格安結婚式というと、費用面ばかりが注目されますが、最近は内容もクオリティも満足のいく結婚式ができるようになっています。平日や夜間のお安いスケジュールで行ったり、格安のウェディングプロデュース業者に頼んだり、最近は様々な結婚式のスタイルが増えています。お急ぎ婚でも、マタニティ婚でも対応できるのも手軽な格安結婚式のメリットの一つ。今回はすっかり定着した格安結婚式についてまとめました。
安い=質が悪い、じゃない!今どきの格安結婚式事情について知ろう
写真提供:目黒雅叙園
1. 格安結婚式の誕生
デフレの時代でも結婚式の相場は、200万円~250万円と新車購入ができるくらいの金額が必要とは言われています。※1 挙式代や、披露宴会場、グレードアップした料理に引き出物などの費用を足していくと、どうしても高額になっていくようです。2017年の20代~30代の平均年収が、300~400万円未満ですから、結婚式は高額なイベントだと言えます。※2
一方、最近は、結婚式に対する考え方も変化し、必ずしも格式の高いホテルで豪華に行うものだけでなく、カジュアルにレストランで開いたり、手作りの装飾を使ったりと節約志向も見られます。その中で、従来よりもずっとリーズナブルに挙げられる格安結婚式が一つのジャンルを形作ってきています。
2. 格安結婚式の予算と探し方のコツ
格安結婚式は、50万円未満の予算でできる結婚式のを指すととらえてOK。従来の結婚式の内容から様々な側面で省けるものを省いて行う結婚式です。地味婚と言う言葉もありましたが、自分たちの価値観に沿って、最小限のプランニングをすることで、自然と費用が抑えられるカップルもいます。例えば、身内のみで挙式をし、披露宴は小規模な会食をしたり、カジュアルな会場で会費制の結婚パーティーを開いたり、選択肢は様々です。また、会場費を節約して、料理を豪華にする、ギフトを豪華にするなどのゲストへの気配りをするカップルも見られます。つまり、格安といっても、ふたりやゲストの満足いく結婚式ができる選択肢が増えているので、格安=質が悪いということではありません。
探し方
実際に、格安結婚式を掲げたウェディングプロデュース業者も多くなってきました。格安結婚式であっても、できるだけ自分の希望に合った式をしたい人にはプランナーのいる会社に相談するのがおすすめです。経験に基づいた的確なアドバイスをしてもらえるでしょう。
いっぽうで、インターネットを窓口に結婚式場紹介サイトを介して気になる格安結婚式のプランも探せます。費用から検索することもできます。フェアを予約して、実際にどんな会場か見に行きましょう。ネットを活用することで格安結婚式を扱っている会場を個人でも見つけやすい時代になってきています。
日程が費用のポイントになる場合も
人気の式場で行われる格安プランは、日時が限定されていたり、平日や夜間、仏滅に行われたりしています。逆に言うと、そういう日時であれば豪華な会場でも費用を抑えられることがあります。また、日にちが迫ってきている日程について、大きく値引きする式場もあります。日時については柔軟に考えると費用が抑えられるでしょう。希望の日程で結婚式を挙げたい場合は、プランの開催日を早めに確認したほうが良いですね。
3. 格安結婚式の種類
50万円でできる結婚式が一般化してくる中で、様々なスタイルが生まれてきました。格安結婚式の種類や挙げ方を見てみましょう。
少人数ウェディング(レストラン)
個室のあるレストランで、身内のみ呼んで披露宴を開くスタイル。料理にはお金をかけて楽しみたい人におすすめです。人前式でその場で挙式を行うこともできます。
少人数ウェディング(ホテル)
格式のあるホテルや会場でも最近は50万円以下でできる少人数の結婚式プランがあります。10~20人ですが、両家の家族程度の人数ですが、贅沢な食事や空間を楽しむことができます。
挙式のみの結婚式
披露宴をせずに挙式のみ行うスタイル。気になる教会や神社で挙式を行い、記念撮影をすることが多くなります。二人だけで挙式したり、身内だけ呼んだり、披露宴や華やかな場が苦手な人に選ばれています。
フォトウェディング・フォト婚
婚礼衣装で撮影するフォト婚も格安でできる結婚式プランが充実しています。基本的には婚礼衣装を来て写真を撮るだけのスタイルですが、撮影場所をチャペルにすることもできます。オプションで挙式を付けることができる場合もあるので、そうなると【挙式のみの結婚式】と同じものに近づきますね。ふたりだけで撮影するものの他に、家族も一緒に撮れるプランもあります。
フォトウェディング+食事会
婚礼衣装を着た撮影のみのフォトウェディングにプラスして、撮影後に食事会ができるプランを提供している会場もあります。格式の高い会場やホテルでこのようなプランが提供されていることも多く、衣裳のクオリティやバリエーションも通常の結婚式・披露宴と遜色のない選択肢から選べ、また広大な日本庭園や豪華な館内での撮影が可能。その後、館内の料亭やレストランで親族と会食を、というスタイルが一般的です。
1.5次会スタイル
会費制のパーティーには、ゲストから集めたお金の範囲で賄える費用設定のプランもあります。ただしおもてなしの気持ちは忘れずに、多少の持ち出しは覚悟して臨むとよいでしょう。
4. 格安結婚式を挙げるメリット
格安結婚式を選ぶ理由は多くが費用面の節約のためでしょう。しかし、それ以外にも、うれしいメリットがあります。
- 親の資金援助を受けずに自分たちで挙げられる
- 結婚式を行ってほしいという親の希望をかなえられる
- 披露宴はしたくないけれど挙式はしたい人向き
- 短時間で準備できる
- 全体的な手間が少なく済む
通常数百万円もする結婚式を挙げるには、多額の貯蓄やローンが必要になってしましますが、格安結婚式はそうした負担が少なく済むので、親の援助も受けずに済むでしょう。名実ともに自立することを自分たちも自覚的になれますし、親にも印象づけられるでしょう。
自分たちは結婚式に興味がないカップルでも、親が結婚式をしてほしいというケースもあります。その場合に、身内だけを呼んだアットホームな結婚式が行えるので、親にも満足してもらえるメリットがあります。
また、格安結婚式では、特別な演出はほとんど行わないので、会場との打合せ回数も少なく済みます。時間も短く、手間も抑えられます。忙しい人やマタニティ婚、お急ぎ婚の人も結婚式を挙げやすいのも格安結婚式の良いところでしょう。派手な披露宴ではなく、ふたりの思い出として結婚式を挙げたいロマンチックなカップルにも格安結婚式ならハードルが低くておすすめです。
5. 安くても満足の結婚式にするコツ
時代に伴って結婚式のありかたも変化しています。格式などにこだわらず、できる範囲でアットホームな結婚式を挙げたいというカップルも少なくないようですね。自分たちの優先順位から、どんな結婚式にしたいかを考えてプランニングするのが大切です。
コスパのよい結婚式を望むなら、格安結婚式のプランをインターネットで探してみましょう。注意点としては、契約時のキャンセル料金や、支払いにクレジットカードが使えるかを確認しましょう。格安プランは平日や夜間に用意されることもあるので、開催日は問い合わせが必要です。
また、ナシ婚カップルも増える中、親の希望から結婚式をするために格安結婚式を選ぶケースもみられます。実際に挙げてみると、両親への感謝の場にもなりますし、夫婦の記念日の一つにもなるでしょう。家族みんなの思い出の時間を作れます。コストをかけずにいかに満足のいく結婚式ができるか考えた時に、格安結婚式は一つの解決策になりそうです。