1. 素材によって傷つきやすさ、変色しやすさは違う
カラーやデザインに注目しがちな結婚指輪ですが、どの素材が使われているかも重要なポイントです。素材によってリングの強度や変色のしやすさは異なります。まずは素材ごとの耐久性をチェックしましょう。
プラチナ・ゴールド
純度が高いほど強度に欠けますが、変色には強くなります。そのため他の金属を混ぜて強度を高めています。
ピンクゴールド
ゴールドに銅を混ぜているため変色が起こりやすいものの、高い強度があります。硬すぎてサイズ直しができないこともあるほどです。
イエローゴールド
変色に強く、黄色味が強いため変色しても目立ちにくいのが魅力です。
ホワイトゴールド
硬度は高いものの、メッキ加工されているためメッキが剥がれると再メッキが必要になります。
シルバー
柔らかい素材で変色も起こりやすい素材です。取り扱いには注意が必要です。
パラジウム
強度があり、変色に強く軽量な素材です。金属アレルギーのある方は注意が必要です。
チタン
強度があり変色することがなく、軽量な素材です。
2. リングが傷つきやすい場面
結婚指輪は常に付けたままの方も多いでしょう。頑丈そうに見える結婚指輪ですが、変形したり変色したりすることもあります。次のような場面では一旦指輪を取り外すなど、注意が必要です。
温泉に入るとき
温泉に含まれる硫黄に金属が反応して、変色することがあります。ピンクゴールドやシルバーは特に注意が必要です。ゴールドやプラチナの場合でも純度が低い場合は変色が起こります。さらに紛失の恐れもあります。温泉に入るときは万が一に備えて、指輪を外して入る方がおすすめです。
炊事や掃除をするとき
毎日のように行う炊事や掃除のときも注意が必要です。炊事で食器や鍋に指輪が当たって指輪に細かな傷が付いたり、食器や鍋の方が傷ついたりする可能性があります。また洗剤を使うので指輪が抜け落ちてしまうこともあり、落下が原因で紛失したり傷ついたりする恐れもあります。衛生面を考えても、炊事のときは指輪を外すかゴム手袋をする方がおすすめです。
掃除の際は、金属と反応して変色させてしまう掃除用洗剤もあります。炊事や洗濯はほぼ毎日行うものなので、その都度指輪を付け外すのは面倒に感じるかもしれません。また付け外しによる紛失の心配もあります。ゴム手袋を使用するか、リングを外す場合はリングピローなどリングを置く場所を決めて用意しておきましょう。
メイクをするとき
化粧品によって指輪が変色したりすることはありませんが、化粧品に含まれる油分により汚れてしまうことはあります。油分がつくと輝きが曇ってしまいます。特にダイヤモンドは油分が付着しやすいので、ダイヤ付きのリングの場合は気をつけましょう。
重たい荷物を持つとき
引越しや模様替え、宅配物が届いたときなど、重たい荷物を持つ機会は案外あります。重たい荷物を持ったときに指輪に圧力がかかると、指輪が傷ついたり変形したりします。指輪が変形すると指から外れなくなったり、最悪の場合は切れたりすることもあるのです。長時間重たい荷物を持つ作業をする場合は、指輪を外しましょう。
スポーツをするとき
スポーツで用具やボールを握ったり、転倒したときに強い力がかかったりすると、指輪が変形することがあります。またシルバーは汗に反応して黒ずむ恐れもあります。運動時は指輪を外しておきましょう。
3. 指輪のお手入れ方法
大切な結婚指輪なので、いつまでもピカピカの状態で大切にしたいものです。つづいてリングのお手入れ方法を紹介します。
柔らかい布で乾拭き
日々のお手入れは柔らかい布で優しく乾拭きをして、汚れを拭き取るといいでしょう。
中性洗剤で洗う
油分が付いて指輪の輝きが曇った場合は、中性洗剤で洗いましょう。洗ったあとは柔らかい布で優しく乾拭きをします。洗うときにうっかり落として傷付けないように、慎重に作業してくださいね。
再メッキする
ホワイトゴールドは傷が付くとメッキが剥がれて変色が起こります。メッキが剥がれた場合は、購入した店舗などで再びメッキをかけ直すことで、輝きが戻ります。
お店でメンテナンス
毎日つけ続ける指輪には、皮脂汚れや油汚れなどが付着します。指輪の輝きが損なわれたり、雑菌も繁殖したりするため、年に1回を目安にお店でのクリーニングをしましょう。
クリーニングはジュエリーショップで行ってもらえますが、指輪を購入した店舗だと無料でサービスを受けられることもあります。指輪の傷や歪みによっては、お直しや修理が必要になることもあるので、どのようなアフターサービスが受けられるかチェックしてみましょう。