結婚にともない氏名・住所が変わる方に向けて、マイナンバーカードの手続き方法・期限・マイナ保険証との関係まで、2026年時点の最新情報でまとめました。
結婚で氏名・住所が変わったら?マイナンバーカードの手続き完全ガイド[2026年最新版]
マイナンバーカード・通知カード・個人番号通知書の違い
マイナンバー(個人番号)そのものは、結婚して姓や住所が変わっても生涯変わることはありません。一方で、マイナンバーを証明・利用するための「カード」や「書類」には複数の種類があり、お手元にあるものの種類によって結婚後に必要な手続きが変わってきます。まずはこの違いを整理しておきましょう。
マイナンバーカードは、ICチップに氏名・住所・生年月日・性別とマイナンバーが記録されたプラスチック製のカードで、本人確認書類としても使える唯一の形式です。マイナンバー通知カードは2015年の制度開始時に全員に送付された紙製の通知書で、2020年5月に新規発行・再交付が廃止されています。現在お手元に通知カードしかない方は、原則として記載事項の変更ができず、マイナンバーカードへの切り替えが必要です。個人番号通知書は、通知カード廃止後にマイナンバーを証明するために交付される紙の書類で、こちらはマイナンバーカードの代わりにはならず、単独では本人確認書類として使えません。
結婚するとマイナンバーカードはどうなる?すべき手続きは?
結婚にともなって生じる変更は、大きく分けて次のようなケースがあります。
①氏名が変わる場合(どちらかが相手の姓を名乗る場合):マイナンバーカードの券面(表面)に印字された氏名とICチップ内の情報、両方の変更手続きが必要です。
②住所が変わる場合(新居への転居をともなう場合):婚姻届と同時、またはその前後に転入・転居届を出した市区町村で、カードの住所欄の変更が必要です。
③氏名・住所とも変わらない場合(事実婚や、婚姻届のみで同居先・姓を変えない場合など):カード自体の変更手続きは基本的に不要です。
注意したいのは、婚姻届を提出しただけでは住民票やマイナンバーカードの記載は自動的に更新されない点です。氏名・住所の変更が住民票に反映された後、あらためてカードの記載事項変更手続きを行う必要があります。
記載事項変更の手続き方法・必要書類
手続きは、お住まいの市区町村の窓口(マイナンバーカード担当課・戸籍住民課など)で行います。一般的な必要なものは次のとおりです。
- マイナンバーカード本体
- 本人確認書類(代理人が手続きする場合)
- マイナンバーカードの暗証番号(券面事項入力補助用など)
本人が窓口に出向く場合は、カードと本人確認書類の提示のみで手続きできる自治体が多く、手数料は原則かかりません。代理人が手続きする場合は、委任状や戸籍謄本などの代理権を証明する書類が追加で必要になるため、事前に自治体の案内を確認しておくと二度手間を防げます。なお、オンラインの「マイナポータル」上では氏名変更そのものをICチップに書き込むことはできず、カードの券面・ICチップの更新はあくまで窓口での手続きが必要です(マイナポータルで変更後の氏名が反映されない場合、カード側の更新がまだ済んでいないサインです)。
マイナンバーカードに旧姓を併記する
2019年の住民基本台帳法施行令改正により、住民票・マイナンバーカード・印鑑登録証明書などに「旧氏(旧姓)」を併記できる制度が設けられています。結婚後も仕事などで旧姓を使い続けたい場合、この制度を使えば公的な本人確認書類の上でも旧姓を証明できます。
併記を希望する場合は、婚姻届と同時またはその後に、戸籍謄本等をもとに「旧氏併記」の申出を行います。すでにマイナンバーカードを持っている方は、券面の氏名欄に新しい氏名と旧氏が並記される形になり、再発行の手続きが必要です。新規にカードを申請するタイミングで併記を申し出ることもできます。取り扱いの詳細は自治体によって多少異なるため、事前に窓口かホームページで確認しておくと安心です。
変更の期限とカードそのものの有効期限
マイナンバーカードの記載事項(氏名・住所など)に変更が生じた場合、法令上は変更があった日から14日以内に市区町村への届出・カードの変更手続きを行うことになっています。結婚準備やハネムーンで忙しい時期ではありますが、この期限を過ぎてもすぐにカードが無効になるわけではないものの、放置するとカードの情報と実際の氏名・住所が食い違ったままになり、本人確認書類として使う際にトラブルになりかねないため、早めの手続きがおすすめです。
これとは別に、カードそのものにも有効期限があります。18歳以上の方が取得したマイナンバーカードの有効期限は発行から10回目の誕生日まで、電子証明書(後述)の有効期限は発行から5回目の誕生日までです。結婚による記載事項の変更と、カード自体の有効期限はまったく別物なので、混同しないようにしましょう。
マイナ保険証との一体化で氏名変更時に気をつけたいこと
2024年12月以降、健康保険証は新規発行が終了し、マイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」を基本とする仕組みに移行しています(お手元に従来の保険証をお持ちの方も、経過措置の期間を過ぎると順次使えなくなり、資格確認書等への切り替えが進んでいます)。結婚で氏名が変わる方にとって見落としやすいのが、このマイナ保険証としての登録情報も、カードの氏名変更にあわせて実態を一致させておく必要があるという点です。
