外国人の彼氏がほしい、国際結婚をしたいと一度は考えたことがある女性は多いのではないでしょうか。(どこの国かは置いておいて)「外国人ってジェントルマンでレディファーストで背が高くてかっこよくて、とにかく日本人にない魅力を持っていそう!」そんな漠然とした憧れがありますよね。
そしてたまに聞くのが「日本人女性は海外でモテる」もしくは「日本人女性は外国人男性から人気がある」というもの。そんな噂の理由になりそうな日本人女性の特徴と外国人男性からのイメージを、海外渡航経験11か国という微妙な数字を持つ私が実体験を交えながら勝手に分析してみたいと思います。
考察―日本人女性は外国人男性にモテるのは本当か?外国人男性にモテるには?
大和なでしこは好き嫌いが別れる?
日本人女性を褒める言葉として一番に思い浮かぶ「大和なでしこ」という言葉。男性を立て、三歩下がって後ろをついていく…そんな、某国民的大所帯家族アニメのお母さんのような女性を指します。「三歩下がって、」がいいかどうかはわかりませんが、謙虚で慎ましい人間に好印象をいだくのは日本人であれば男も女も違いないことでしょう。
ではこの大和なでしこ、外国人男性から見たら魅力的なのでしょうか?もちろん人によって考え方はさまざまですが、私が海外に行ったり外国の友達と話していたりして感じたのは、「国によって大和なでしこの評価が異なる」ということ。
おとなしく見えるけれど芯が強そうで気が利く大和なでしこな女性は、日本人ならば誰から見ても、好みはあれど「いい女」に映るはずです。でも外国人男性、特に欧米出身者は「おとなしく”見える”」「芯が強”そう”」といった曖昧な部分を敏感に察知してくれません。人の表情を伺って自分の意見を後回しにしていると「おとなしい」ではなく「自分を持っていない」、「つまらない」と判断されます。
ただ、そのためおとなしいと思われていた人がしっかりと意見を持って反論したり討論に参加したりすると、その意外性が評価されることもあります。第一関門として仲良くなるためには表情も感情も豊かで、相手にわかりやすく伝わるコミュニケーション能力が必要となるようです。
それでは大和なでしこタイプの女性が好きな国はどこでしょうか。私の独断では、「アジア系」と「アラブ系」です。アジア系はやはりお国柄が似ているのか、他の地域に比べると繊細なのかもしれません。韓国は男性よりも女性が強いカップルが多いため、日本人女性の穏やかな雰囲気は人気があるのだとか。たしかに韓国人男性はとても優しいし、こちらが何かしてあげるととても感激してくれます。日本人男性は優しいけれど、照れ屋なのか不器用なのかサムライ気質を引きずっているのか、女性の扱いに関してはまだまだ遅れていますよね。
アラブ系は宗教の関係上男性のほうが立場が上という考えなのですが、意外と気が強い女性が多いらしく日本人のおしとやかな空気に惹かれるようです。
気が利く、は日本人の最大の長所
日本人にとってはごく当たり前のことでも、外国人男性をとても喜ばせることがあります。物を取ってあげる、自分のものを分けてあげる、などなんでもないことに「日本人の女性は本当に優しいね!」と感激するようです。一部の男性(女性にはとにかくマメなイタリア人、ロマンチストなフランス人、紳士的な韓国人など)は女性に対して気の利いた行動をとってくれますが、誰にでも同じように気を配れるというのは日本人ならではの長所だと思います。
気が利く女性と一緒にいることは男性にとってとても楽です。マザコンが多いお国柄の男性は、世話を焼いてくれそうという期待からも日本人女性が魅力的に映るのかもしれませんね。また、自分では「私はおおざっぱだから」などと思っていても、外国人男性から見ると十分にきめ細やかな気遣いができる女性に映っていることも多いようです。
外見については?
インターネットで検索すると、「日本人女性はいつも身ぎれいにしているからモテる」という記述を見かけることがありますが、少なくとも私はそれを感じたことはありませんでした。「日本の女の子はいつもおしゃれでかわいいね」などと言われたことはありますが、それがイコールモテる、というではない気がします。Tシャツにジーパン姿でも、しっかりと体の曲線が出ている服装のほうが世界的には人気があるからかもしれませんね。
また、若さが重視される日本では、よくいる女子大生のような画一化されたかわいい系ファッションでもある程度モテますが、成熟した大人の女性が好まれる海外では、ゆるふわ系や森ガール系のファッションは幼稚で子どもっぽいという意味での「かわいい」になってしまいます。もちろん、日本のポップカルチャーが好きならばファッションやヘアメイクも重要だと思います。でもそうではない、日本に対して特別な思い入れがない男性にとってはやはり、カワイイよりもセクシーのほうが人気のようです。
どうすればモテる?
外国人男性と仲良くなりたい場合は、明るく笑顔で接することが大前提。日本人の男性と友達になる場合と特に変わりはありません。でももっと距離を縮めたいと思うなら、日本人女性らしい気遣いと「男性を立てる」という姿勢、それとしっかりと自分を持った言動がカギとなります。
気が利くほうがモテるから、といってなんでもかんでもしてあげる必要はありません。男性がドアを開けてくれたときや料理をサーブしてくれたときには、にっこり笑って「ありがとう」と言えばいいのです。このときに当然のように好意を受け取るのではなく、心から感謝し、「こんなことをあなたにしてもらえるなんてうれしい」と感激を伝えましょう。文化や習慣で女性に優しくすることが身についている外国人男性にとって、相手がそれを当たり前と思わない上に感動までされるととてもうれしくなります。
そしてなにより、きちんと自分の意見を持つことが大切です。多くの国にとって、「空気を読む」という文化はありません。あっても日本のように微妙な言動や表情から読み取ることは期待しないほうがいいでしょう。「私がこんなにしてあげているのに気付いてくれない」「本当はこう思っているけど遠慮したのに」というのはただのエゴです。してほしいこと、したいこと、思っていることはきちんと言葉にして伝えるようにしましょう。日本人にとってはっきりと伝えるというのはなかなか難しい部分もありますが、こちらが遠慮しているうちに相手はどんどん話を進めるし、勝手に決めつけていってしまいます。気持ちをぶつけるくらいでちょうどいいんです。
これらを意識して接していけば、外国人男性にとってさらに魅力的に「日本人女性のいいところ」を見せつけられるはずです。