結婚の挨拶や帰省時など、相手側の両親に合う際に用意したいのが手土産。付き合いが長くなってくるとお互いの好みもわかってきますが、最初のうちは何を選べばいいか迷うものです。出番が多い手土産は物そのものよりも気持ちを示すものですが、選び方を間違えると非常識だと思われてしまいかねません。今回は、人によっては手土産にふさわしくないと考えられている手土産について解説していきます。
縁起の良し悪しに要注意!義理の親への手土産選び
無難に喜ばれるのはお菓子
相手を選ばず、誰にでも喜ばれるのはやはりお菓子です。特に焼き菓子やお饅頭のように小分け包装のものを選べば、多くて食べきれなかった場合でも近所に配ることもできるので便利です。きれいな化粧箱に入っており、贈答品として選ばれることが多いため店頭で相談しやすいのも便利。
地元の銘菓やテレビで紹介されたものなど、少し話題性のあるものを選ぶのもおすすめですが、目上の方に贈るものですので、あまり奇をてらったものは避けたほうがいいかもしれません。
購入する際には賞味期限が長いものを選び、すぐに食べることがわかっている場合でないかぎり、アイスクリームやゼリーといった冷凍・冷蔵が必要なものは控えましょう。
縁起がいいとされる手土産
どら焼き
和菓子ではどら焼きや最中は手土産に最適。2つの生地が合わさっておいしいお菓子になるため、これからの2人の幸せな門出を予感させます。
バウムクーヘン
洋菓子は年輪のように夫婦2人で年を重ねていくことから、バウムクーヘンはめでたいお菓子という考え方があるようです。
昆布
お菓子のほかに、昔から「よろこんぶ」としてめでたい席に用いられる昆布も手土産として人気です。おだしや料理に使えるため、あまりお菓子を食べない家庭にはこちらがおすすめです。ただし初めて相手側の親に会う場合や、結婚の話をそれまでにしたことがない場合などは、急に縁起物を手土産にするのは一方的だととられてしまうかもしれません。前もって結婚について話しており、改めて挨拶に行くケースにふさわしい手土産といえるでしょう。
賛否両論ある手土産とは
手土産の中には、家庭や地域の考え方が異なるものがあります。挨拶の手土産はお互いの親睦を深めるための大切なもの。相手側がどのように考えるかわからないうちは、避けたほうが無難かもしれません。
ロールケーキやカステラ、羊羹など長いもの
細長い形状でカットする必要があるものは、相手の手をわずらわせてしまうだけでなく、「縁が切れる」ことを連想させて縁起が悪いととらえる考え方もあるようです。その一方で「末永い(長い)お付き合い」を意味するのでむしろ縁起の良いものという考え方もあるようです。
せんべい
大きめで硬いせんべいは、食べる際にどうしても割れてしまいます。割れる、は結婚の場では忌み言葉のひとつですので、避けたほうがいいようです。相手側の両親がせんべいのような塩分の効いたお菓子が好きな場合は、一口で食べられる華やかなおかきなどは大丈夫だという意見もあります。
お茶
高級緑茶などは贈りものとしても重宝され、お茶の木が2つの根が1つになっておいしいお茶を作ること、また何度も芽が出るので「芽出たい」という縁起から「結納茶」としても用いられますが、その反面、「香典返しなど弔事に用いられるもの」と考える人もいます。