結婚式のスピーチや挨拶。主賓や友人代表として頼まれたものの初めてでどう構成していいのか分からない、エピソードが思いつかない、うまくまとまらない、ということもありますよね。新郎新婦や両家の方々に「やはりスピーチをお願いしてよかった!」と思われる内容になるよう、今回は挨拶の内容について10のポイントをご紹介します。
原稿ができたら確認!結婚式の挨拶・スピーチのチェックポイント10
- 1. 新郎新婦の名前、スピーチの順番と持ち時間の確認済みか?
- 2. スピーチは基本の構成「導入→人物紹介&エピソード→結び」になっているか?
- 3. 「導入」(自己紹介+お祝いのことば+招待のお礼+着席のすすめ)は短く簡潔にまとめられているか?
- 4. 自分の立場に合ったエピソードになっているか?
- 5. エピソードはだらだら長すぎないか、取り上げるエピソードが多すぎないか?
- 6. くだけすぎた表現はないか?
- 7. 結びは二人への「はなむけの言葉」になっているか?
- 8. 忌み言葉は含まれていないか?
- 9. NGの話題は含まれていないか?
- 10. 全体として披露宴のスピーチに相応しい、お祝いの気持ちがこもったスピーチになっているか?
1. 新郎新婦の名前、スピーチの順番と持ち時間の確認済みか?
新郎新婦の基本的なプロフィール(名前の漢字と読み方、現在の職業や所属)、スピーチの順番と持ち時間、主賓挨拶の場合は乾杯の発声もするのかどうか、を確認しておきます。
2. スピーチは基本の構成「導入→人物紹介&エピソード→結び」になっているか?
スピーチは複雑に考えず、シンプルな定型の3段階で骨組みをつくりましょう。
3. 「導入」(自己紹介+お祝いのことば+招待のお礼+着席のすすめ)は短く簡潔にまとめられているか?
新郎新婦および両親は、主賓や同僚、友人が祝辞をする際は司会者にうながされて立っているので、「どうぞおかけください」と声をかけ早めに座らせ、自己紹介は簡単に名前と新郎新婦との関係のみ言うようにします。
文例
「△△さん○○さん、ご結婚誠におめでとうございます。□□家○○家 ご両家ご親族の皆様におかれましても心よりお祝い申し上げます。私は○○□□と申します。新郎△△さんとは□□からの友人です。」
4. 自分の立場に合ったエピソードになっているか?
上司や同僚であれば仕事ぶりや新人のころからの成長、恩師や学生時代の友人であれば学校や部活での様子や仲間内でのキャラクターなど、幼なじみや子どものころからの友人ならどんな子どもだったか?など、新郎新婦との関係によって話す内容が変わってきます。以下のようなことを思い出しながら、なぜ自分がスピーチを頼まれたのか?考え取り上げるネタを絞り込んで行きましょう。
- 新郎または新婦と自分がどのように知り合ったか
- 新郎または新婦の長所や感心したこと
- 新郎または新婦の成長や人柄の良さが分かるエピソード
- 子どものころや学生時代の印象に残っている思い出
- 2人の出会いや、相手について聞いたことや紹介された時のこと
5. エピソードはだらだら長すぎないか、取り上げるエピソードが多すぎないか?
思い出話が長すぎて何が言いたいのか分からなくならないよう、また取り上げる長所が多すぎて持ち上げすぎだと聞いている人が感じないよう、思い出やエピソードは一つか多くても二つに絞って話します。
6. くだけすぎた表現はないか?
結婚式のスピーチは新郎新婦だけではなく、披露宴の招待客に聞いてもらうものなので「超~」や「~じゃん」などくだけすぎた言い方は避け、丁寧な言葉づかいをします。
7. 結びは二人への「はなむけの言葉」になっているか?
結びも定型のシンプルな言葉で、二人への励ましやもう一度お祝いの言葉でまとめます。
文例
「以上をもちましてご挨拶とさせていただきます。末永く幸せな家庭を築いてください。○○くん△△さん、本日は本当におめでとうございます。」
「△△さん、○○さん、本日は本当におめでとうございます。お二人の末永いお幸せをお祈りいたしまして、私からのお祝いの言葉とさせていただきます 。」
「これをもちまして、おふたりへのはなむけの言葉とさせていただきます。本日は本当におめでとうございます。」
8. 忌み言葉は含まれていないか?
別れや不幸を連想させる言葉(去る、切る、壊れる、死、苦、消えるなど)、再婚を連想させる言葉(戻る、繰り返す、再びなど)、重ね言葉(ますます、またまた、たびたびなど)がないか確認します。 「最後に」「おしまいに」は、「結びに」に言い換えましょう。
9. NGの話題は含まれていないか?
内輪ネタや失敗談、異性関係の暴露、年齢や身体的特徴に関すること、下ネタ、自慢話、政治や宗教、プライバシーに立ち入るような内容(収入、学歴、出産など)が含まれていないか確認します。
10. 全体として披露宴のスピーチに相応しい、お祝いの気持ちがこもったスピーチになっているか?
両家の親族や友人、仕事関係の人など新郎新婦にとって大事な方々が招待されている披露宴。その大事な披露宴でのスピーチを頼まれたということは新郎新婦が信頼している証拠です。聞いている人が不快になったり、残念に思ったりすることがないよう、二人の門出を祝う心のこもった温かいスピーチになっているか、しっかり確認しましょう。