着物を着る際に頭を悩ませるのがヘアメイクではないでしょうか。「ヘアスタイルはすっきりアップにしたほうがいいの?」、「メイクはいつもどおりで大丈夫?」など、いざとなると急に気になりますよね。フォーマルな結婚式の場だからこそ知っておきたい、着物に合うヘアメイクについて解説していきます。
結婚式お呼ばれの「着物」ガイド―着物に合うヘアメイク編
ヘアスタイルは清楚さがカギ
着物を着る際のポイントは、「首周りをすっきりとさせること」です。そうすることで上品な印象になります。
ロングヘアならばアップにしましょう。大人っぽい夜会巻きや毛先を散らしたふわふわのヘア、お団子アレンジなどがおすすめです。また最近では 三つ編み・編み込みを取り入れたアップヘアが特に人気です。
髪をアップにすることができない長さのボブやショートヘアの場合には顔回りをアレンジしましょう。前髪を上げる、サイドをねじる、など どこかタイトな部分を作るとメリハリが生まれて顔全体の印象が締まります。
着物を着たときのヘアアレンジでは だらしない印象を与えないことが大事です。アップヘアではおくれ毛が出ないようスタイリング剤を使い、前髪や耳の周りが重くならないようにしましょう。
髪飾りでもっと素敵に
着物のインパクトに負けないヘアスタイルにするために髪飾りをプラスしましょう。華やかな振袖はどんな髪飾りでも合いますが、べっ甲やパールがついたものは上品で黒留袖にもぴったり。コーム、ピン、かんざし、コサージュなど着物とのバランスを考えて取り入れるようにします。
着物と同じように、新婦より目立つようなものは選ばないようにしましょう。
濃いめが着物映えするメイクのカギ
洋装のパーティードレスの場合にはいつものメイクに少し色味を足すだけでも問題ありませんが、着物の場合にはちぐはぐな印象になってしまうことがあります。振袖の場合は彩り豊かに、留袖の場合は控えめかつ古風に、など着物に適したメイクをマスターしましょう。
ベースメイク
彩りがはっきりしており体を覆う面積が多い着物にナチュラルメイクだと、表情が暗く顔色がくすんで見えてしまいます。まずはリキッドファンデーションやクリームファンデーションを使ってベースをしっかり作りこみましょう。着物に合う和美人を目指すなら立体感を意識したメイクはNG。ハイライトやシェーディングは入れないほうがしっくりきます。
アイメイク・眉
アイメイクは切れ長になるようアイラインをすっと引いて。着物の地の色や柄に入っている色を目尻にアイカラーで取り入れるのもおすすめです。マスカラはボリュームタイプではなくロングタイプのものを。つけまつげをする場合には目尻が長いものが着物向けです。また眉はやや太め・短めが和装に映えます。特に眉頭をくっきりと書き足すといいでしょう。
リップ
着物を着るときのリップは濃いめにするのが基本です。自分の肌の色に合ったものを選び、いつもよりしっかりと塗りましょう。
まずリップ用コンシーラーを使って元の唇の色を消し、そこに リップブラシを使って丁寧にリップを重ねていきます。一度塗るたびにティッシュオフをすると長持ちしやすくなります。またリップはツヤのあるものよりマットなタイプが上品です。
チーク
最近のメイクはチークをポイントとするのがトレンドですが、着物の場合には血色をよく見せる程度にしましょう。リップと色味が合ったものを選び、大きめのブラシを使ってこめかみから頬骨にかけてすっとなじませます。
チークが濃いと派手で幼い印象になります。最後の仕上げとして、 アイメイクやリップが引き立つ程度に入れるようにしましょう。
ネイルは派手になりすぎないデザインを
手元を彩るネイルは着物に負けないよう派手にしたくなりますが、成人式のときとは違い、結婚式はあくまでも新郎新婦のためのもの。華美すぎないデザインのほうが品があり、おしゃれです。
写真撮影や乾杯など、指先が人から注目される機会は意外と多いもの。振袖ならば柄と同じ色をさりげなく取り入れる、留袖ならばベージュやピンク系で女性らしく、など着物に合わせてネイルを楽しみましょう。和柄のアートや押し花ネイル、定番のフレンチネイルなどが人気です。