マイナ保険証はカードのICチップ情報と医療機関側のオンライン資格確認システムを照合する仕組みのため、カードの氏名変更手続きを済ませないまま放置すると、病院や薬局の窓口で本人確認・資格確認がスムーズに進まない可能性があります。結婚による氏名変更の手続きをする際は、健康保険の被保険者情報の変更手続き(勤務先の健康保険組合や、国民健康保険なら市区町村の窓口)とあわせて、忘れずに済ませておきたいポイントです。
顔認証マイナンバーカードをお持ちの方へ
2025年7月から、暗証番号の設定を不要とし、顔認証(または窓口での目視による顔確認)のみで本人確認を行う「顔認証マイナンバーカード」の運用が始まっています。これから新規にカードを申請する方や、更新のタイミングでこのタイプを選んだ方は、結婚後の氏名変更手続きの流れ自体は通常のカードと同じですが、一点だけ注意が必要です。
顔認証マイナンバーカードは、暗証番号の入力が必要なマイナポータルの一部機能・コンビニ交付サービス・e-Taxなどのオンライン確定申告には利用できません(健康保険証としての利用や、対面での本人確認書類としての利用は可能です)。結婚後にこうしたオンライン手続きを使う予定がある場合は、通常の暗証番号方式のカードへの切り替えが可能かどうか、窓口で手続きの際にあわせて確認しておくとよいでしょう。
暗証番号・電子証明書について
マイナンバーカード(顔認証タイプを除く)には、用途に応じて複数の暗証番号が設定されています。代表的なものが、コンビニでの証明書交付やマイナポータルのログインに使う利用者証明用電子証明書(数字4桁)と、e-Taxなどの電子申請で使う署名用電子証明書(英数字6〜16桁)です。
結婚で氏名や住所が変わると、この署名用電子証明書は一度自動的に失効します。失効した証明書は自動では復活しないため、記載事項変更の手続きと同じタイミングで、窓口にて再発行(新しい暗証番号の設定)を申し出ておきましょう。あとから別日に出直す手間を省けます。
手続きが終わったら
役所でのマイナンバーカードの手続きや健康保険の変更は、結婚後にやるべきことの中でも特に期限が決まっている実務作業です。一つひとつは地味な作業ですが、こうした手続きが一区切りついたタイミングは、新しい名字・新しい生活のスタートを実感できる節目でもあります。
「婚姻届は出したけれど、結婚式や前撮りはこれから」というカップルの中には、入籍後の落ち着いたタイミングで記念の写真を残したいという方も増えています。Pridalの最短7日で叶うフォトウェディングなら、挙式や披露宴をしない「なしなし婚」のカップルでも、まとまった準備期間を取らずに前撮り・フォトウェディングだけを叶えることができます。手続きが落ち着いた後のご褒美として、検討してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q. 婚姻届を出しただけで、マイナンバーカードの氏名は自動的に変わりますか?
A. いいえ、自動では変わりません。婚姻届の提出後、住民票の氏名変更が反映されてから、あらためて市区町村の窓口でマイナンバーカードの記載事項変更手続きが必要です。
Q. 手続きの際に夫婦どちらかが窓口に行けば大丈夫ですか?
A. 原則として、カードの名義人本人が窓口に行く必要があります。本人が行けない場合は代理人による手続きも可能ですが、委任状や戸籍謄本などの追加書類が必要になるため、事前に自治体へ確認しておきましょう。
Q. 手続きに手数料はかかりますか?
A. 結婚などによる記載事項の変更は、原則として手数料はかかりません。紛失や破損による再発行など、別の事由がある場合は有料になることがあります。
Q. 通知カードしか持っていません。結婚を機にマイナンバーカードを作るべきですか?
A. 通知カードは2020年5月に新規発行・再交付が終了しており、記載事項の変更もできません。現在はマイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」が基本の仕組みになっているため、このタイミングでカードを新規に申請しておくことをおすすめします。
Q. 旧姓を名刺や銀行口座でも使い続けたいのですが、マイナンバーカードの旧姓併記は役立ちますか?
A. はい。住民票・マイナンバーカードへの旧氏併記制度を使えば、婚姻後も公的な本人確認書類の上で旧姓を証明できます。勤務先の社員証やパスポートなど、他の書類での旧姓使用ルールとあわせて確認しておくとスムーズです。
Q. マイナ保険証を使っています。結婚で氏名が変わったら、病院にかかれなくなりますか?
A. 氏名変更の手続きをしないまま放置すると、医療機関での資格確認がスムーズに進まない可能性があります。マイナンバーカードの記載事項変更とあわせて、勤務先の健康保険組合や国民健康保険の窓口でも氏名変更の手続きを済ませておきましょう。
Q. 顔認証マイナンバーカードと通常のカード、結婚後の手続きに違いはありますか?
A. 氏名・住所変更の基本的な流れは同じです。ただし顔認証マイナンバーカードは暗証番号を使うオンライン手続き(マイナポータルの一部機能やe-Taxなど)に利用できないため、そうした用途がある方は窓口で切り替えの可否を確認しておくと安心です。
Q. 期限の14日を過ぎてしまったらどうなりますか?
A. 直ちにカードが失効するわけではありませんが、カードの記載内容と実際の氏名・住所が異なったままになるため、本人確認書類として使う際に支障が出る可能性があります。気づいた時点でできるだけ早く手続きしましょう。


