「あれ?なんだか暇だわ」
結婚式もハネムーンも無事に終わり、ホッと一息ついた頃、そう感じて、驚く方も多いはず。久しぶりに訪れた、やることリストのない日常生活。一種の燃え尽き症候群のような感覚に襲われ、寂しさや虚しさを感じることもあるかもしれません。結婚式という、自分が主役を務める人生の一大イベントを作り上げ、成功させたのですから、通常の生活が味気なく感じてしまうのも仕方のないことです。
よく、「結婚はゴールではない、スタートだ」と、言われていますが、まさにその通り。結婚式のあとに訪れる「日常生活」こそが、「結婚生活」のスタートなのだと、身をもって気づかされることになるのです。
「日常」と言ってしまうと、夢のない言葉のように聞こえるかもしれません。しかし、夫婦で家庭を一から作り上げるということは、とてもクリエイティブな仕事だということができます。カーテンの色や茶碗におはし、家事の分担や記念日の祝い方まで、ふたりで決めたお気に入りの生活を作り上げることができるのです。こんなにワクワクする仕事がほかにあるでしょうか?
結婚生活は、夫婦で家庭を作り上げていくという、二人の事業でもあります。事業には、しっかりとした事業計画が必要です。計画に必要なルールを決めておかないと、新婚のころはそれでよくても、後々、ストレスの素となる問題が生じてきてしまうもの。簡単に話し合う程度でも良いので、最初にお互いに確認しておくのは、大切なことです。その際の基本的な3つのポイントをご紹介いたします。
1. 収入と収支、貯金について把握すること
基本的には、ふたりで一つの家計にすることが理想だと思います。たとえば家の必要経費は、夫が出し、妻の収入は、二人の貯金にするというように、収入差によって割合を決める話し合いが必要です。
どちらかが、どうしても収入を一つにしたくないと引かない場合は、月に必要な生活費を、収入の多い方がすべて出すという交渉をするのが得策です。相手の収入額がはっきりと分からなくても、生活費さえ確保できていれば、自分の収入で貯金をすることもできます。
2. 二人の目標を持つこと
車や家の購入など、大きな買い物もそうですが、子供を作る時期など、「いつ頃何をする」という具体的な目標を立てておくと、貯金も貯まりやすくなります。家計のことだけではなく、年に一回は旅行に行くとか、毎月一回は、映画や外食に行くとか、二人の関係を良好にするような目標も作ることをおススメします。日常生活にイベントを作ることは、夫婦生活の活性化のための大切なポイントとなるのです。
3. お互いにゆずり合うこと
二人で生活を作りあげるとなると、どんなに相手のことが好きでも、嫌な面に気がついてしまうものです。相手の嫌な面を受け入れ、お互いにゆずり合うことができるかどうか、これが結婚生活を楽しくするための最初のハードルと言ってもいいかもしれません。夫婦として成長するためには、避けて通れないポイントと言えるでしょう。
協力して、忍耐しながら、二人の結婚生活を作っていくことが大切。幸せな結婚生活を過ごせるかどうかは、あなた次第なのです。