結婚式お呼ばれの「着物」ガイド―留袖・訪問着・付け下げの違い

結婚式に呼ばれた際に着る着物にはいくつかのルールがあります。「華やかな場だから派手なくらいが歓迎される」、「着物は格式が高いものだからどれを選んでもOK」、と単純に考えてはいけません。大人の女性として、招待してくれた新郎新婦に恥をかかせないためにも基本的なルールを覚えておきましょう。

未婚の20代女性の場合には振袖も人気ですし大変おすすめできるものですが、今回は特に大人の女性にふさわしい留袖と訪問着、付け下げについて写真とともにその違いを解説します。

index 目次
  1. 黒留袖と色留袖の違い
    1. 黒留袖
    2. 色留袖
    3. 一枚は持っておきたい訪問着
    4. 様々な場で活躍する付け下げ
    5. カジュアルな式ならば色無地もおすすめ

結婚式に呼ばれた際に着る着物にはいくつかのルールがあります。「華やかな場だから派手なくらいが歓迎される」、「着物は格式が高いものだからどれを選んでもOK」、と単純に考えてはいけません。大人の女性として、招待してくれた新郎新婦に恥をかかせないためにも基本的なルールを覚えておきましょう。

未婚の20代女性の場合には振袖も人気ですし大変おすすめできるものですが、今回は特に大人の女性にふさわしい留袖と訪問着、付け下げについて写真とともにその違いを解説します。

黒留袖と色留袖の違い

既婚女性が慶事に着用するもっとも格式が高い着物が留袖(とめそで)です。留袖には「黒留袖」「色留袖」の2種類があり、その違いは名前のとおり黒地かそうでないかで分けられます。

黒留袖

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黒留袖 豊穣

黒留袖といっても黒一色ではなく、腰下のあたりから裾に向かって刺繍や染めによる華やかな模様が入っているのが一般的です。背中・両胸・両袖後部に紋が入った「五つ紋」の比翼仕立てとなっており、新郎新婦の両親や既婚の親族、仲人のみ着用します。比翼仕立てとは、衿・袖口・振り・衽(おくみ。左右の前身頃についた縦に細長い布)部分が二重になっているものを指します。昔は襦袢の上に白い下着、その上から留袖を着ていましたが、簡略化されて比翼が用いられるようになりました。比翼がついていない留袖に、後から「付け比翼」を足すこともできます。

黒留袖は既婚女性の第一礼装とはいえ、友人や同僚など血縁関係がない相手の式に呼ばれた際には着ないようにしましょう。黒留袖には金銀・白を基調とした華やかで格調高い模様の帯を合わせます。

色留袖

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色留袖 御所解文様

華やかさと品のよさを併せ持つ色柄が魅力の色留袖は、紋の数によって格が変わります。五つ紋は黒留袖とほぼ同格または格下、三つ紋だと略式というのが一般的な考え方です。黒留袖とは異なり、親族以外でも着用できるため幅広い用途がある一枚です。

一つ紋または紋が入っていない色留袖は訪問着と同じ格の扱いになります。手持ちの色留袖にこれから紋を入れることを考えている場合、結婚式のようなフォーマルシーンに呼ばれる機会が多ければ五つ紋、たくさん着たい場合は格が高すぎない三つ紋にするのがおすすめです。

こちらも金銀・白を基調とした帯を用い、二重太鼓に締めましょう。

一枚は持っておきたい訪問着

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訪問着 富貴花尽くし

第一礼装である留袖が洋装の「イブニングドレス」ならば、準礼装の訪問着は「パーティードレス」といったところ。結婚式・披露宴だけでなく、様々な社交の場や、子どもの入学式などにも着ていくことができます。また未婚・既婚を問わず着用できるため長く楽しめるのも特徴です。

訪問着と色留袖の違い

訪問着は全体で一枚の絵のような柄行きとなっているのが特徴です。色留袖との見分け方としては、肩や袖に模様が入っていれば訪問着となります。また、付け下げとの違いでも後述しますが、訪問着は、衿と胸の柄がつながっており、柄が生地の縫い目をまたいで入っています

振袖よりも落ち着きがありながら、留袖よりも華やかな印象になるため新郎新婦や両家親族に歓迎される着物です。帯結びを工夫することで後ろ姿を豪華にすることもできます。ただし、華美すぎるデザインは花嫁より目立つことになりかねないので遠慮するのがマナーです。また、振袖の袖を切って訪問着にできる場合もありますが、振袖ならではの豪華な柄は訪問着としては少し派手すぎることもあり、あまりおすすめはできません。

様々な場で活躍する付け下げ

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付け下げ(本糊糸目友禅)+袋帯(菱華紋/手織り)

よそいきのワンピースのような付け下げは、訪問着より少し格が下がる準礼装となります。付け下げも未婚・既婚関係なく着用でき、パーティーやお茶会、観劇などにも活躍します。

付け下げと訪問着の違い

訪問着と付け下げの違いは衿と胸の柄がつながっているか、柄が生地の縫い目をまたいで入っているかどうかで見分けると簡単です。基本的に柄がつながっていれば訪問着、そうでなければ付け下げと判断できますが、訪問着のように模様が続いている「付け下げ訪問着」というのもあり、見分けが難しいこともあります。どちらかわからない場合には呉服屋さんに尋ねるといいでしょう。

また小紋柄を全体に染め上げた「付け下げ小紋」もありますが、こちらは普段着とされる「小紋」と同格とされるため結婚式・披露宴には向きません。

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付け下げ(斜取金線暈かし)+袋帯(宝相称美/川島織物)

合わせる帯や小物で雰囲気が大きく変わりますので、古典柄や箔・刺繍入りの帯などを合わせてフォーマルにまとめましょう。ただ、コットンのワンピースに大ぶりのダイヤのネックレスだとちぐはぐな印象になってしまうのと同じで、シンプルな柄の付け下げに錦糸の帯を合わせたり、吉祥文様の豪華な着物に街着用の軽い名古屋帯を締めたりするのは不釣り合いです。着物は一点豪華主義ではなくトータルコーディネートが大切ですので、全体のバランスを考えて小物を合わせましょう。

カジュアルな式ならば色無地もおすすめ

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色無地(細畝)+九寸織名古屋帯 (七宝繋ぎ)

レストランウェディングや1.5次会のようなかしこまらない式・パーティーには色無地の着物もおすすめです。一つまたは三つ紋入りの色無地は準礼装にあたります。色無地も未婚・既婚の区別なく着ることができます。

その名のとおり無地または地紋のみのシンプルな着物ですが、その分小物で個性を出せるおしゃれ着として人気です。洋装は飽きたし人と違うものが着たい、でも訪問着や付け下げだと周りから浮いてしまいそう、というときにもぴったり。控えめながら品があり、パーティーにさりげなく華を添えます。

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Text by:Mia

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