結婚式を控えたカップルを取材していると、新郎の側からは「結婚式の主役は女性なのに、花嫁がなかなかものごとを決められないタイプで・・・」という悩みが少なくありません。一方新婦の側の言い分は、「結婚式の準備にちっとも協力してくれない」と、新郎に対する不満が噴き出すこともあります。また挙式後に「結婚式はどちらにとっても初めての体験だから、プロに聞くべきだった」という反省の声も。 プロで第三者つまり結婚式をプロデュースしてくれる会社を活用したほうが、便利でうまいくいくケースもあります。結婚式のスタイルを、とことん二人の理想に近づけてくれるプロデュース会社は実は貴重な存在。そんなウェディングプロデュース会社を最大限に活用する方法を、あるプロデュース会社の元社員Aさん(35歳)に聞いてみました。
プロデュース会社活用の利点-夢を実現するウェディングプロデュース会社の活用法<前編>
結婚雑誌の情報と、プロデュース会社の活用を区別する
Aさんは、25歳から5年間勤務した地方都市から始まったウェディングプロデュース会社のマーケティング部に勤務。東京などの大都市にも進出してから、会社ホームページのリニューアルに関わったことで、「ウェディングプロデュース会社」のさらなる役割を認識し、ユーザからのウェディングプロデュースへのニーズを肌で感じたそうです。 「結婚情報雑誌などを見てから式場候補を選ぶ人も少なくないでしょう。でも、雑誌では1冊にまとまっていても、場所が会場ごとに離れているので、1組のカップルが式場を決めるまでに見るのは、5~6会場が限度。中には10会場以上見る方もいるかと思いますが、平均が3~5会場でしょうね。大量の情報が掲載されている雑誌の中から、3~5会場に絞るとなると、エリアや予算、雰囲気などを条件と考えますが、雑誌では目に留まったところにいくでしょう。でも雑誌の写真は、かなり綺麗に撮っているので、現実とは違う点も多々あります。“ビジュアル”で選んでしまうのが雑誌。それも良いとは思いますが、雑誌の情報ではない、リアルな情報を提供したいというのが、ウェディングプロデュース会社の役割と考えています。」
カップルの要望から理想的な会場を提案
結婚雑誌の情報とはまた一味違うプロデュース会社。どのような段取りで、二人の挙式プランの手伝いをするのでしょうか。 「まずは希望を聞いてから、お客様が見てみたい会場をお聞きします。話を聞いていると、要望とその会場が必ずしもマッチしていない場合もあります。しかも、お客様は初めて経験の結婚式ですから、どの会場に行っても、良く見えてしまう。そこで本当にお客様に合っているのかとか、そもそもの潜在的なニーズをヒアリングして、マッチしているのかを提案します。」
その会場が「適正価格かどうか」を判断できるのもプロ
「特に、会場が決まってしまうと、他の写真や引き出物、ドレスはチェンジできますが、会場は変更できないので、会場選びはとても重要です。だからこそ、プロのアドバイスや意見をうまく活用してほしいですね」。とAさん。 雑誌を見てから式場に足を運ぶ場合、オプションも含めての適正価格が、はっきりわかる人は少ないそう。その場合もプロデュース会社に相談すると、クリアーになるそうです。 「お客様が雑誌から得た情報でも、お客様が必要ないと判断したものは、外します。でもヒアリングの中で、あとあと追加で必要になるだろう情報は、先に入れておくなどの提案をしますね。ですから直接会場などに行くよりも、プロデュース会社は充実した中身で、適正な価格で提案できます。」 つまり、新郎新婦が雑誌を手に持って直接会場に出向く場合よりも、プロデュース会社に相談する場合は、時間もコストもかからないリーズナブルな挙式ができそうですね。 プロデュース会社を利用するさらなるメリットや、プロデュース会社選びのポイントについて、
後編はこちら! プロデュース会社でなければできないこととは-夢を実現するウェディングプロデュース会社の活用法<後編>(写真提供:八芳園[Photo Tree House])