうしたらいいか。トラブルへの対処法としてどんなものがあるかをお伝えします。

index 目次
  1. 結婚式に離婚した両親は呼ぶべきかは賛否両論
  2. 離婚した両親を結婚式に呼ぶ際に起こり得るトラブル
  3. 離婚した両親を結婚式に呼ぶ際のトラブル回避法

結婚式に離婚した両親は呼ぶべきかは賛否両論

まず、そもそも離婚した両親を結婚式に呼ぶべきなのか。これが大きな問題です。これについは賛否両論あります。

賛成派:ただ一度の結婚式、自分が呼びたいなら呼ぶべき!

結婚式は、究極は新郎新婦のものです。自分が呼びたいなら親の事情はともかく呼んでおいたらいいというのが賛成派の主な意見。実際に離婚した両親を呼んでふたりに祝ってもらい幸せを感じた、よかったという方もおられました。確かに離婚は親の事情で子どもは無関係。それなのに、子どもが親の事情に左右されるのは理不尽です。

懐疑派:離婚した夫婦の同席はおかしい、雰囲気も微妙になる

離婚するからにはお互い少なからず嫌な思いをしています。できれば顔を合わせたくないというのが本音であることは少なくありません。ましてやどちらかが再婚していた場合は余計です。

また、離婚した両親が結婚式で同席するなんて非常識だと考える人もいるようです。別れた元夫婦がいることによってお祝いの席に水をさしてしまうのではないかという意見もあります。

実際に別れた夫婦が子供の結婚式にそろって出席することは、特に離婚後互いに一切連絡を取っていないような場合、簡単ではないでしょう。

離婚した両親を結婚式に呼ぶ際に起こり得るトラブル

離婚した両親を結婚式に呼ぶことで以下のようなトラブルが起こることが考えられます。

片方の親が出席を拒否する、相手の出席を反対する

離婚の際大きな遺恨がなかったとしても、離婚するからには相手に良い感情をもっていないことは当然のことです。結婚式は子どものためと分かっていても、どうしても相手に会いたくないと実際に出席を断る方もいます。

また、離婚した相手を呼んでもらいたくないという親も。それはとくに自分が再婚しているケースで多いようで、現在のパートナーに気をつかうからのようです。なかには、離婚した相手を呼ばず、現在のパートナーを呼んでほしいと要求する親もいます。

結婚相手の両親・親せきに嫌がられる

結婚相手が離婚した両親の出席に反対するケースは少ないようですが、問題は結婚相手の両親と親せきです。上に記したように離婚した両親の出席は非常識と考える方は少なくないですし、せっかくの晴れがましい席なのに対面が悪いと言われることも。

妥協案として、離婚した両親に離婚していない夫婦を演じさせたという場合もあったようですが、結婚式で参列者をだますようなことはしたくはないですよね。

事情を知ったゲストに気をつかわれてしまう

新郎新婦の離婚した両親だということで、ゲストにいらぬ気づかないをさせてしまうことも考えられます。両親に「おめでとうございます」と挨拶し、少し話をするにしても、言ってはいけないことが言わないようにと考える方もいるでしょう。

しかし、実際に両親を結婚式に呼んだケースで、結婚式ならではの明るいお祝いムードでゲストはそれほど気にしなかったという話もありました。

離婚した両親を結婚式に呼ぶ際のトラブル回避法

離婚していたとしても両親どちらにも想いがあり、ぜひふたりに晴れ姿を見てほしい。それはとてもよく分かりますし、そう思うならぜひかなえてもらいたいです。ここでは、離婚した両親を呼んで素晴らしい結婚式を挙げていただくためにトラブル回避法をお伝えしたいと思います。

結婚式を2回に分けて、片方ずつ呼ぶ方法

両親のどちらかがどうしても相手と顔を合わせたくないという。離婚した両親を呼ぶことによって結婚式の雰囲気が悪くなってしまうのではないか心配。そういう不安がある場合は、たとえば、披露宴に母親を呼び、二次会に父親を呼ぶ。または、本格的な結婚式に母親を、改めて小規模のパーティーをしてその時に父親を。二次会、パーティーでなくても、会食するだけでもよいかもしれません。

この場合ですと、両親はお互いに顔を見せずにすみ、どちらからも祝福してもらえます。このとき、本格的な式に呼ぶのをどちらにするかは、これまでの付き合いの深さ(自分を育ててくれた、など)やこれからの付き合いの深さなどを鑑みてそれぞれのケースで決めるとよいでしょう。

