披露宴の挨拶回り完全ガイド|する?しない?お酌のマナーとタイミング・言葉がけ例文
披露宴の当日、新郎新婦だけでなく「親」にも意外と悩ましい役割があります。それが挨拶回りとお酌です。「絶対にやらなければいけないもの」と思い込んで緊張してしまう方も多いのですが、実際には料理の形式や地域の慣習によって進め方はさまざまです。この記事では、挨拶回りをするかどうかの考え方から、お酌のマナー、実際に回る順番とタイミング、シーン別の言葉がけ例文、当日までに準備しておきたいことまで、親の立場で知っておきたいポイントをまとめました。
する?しない?挨拶回りは「必須」ではない
披露宴での親の挨拶回りは、法律やマナーの絶対的なルールとして決まっているものではありません。コース料理でゲストが着席したまま進行する披露宴では、親が各テーブルを回って一言挨拶をするスタイルがよく見られますが、立食形式やアットホームな少人数の会では省略されることも珍しくありません。
大切なのは、「するのが当たり前」と決めつけず、両家の考え方や会場・料理の形式に合わせて事前にすり合わせておくことです。両家で「やる/やらない」の認識がずれていると、当日どちらかの親だけが挨拶に回り、もう一方が気まずい思いをするというケースも起こりがちです。
お酌はマナー違反にならない?無理をしないための考え方
お酌についても、本来はホテルや会場のスタッフが行う役割であり、親が必ずしなければならないものではありません。ただし、遠方から来てくれたゲストや目上の方との親交を深める目的で、あえて親がお酌をして回るケースもあります。
お酌をする場合に気をつけたいポイントは次のとおりです。
飲めない相手にお酌を強いない。アルコールが苦手なゲストには、無理に勧めず「よろしければ」と一言添える程度にとどめましょう。
親自身も飲み過ぎに注意する。挨拶回りやお酌のあとにも祝辞への対応、記念撮影、お見送りなど親の役割は続きます。注がれるままに飲んでしまうと、最後まで気を配れなくなる恐れがあります。
料理提供の妨げにならないタイミングを選ぶ。配膳中の通路をふさいでしまわないよう、スタッフの動きを見ながら声をかけるのがスマートです。
挨拶回りの方法・タイミング・順番
挨拶回りを行う場合、一般的には乾杯のあと、歓談(食事)の時間に入ってから動き始めます。スピーチや余興、キャンドルサービスなどの進行中は席を立たず、進行が一区切りついたタイミングで回るのがマナーです。
基本の順番
| 順番 | 対象 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 自分側の上席ゲスト(主賓・会社関係など、親族を除く) | お世話になっている方への感謝を優先して伝える |
| 2 | 相手側の上席ゲスト(親族を除く) | 新郎新婦を通じたご縁への感謝を伝える |
| 3 | 自分側・相手側の親族 | 披露宴後半や親族紹介のタイミングでまとめて回ることも多い |
会場によっては、進行を熟知したキャプテン(サービス責任者)がタイミングを教えてくれることもあります。不安な場合は事前の打ち合わせで「挨拶回りのタイミングを教えてほしい」と伝えておくと、当日スムーズです。
挨拶の言葉がけ|シーン別の例文
挨拶回りで伝える内容は、基本的に「自己紹介」「参列のお礼」「今後のお付き合いのお願い」の3つで構成すれば十分です。相手によって少しだけ言葉を変えると、より丁寧な印象になります。
主賓・上司へのご挨拶:「本日はご多用の中、お越しいただきありがとうございます。〇〇(子の名前)の父(母)でございます。今後とも変わらぬご指導のほど、よろしくお願いいたします。」
友人・同僚へのご挨拶:「今日は遠いところ、〇〇のためにありがとうございます。これからも仲良くお付き合いいただけたら嬉しく思います。」
親族へのご挨拶:「本日はお忙しい中お越しいただき、ありがとうございます。新しい家族として、これからどうぞよろしくお願いいたします。」
誰がどのテーブルに座っているか事前に把握しきれない場合も多いため、次の「事前準備」で紹介する工夫をしておくと、当日焦らずに済みます。
当日までに準備しておきたいこと
挨拶回りやお酌を気持ちよく行うために、事前にできる準備がいくつかあります。
両家で方針をすり合わせる。「挨拶回りをするかどうか」「お酌はどちらの親も行うか」を、打ち合わせの早い段階で確認しておきましょう。
席次表にゲストの情報をメモしておく。肩書きや新郎新婦との関係性、簡単なエピソードなどを新郎新婦に聞いておくと、より心のこもった一言を添えられます。
服装の動きやすさを確認する。親の衣装は座った状態を想定して仕立てられていることが多いため、テーブルの間を歩き回っても着崩れしにくいか、事前に試着時に確認しておくと安心です。
会場スタッフに当日の流れを確認する。挨拶回りのタイミングや、お酌用のお酒・グラスの準備があるかどうかは、会場によって対応が異なります。前日までの打ち合わせで確認しておきましょう。
挨拶回りの負担そのものを減らしたい場合は
ここまで紹介してきたのは、比較的ゲスト数の多い披露宴を想定したマナーです。一方で、「親への負担を減らしたい」「形式的な挨拶回りよりも、ゲストとゆっくり過ごす時間を大切にしたい」という考え方から、あえてゲストを絞った少人数婚や、挙式・披露宴の代わりに前撮り撮影を中心にするフォトウェディングを選ぶカップルも増えています。
ゲストが少なければ、その分ひとりひとりとじっくり話す時間が生まれ、形式的な「順番に回る」挨拶回りにこだわる必要も少なくなります。披露宴の進め方そのものを見直したい方は、少人数・家族婚のスタイルについてまとめた記事も参考にしてみてください。
少人数・家族婚におすすめのフォトウェディング会場まとめはこちら
よくある質問
Q. 挨拶回りは絶対にしなければいけませんか?
A. 絶対のルールではありません。料理の形式や会場の進行、両家の考え方に合わせて、するかしないかを事前に決めておけば問題ありません。
Q. お酌は親がしないと失礼にあたりますか?
A. 本来はスタッフの役割のため、親がしなくても失礼にはあたりません。親交を深めたい場合に任意で行うものと考えましょう。
Q. 挨拶回りはどのタイミングで始めればいいですか?
A. 乾杯のあと、歓談(食事)の時間に入ってから、スピーチや余興が進行していないタイミングを選んで始めるのが一般的です。
Q. 両家で挨拶回りをする・しないの認識が違ったらどうすればいいですか?
A. 当日に食い違いが起きないよう、打ち合わせの段階で両家に確認し、事前にすり合わせておきましょう。
Q. アルコールが苦手なゲストにお酌をする際の注意点は?
A. 無理に勧めず、「よろしければ」と一言添える程度にとどめ、断られたら深追いしないのがマナーです。
Q. 挨拶回りをしない場合、ゲストへの感謝はどう伝えればいいですか?
A. 披露宴後の見送りの際にひとこと添えたり、後日改めてお礼状や写真を送ったりする方法もあります。挨拶回りをしなくても、感謝を伝える機会は他にもつくれます。
まとめ
披露宴での挨拶回りとお酌は、「絶対にやるべきマナー」ではなく、両家の考え方や会場の進行に合わせて選べるものです。する場合は、料理の妨げにならないタイミングと順番を意識し、シーン別の言葉がけを準備しておくと当日も落ち着いて対応できます。形式的な挨拶回りに負担を感じる場合は、少人数婚やフォトウェディングなど、披露宴そのものの形を見直すという選択肢もあります。ご自身たちらしいスタイルを、新郎新婦と両家でよく話し合って決めてみてください。


