入籍後に行うたくさんの手続き。その際に必要となることがある書類のひとつに「婚姻届受理証明書」があります。婚姻届は、届け出てしまうと手元には残りませんが、婚姻届受理証明書は、二人が婚姻した証明をずっと手元に残しておけることから、手続きのためだけでなく「記念」として手元に残しておくために取得するカップルも多くいます。自治体によって、オリジナルデザインの婚姻届受理証明書が発行されている地域もあり人気を呼んでいます。今回は入籍の記念としても残すことができる「オリジナル婚姻届受理証明書」についてご紹介します。
「婚姻届受理証明書」がアツい!?入籍の記念やウェルカムボードにもなる「ご当地オリジナル婚姻届受理証明書」も
1. 婚姻届受理証明書について
まずは婚姻届受理証明書について詳しくチェックしましょう。
婚姻届受理証明書とは
婚姻届受理証明書とは、婚姻届が受理されたことを公的に証明する文書です。婚姻届けが受理されると正式に夫婦となりますが、戸籍謄本に反映されるまでには少し時間がかかります。1日で反映される場合もありますが、数日かかることもあり、自治体によりさまざまです。戸籍謄本に反映されるまでの間、戸籍謄本の代わりとして婚姻届が受理されたことを証明する書類が婚姻届受理証明書です。
婚姻届受理証明書には、主に以下のような項目が記載されています。
- 婚姻の年月日
- 夫の氏名と生年月日
- 妻の氏名と生年月日
- 夫婦それぞれの本籍地
- 証明書の発行日
- 婚姻届けが受理された旨の文書
どのような場面で使用するの?
婚姻届受理証明書は次のような手続きを行う際に使用します。
結婚を機に引越しをするカップルも多いですよね。住所が変わる場合は14日以内に住民票を異動させる義務があります。ここで気をつけなければならないのが、新しい戸籍が作られるまで名字は古い名字で記載される点です。運転免許証の変更などですぐに住民票を発行したい場合は、婚姻届受理証明書を提出すると、新しい名義が書かれた住民票を発行してもらうことが可能です。
姓や住所が変わると、職場への届け出が必要になります。提出期限は勤務先により異なるため、確認しておきましょう。扶養家族になる場合や年末調整など手続きを急ぐ場合は、婚姻届を提出後すぐに届け出が必要なケースもあります。婚姻届受理証明書を発行しておくとスムーズに手続きができます。
海外挙式に「リーガルウェディング」や「ブレッシングウェディング」などと言われる挙式スタイルがありますが、キリスト教式の「ブレッシングウェディング」の場合は、婚姻届受理証明書の提出が必要になることがあります。
リーガルウェディング
現地の法律に基づいて挙式するスタイル。二人とも独身であることが前提です。日本で婚姻届を提出しているにも関わらずリーガルウェディングを挙げると、重婚となってしまうため、注意が必要です。
ブレッシングウェディング
牧師が夫婦である2人に祝福を与えるというセレモニースタイル。キリスト教信者でないカップルの場合でも挙式できます。すでに夫婦であることが前提なため、婚姻届受理証明書を提出しなければなりません。
発行できる場所は?
婚姻届受理証明書はどこの役場でも発行できるわけではありません。婚姻届を出した役場でのみ発行できます。
婚姻届の提出には費用がかかりませんが、婚姻届受理証明書は発行手数料がかかるため有料です。1通発行するのに、普通のタイプでは350円、上質紙のタイプは1,400円必要です。
発行できる期間が限られている
婚姻届受理証明書を発行できる期間は自治体によってさまざまですが、多くは婚姻届提出した後1ヶ月以内、長くても1年以内です。入籍してから数カ月経過した方でも、まだ発行できるかもしれませんので、気になる場合は、婚姻届を提出した役場に問い合わせてみましょう。
発行時に必要なもの
婚姻届受理証明書を発行するためには、次のようなものが必要です。
- 婚姻届
- 2人の旧姓の印鑑
- 運転免許証やパスポートなどの本人確認書類
- 本籍地以外に届け出る場合は戸籍謄本
2. 婚姻届受理証明書の種類
婚姻届受理証明書には次のような種類があります。
普通紙タイプ
普通紙に印刷された婚姻届受理証明書。手続きを行う際に利用するため、350円で即日発行できます。
上質紙タイプ
上質紙でできた婚姻届受理証明書。1,400円で発行できます。発行までに数日かかる場合もあるので、時間に余裕を持って申請しましょう。
上質紙に賞状のスタイルでデザインされた婚姻届受理証明書です。
市区町村ごとにデザインが異なる、オリジナル婚姻届受理証明書です。地域のキャラクターや名産品、名所などがデザインされています。オリジナル婚姻届受理証明書を発行していない市区町村もあります。お住まいの自治体で発行されているかどうか、チェックしてみましょう。
3. 入籍の記念になる「オリジナル婚姻届受理証明書」
手続きの際に利用される婚姻届受理証明書ですが、オリジナルデザインの証明書は入籍の記念になります。
ウェルカムボードにもなる!
婚姻届は提出すると手元には残りません。オリジナル婚姻届受理証明書は、二人の入籍の記念として残すことができます。
上質紙の婚姻届受理証明書は、額縁に入れると立派な記念品になります。ウェルカムボードや二次会の飾りにも活用できるし、新居に飾るのも素敵ですね。
自治体のオリジナル婚姻届受理証明書をチェック
オリジナル婚姻届受理証明書を発行している自治体が増えてきました。かわいらしいデザインの婚姻届受理証明書を見れば、きっとあなたも欲しくなるはずです。実際に発行されているものをご紹介しましょう。
上尾市のご当地キャラ「アッピー」と友好都市協定を締結している福島県本宮市のキャラクター「まゆみちゃん」、さらに上尾市の花である「つつじ」や市内で行われる花火大会などがデザインされたかわいらしい婚姻届受理証明書です。ピンクとブルーから選ぶことが可能です。
国分寺市の街並みがデザインされたスタイリッシュな婚姻届受理証明書です。婚姻届受理証明書がセットできる台紙や、写真やメッセージを入れられる台紙も発行されています。市役所内には、記念撮影用のタペストリーも設けられています。