結婚式お呼ばれの「着物」ガイド―着こなしマナーとポイント編

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Photo:istolethetv

親族や親しい友人など、特に大切な人の結婚式に呼ばれた際に着ていきたいのが着物。普段はなかなか着る機会がない着物だからこそ、マナーを守って上手に着こなしを楽しみましょう。

index 目次
  1. 結婚式にぴったりの着物の種類
  2. 着こなしのポイント

結婚式にぴったりの着物の種類

着物にはいくつも種類があります。違いは柄の入り方や素材、袖の長さなど。その種類によってフォーマルの度合いが異なります。

例えば普段着である「織り」の着物を結婚式に着ていくことはジーパンで列席するようなものです。全体的に柄が入った「小紋」は洋服でいえばワンピース。二次会のみの参加ならば問題ないでしょう。

結婚式にお呼ばれした際に着たいのは以下の4種類です。

振袖

一般的に20代までの未婚女性の礼装である振袖は特に親族の結婚式におすすめです。成人式の際に購入した振袖を再び着る機会はなかなかなく、場が華やかになるので新郎新婦にも喜ばれます。受付を頼まれたときなどにもおすすめ。

ただし、振袖を着ていく場合には新婦の衣裳を確認した上で手持ちの振袖が失礼にあたらないか検討しましょう。振袖には「大振袖(本振袖)」と準礼装にあたる「中振袖」「小振袖」があり、おおまかには袖の長さで区別されます。大振袖は115cm前後、中振袖は100cm前後、小振袖は85cm前後です。新婦が披露宴などで大振袖を着ることがありますが、その場合、ゲストはかぶらないように大振袖は遠慮したほうが無難です。新婦が大振袖は着ず、白無垢や打掛であれば、ゲストは大振袖でも問題ありません。また新婦が大振袖でも中振袖・小振袖であればゲストが着ても失礼にあたりません。

また、大振袖、中振袖、小振袖のいずれにしても色・柄が花嫁の衣裳とかち合わないように確認しておきましょう。

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中振袖

留袖

既婚女性の礼装である留袖は親族が着るものです。新郎新婦の母親が黒留袖を着ているのは見かけたことがあると思いますが、親族ならば母親以外が着てもかまいません。ただし、新郎新婦の母親が黒留袖を着ないならば、親族といえど控えておいたほうがよいでしょう。また色留袖は黒留袖の略式となりますが、五つ紋が入ったものならば礼装として着ることができます。

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色留袖

訪問着

洋服ならばパーティードレスにあたる訪問着は年齢や未婚・既婚を問わずに着ることができます。振袖ほどの派手さはありませんが、裾や肩に華やかな模様が入っており、様々な色柄があるので大人の女性にもぴったりです。図柄が縫い目にわたって繋がるように構成されているのが付下げとの違い。振袖の袖を切って訪問着にすることもできます。格としては準礼装になりますが、フォーマルな場に着ていくにもふさわしい着物です。

付け下げ

訪問着より少し格下の準礼装になるのが付け下げです。裁ち目に柄がわたらないのが訪問着との違い。こぎれいなワンピースのようなイメージで、友人の結婚式や披露宴に適しています。華美すぎないため、和装の結婚式の場合でも新婦をしっかりと引き立てます。

着こなしのポイント

柄の選び方

結婚式というハレの日にふさわしい柄の着物を選びましょう。縁起のいいデザインや金糸銀糸が入ったものがおすすめです。

着物の場合は洋服に比べて派手でも意外としっくりとくるものですが、あくまで式の主役は新婦です。新婦よりも目立ってしまうのはご法度です。花嫁の色である白地や黒留袖以外の黒地の着物も避けましょう。

胸元や肩に柄が入っているものを選ぶと披露宴中のテーブルフォトの際に華やかになります。

帯結び

着物を着た際の楽しみといえば帯結びです。同じ着物・帯でもその結び方によってまったく違った表情になります。

留袖の場合には二重太鼓が正式で落ち着いた装いになります。お太鼓結びをアレンジした帯結びも可能です。

振袖の帯結びは変わり結びで後ろ姿も華麗に彩りましょう。結婚式によく合うのは「立て矢結び」「ふくら雀」です。立て矢結びはキリッと結んだリボンを斜めにしたような結び方で、ふくら雀はふっくらとした帯の左右から小さな羽が覗くかわいらしい帯結びです。

訪問着・付け下げの場合には二重太鼓が人気ですが、変わり結びを合わせることも可能です。着物の柄とのバランスをとりながらアレンジしましょう。

アクセサリーは最小限に

着物を着る際には婚約指輪・結婚指輪を除いてアクセサリーや腕時計はつけないのが一般的です。ピアスやイヤリングをしたい場合は小ぶりで落ち着いたデザインのものを。腕時計は手首の見栄えが良くなく、時間を気にしているように見えることからもつけないようにしましょう。

訪問着や付け下げを着る場合に着物と帯だけではさみしい、というときは帯留めを取り入れてみましょう。帯留めは帯締めに通す和装のアクセサリーです。様々な素材・デザインのものがありますが、結婚式ならばルビーやダイヤなどの宝石類、パールなどがおすすめです。振袖に帯留めはしませんが、帯や帯締めを飾り結びにすることで印象を変えることができます。

Text by:Mia

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