直接会ってするべきとされてきた結婚報告ですが、早めに知らせられるということ、遠方の友人に宛てて、結婚休暇やメールアドレス変更の連絡を兼ねて職場や取引先など仕事関係の人宛にメールをすることも多くなっています。今回は結婚報告をメールでする際のマナーやポイントご紹介します。さらに文例を「結婚式なし婚姻届提出のみの場合」「結婚式の予定があり招待する予定」「結婚式の予定があるが招待しない予定」など状況に分けてご紹介します。
なお、結婚することを「入籍する」ということがありますが入籍=結婚というわけではありません。言葉遣いとして厳密には正確ではないので注意しましょう。詳しくはこちらをご参照ください。
1.結婚報告メールのポイント
1-1.メールで結婚報告をしてもいい相手としない方がいい相手をピックアップ
まず、最初の重要なポイントはメールで結婚報告をしてもいい相手か、メール以外の方法(直接会って話す、手紙を出す、電話をするなど)で伝えた方がいい相手か分けて考えることです。相手との関係性、親族や職場の慣習にもよりますが、一般的にメールで結婚報告をしてもいい相手としない方がいい相手は以下のとおりです。
<メールで結婚報告をしてもいい相手>
- 友人
- 姓や連絡先の変更、休暇予定を知らせるべき仕事関係の人
<メールで結婚報告をしない方がいい相手>
一斉送信はせず、なるべく一人ずつにメールをするように送付リストを作成しましょう。
1-2.送付リスト作成
次に結婚式(あるいは二次会)をするのかしないのか、するとしたら招待するのかしないのか、に分けてメールの送付リストをつくります。
1-3.どのタイミングでメールを送るか?
結婚式をせず婚姻届提出のみの場合
友人に対しては婚姻届を提出する前に「結婚することになった」ということ、仕事関係に対しては婚姻届を提出したら「結婚した」ということを知らせます。
結婚式をする予定がある場合
招待するかしないかによってメールに書く内容が変わってくるので、結婚式招待するかどうかはっきり決まってからメールをします。招待する場合は改めて招待状を送ることを知らせておきます。
結婚式をするが招待する予定がない場合
結婚式に招待しないことがはっきり決まった時点で、結婚した(する)ことと、結婚式をするが身内だけで行う予定であることなどを伝えましょう。
2.結婚報告メールの文例
2-1.結婚報告メールの基本の構成
メールの件名は「結婚のご報告」とします。
「結婚の報告」
「結婚式をするかしないか」
「自分の名前」(姓が変わった場合は旧姓もカッコ書きで書き添える)
「メールでの報告になってしまうことをお許しください」
「今後もお付き合いお願いします」
という内容で構成します。
2-2.結婚式はせず婚姻届提出のみの場合の文例
○○さん、お元気ですか?ご無沙汰しています。
私事で恐縮ですが、この度ご縁があり△△さんと○月○日に結婚しました。
(「結婚式は行わず身内だけで食事会を開きました。」)・・・身内だけで食事会などをした場合
今は引っ越しも落ち着き、新しい生活がスタートしました。
新居は□□線○○駅の近くです。
お近くにいらした際はぜひお立ち寄りください。ふたりで力をあわせて幸せな家庭を築いていきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします。
文面のみの事後報告になってしまったことをお許しください。
末筆ながら皆様のご多幸をお祈り申し上げます。(自分の名前)
2-3. 結婚式(または二次会)をする予定で招待する場合の文例
結婚式の招待する予定の場合には、結婚の報告(予定)と、「結婚式の日にちと場所」「列席のお願い」と、後日招待状を送る旨を書きます。結婚式に招待せず、二次会に招待する場合は詳しくは後日連絡する旨を伝えておきます。
一般的な文例
○○さん、お久しぶりです。その後お変わりありませんか。
この度私は、○月○日に結婚いたしました。
相手は□□△△さんという方で、姓は「□□」になりました。
お手数ですが連絡帳等の登録のご変更をお願いいたします。結婚式は、△月△日に○○(会場名)にて行う予定です。
もしご都合がよろしければ、△△さんにもぜひ列席いただきたいと思っています。
式の詳細については、後日改めて招待状をお送りしますので、ご確認いただけると幸いです。
本来なら直接お伝えすべきところ、メールでの報告になってしまうことをお許し下さい。
今後も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
(自分の名前)(旧姓○○)
親しい友人宛の文例
○○、久しぶり!元気ですか?
実は□□ちゃんと○月○日に結婚しました。
結婚式は△月△日に○○(会場名)でする予定なので、○○(友人の名前)にもぜひ出席してほしいです。
詳しくは後日、招待状を送らせてもらうね。
本当は会って直接知らせたかったんだけど、○○には早く伝えたかったのでメールしました。
これからもどうぞよろしくお願いします。まずはご報告まで。
(自分の名前)
今年の○月に結婚することになりました。
お相手は、○○で知り合った○○△△さんという方です。
結婚式は○月△日に身内だけで行なうことになり、□□(友人の名前)ちゃんにはぜひ二次会に出席してほしいと思っています。
現在計画中なので詳しく決まったら改めて連絡しますね。まずはご報告まで。
(自分の名前)
2-4.結婚式をするが招待しない場合の文例
相手を結婚式に招待しない場合は、「結婚式は身内だけで行う予定です。」など書き加えます。
○○さん、ご無沙汰しております。お元気ですか。
私事で恐縮ですが、この度、ご縁があり○月○日に結婚いたしました。
結婚式は身内のみで△月△日に□□にて行いました。
なお、結婚に伴い姓が「△△(ふりがな)」に変わりました。
お手数ですが連絡帳等の登録の御変更をお願いいたします。
今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
(自分の名前)(旧姓 △△)
2-5.姓や連絡先の変更、休暇予定を知らせるべき仕事関係の人への文例
姓およびメールアドレスの変更連絡を兼ねた結婚報告メール
○○様
お仕事中失礼致します。
私事で恐縮ですが、この度ご縁があり、昨日○月○日に結婚いたしました。
結婚に伴い姓が変わり、「○○」となったためメールアドレスが以下のように変更になりました。
(新メールアドレス)
旧アドレスも○月○日までは使用可能ですが、今後は新アドレスにご連絡いただけますと幸いです。
(または、結婚後も旧姓のまま仕事を続けますので、メールアドレス等の変更はございません。)
お手数をおかけいたしますが、登録変更をお願いいたします。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻の程、よろしく願い申し上げます。
結婚後も旧姓を使用する場合の結婚報告メール
○○様
お仕事中失礼致します。
私事で恐縮ですが、この度ご縁があり、昨日○月○日に結婚いたしました。
結婚後も旧姓のまま仕事を続けますので、メールアドレス等の変更はございません。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻の程、よろしく願い申し上げます。
結婚休暇の予定を兼ねた結婚報告メール
○○様
お仕事中失礼致します。
私事で恐縮ですが、この度結婚いたしました。
つきましては○月○日~○日に休暇をいただくことになりました。
この間の業務は□□が担当いたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。