バージンロードでのエスコートは臨機応変に

教会での挙式の場合、花嫁がバージンロードを歩きまずが、絶対に父親とでないといけないというわけではありません。バージンロードは花嫁の人生を象徴しており、教会の扉が開くことは彼女の誕生を意味しており、その一歩一歩が彼女の人生の歩みなのです。だから、エスコートするのは花嫁のこれまでの人生で大切な誰かであり、父親というきまりはありません。実際にアメリカの人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』では主人公キャリーが親友シャーロットをエスコートするシーンがありました。お母さんでもいいし、兄弟でもいいし、友達でもいいわけです。ですから、お母さんに育ててもらったのでお父さんとは歩きにくいなら無理にお父さんでなくていいでしょう。

ただ父親は娘とバージンロードを歩くことに少なからず夢を抱いているというケースがあることはお伝えしておきます。私は神社での挙式でしたがバージンロードを歩きたかったと父親に後で言われました。だから、もしも、娘がエスコートさせてくれたお父さんはとても感動するでしょうし、実際していたというエピソードも多かったです。

同時に招待する場合の難関ポイントは、「席」

離婚した両親を同時に招待する場合、悩むのは席です。両親なら本来同じ席で然るべきですが、やはり今回は別の席にしておくのが無難。母親側の親せき、父親側の親せき、それぞれで席を設けるほうがよいでしょう。

とりあえず両親それぞれに意向を聞き、彼らの正直な気持ちを事前に知っておくことです。なかには、子どもの結婚式だからこそ、過去の遺恨を忘れて喜び合いたいというケースもありますので、その場合、同じ席でも問題ないかもしれません。

親の再婚相手は自分との関係の深さ次第

親の再婚相手、パートナーを呼ぶか、呼ばないかですが、子供の頃から一緒に暮らしている、普段からお世話になっているといった場合は自分としても呼びたいでしょうし、呼んでしかるべきでしょう。ただその旨は両家それぞれ両方の親に事前に話しておき、了解は得て、いきなり対面ということは避けるべきです。バージンロードも悩みどころですが、連れ子と良い関係を築いている方は優しく寛容な方が多いようで、例えば新婦の母親の再婚相手と新婦が子供のころから一緒に過ごしていた場合でも、「実のお父さんと歩いてあげなさい」と譲ったケースを知っています。

実は上記のケースよりもより深い悩みの種になりがちなのは、自分にとって縁の「薄い」親の再婚相手を呼ぶかどうか。呼びたくないと思う人が多いそうなのですが、実の親が呼んでほしいと強く言ってくることがあるのです。家族の正式なイベントだからこそ、自分のパートナーを呼んでほしいと考えるのでしょう。わからなくもありません。

しかし、自分の結婚式に呼びたくない人を呼ぶのはつらいですね。自分の子供相手だからこそ、親にしてみれば身内としての甘えもあって自分の意見を通そうとする面もあると思います。この場合、こちらの気持ちを分かってくれる親せき、親の友人などに相談して仲裁してもらってはいかがでしょうか。家族の間にわだかまりを残すと皆がつらくなります。じっくり時間をかけて、冷静に、話し合いましょう。

事情を話し、プランナーに相談する

新郎新婦、それぞれの事情を踏まえて、最高の結婚式ができるように手を尽くすのがウェディングプランナーの仕事です。小さなことでも結婚式のことで迷った際はぜひウェディングプランナーに相談してください。実際に、同じように離婚した両親を招待することになり悩む新郎新婦は少なくなく、プランナーも以下のようないくつかの提案を行ってくれることがあるようです。

マジックミラー越しに挙式を見守る

会場によっては、たとえばお子さんの機嫌が悪くなってしまった場合などのために、マジックミラー越しから挙式を見守れる小部屋が用意されている式場もあります。そこから、片方は挙式を見守ってもらうということは可能だそうです。

前撮りの際に来てもらうようにする

写真を前撮りする場合ですと、その際に晴れ姿を見てもらうということも可能です。

お色直しの際、別室で対面

お色直しの際、別室を用意してもらい、対面することも。そのとき、花束、手紙を渡すこともあるようです。

 

せっかくの結婚式ですからぜひ憂いなく、楽しく、思い出に残るものにしていただきたいです。パートナーともよく相談して、ぜひすてきな結婚式にしていただきたいと思います。

Text by:AY

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