大切な門出の日、できれば青空のもとで迎えたいと思う人は多いでしょう。でも何か月も先の天候のことは予測できないもの。今回は結婚式当日が雨天だった場合、または梅雨の時期に結婚式を予定している場合の、雨の日ならではの素敵なウェディングについてご紹介します。
天気予報は「雨」の新郎新婦必見!雨のウェディングを楽しむアイデアとおもてなしのコツ
結婚式当日の雨は縁起がいい?
結婚式の日に天気が悪いと残念に感じてしまうかもしれませんが、雨(レイニーシャワー)は神様からの贈り物とも言われており、二人を祝福してくれているという考え方も。
古くから「雨降って地固まる」という言葉が用いられるように、雨が降ることで二人の仲をよりいっそう強めてくれるかもしれません。雨の日の結婚式のほうが、新郎新婦やゲストの印象に残りやすいという面もあります。
また、フランスでは「雨の日の結婚式は幸運をもたらす」「天が涙を流している」という言い伝えも。後者の涙とは、新郎新婦がこれから悲しい涙を流さなくていいよう、空が代わりに泣いてくれていることを指しているのだそうです。
同様にイタリアでも「(農作物のために)雨を降らせる花嫁は幸せになる」、ハワイでは「雨の後には虹が出る」といった縁起のいいことわざが知られています。
さらに、実利的なメリットも。欧米ではジューンブライドとして人気の6月ですが、日本では梅雨のシーズン。ロマンチックな時期ではあるものの雨を避けたい人が多いため、6月は実は比較的予約を取りやすかったり、割引などの特典がついてきたりすることも。
悪い印象ばかりではない雨の日。恵みの雨として気持ちを切り替えて楽しめるようになりたいですね。
雨の結婚式のアイデア
とはいえ、歩きにくさや屋外での演出の難しさなど、雨の日の結婚式にはデメリットがあるのも事実。そんなデメリットを逆手にとり、思い出に残る一日のためにひと工夫してみましょう。
傘に寄せ書き&相合い傘
天気予報が雨だったら、傘とカラフルなペンを用意して受付に置いておきましょう。ゲストに傘に寄せ書きをしてもらい、披露宴の入場時またはお色直し後の入場時にはその傘で相合傘をして登場!ゲストが演出に加われるので盛り上がります。二人の姿がどこからでも見られるように透明のビニール傘か、和装で入場の場合には番傘も素敵です。
雨のモチーフを取り入れる
傘やレインブーツ、あじさいなど、雨・梅雨を連想させるモチーフを受付や各テーブルの装飾、プチギフトに取り入れてみましょう。撮影した写真を見返すたびに、「この日は雨だったけど素敵な式だったな」と印象深くなります。
カラフルな傘で撮影
小雨程度で外に出ることができそうなら、ゲスト用にカラフルなビニール傘をたくさん用意しましょう。みんなで傘を持って写真を撮れば、曇り空でも虹がかかったように明るい雰囲気に。ハウスウェディングやガーデンウェディングなど、屋外のロケーションが素敵なウェディングにぴったりのアイデアです。
天井や壁を空のようにデコレーション
ブルーと白のバルーンや、色とりどりの傘などで受付スペースの天井や壁をデコレーション。外は雨が降っていても、会場内は明るい空模様を楽しめます。バルーンリリースを室内で行う場合にもおすすめです。
音楽を雨にまつわる曲に
会場内で流すBGMも雨に関する曲を織り交ぜてみましょう。しっとりとしたラブソングがたくさん見つかるはず。「雨の日の結婚式もいいかも」とゲストに喜ばれそうです。
準備は万端に!ゲストへの配慮
天候が悪いなか列席するゲストへのおもてなしにも気を付けたいところです。会場のスタッフも雨天の対応には慣れていますが、あらかじめ「どんな対応をしてもらえるか」を確認しておくと安心です。
温かいドリンク
ウェルカムドリンクを予定している場合、雨やエアコンで冷えてしまった体を温めるための温かいドリンクも提供してもらうようにしましょう。また会場内が湿気で蒸し暑くならないよう配慮を。
タオル
傘を差していても、服や持ち物が濡れてしまうことはあるもの。受付やお手洗いにフェイスタオルを用意しておき、自由に使ってもらえるようにしましょう。
ヘアセット用のアイテム
せっかくセットした髪型が乱れてしまうと悲しいですよね。お手洗いにヘアセット用のスタイリング剤やドライヤー、女性用にはヘアアイロンといったアイテムを置いておくとゲストも気持ちよく過ごすことができそうです。
靴下・ストッキング
足元はどうしても雨がかかりやすく、靴下やストッキングが濡れてしまうとずっと不快な思いをすることになります。男性用に黒の靴下、女性用にベージュのストッキングをいくつか用意しておきましょう。
雨の日特典
梅雨のシーズンなど、前もって雨の可能性が高いとわかっている場合におすすめの演出です。招待状に「雨の日特典」として、当日雨が降った場合のちょっとしたプレゼントなどお楽しみを用意しておきます。目覚めたときに雨が降っていても、明るい気分で会場に向かえそうなアイデアです。