結婚前に話し合っておきたいことは、それぞれのカップルで色々な点が思い浮かぶでしょう。できるだけ不安を取り除いて結婚生活を始められると安心ですね。20代の結婚、40代の結婚でも話しておきたいことも違うかもしれません。 お金の管理のこと、子どものこと、仕事など、それぞれの世代でも違う将来の不安を話し合いで少しでも軽くできるといいですね。親の介護も含めて、結婚前に話しておいた方が将来設計のポイントをこちらにご紹介します。
【将来設計】結婚前に話し合っておきたいことは?お金・子ども・仕事・親
1. 結婚後にトラブルが起きやすいこと
近年ライフスタイルが大きく変わる中、結婚後の生活も基本は共働きと考える人が増えました。その中で、トラブルになりやすいことも、少しずつ変わってきています。
結婚後トラブルの原因
- 育児の負担
- 家事分担
- 仕事の両立
- お金の管理
- 浮気
- 親戚づきあい
- 親の介護
こうした夫婦間の問題は、できれば避けて通りたいもの。しかし、お互いの考え方や価値観をよく知らないと、具体的なトラブルに発展するまで気づかないこともあります。できれば、結婚前に将来設計などを話し合い、考え方を確認しておくことも大きなトラブルを未然に防ぐには良い方法。
特に価値観にかかわり、相違が出やすい点として「お金」「子ども」「仕事」「親」について話し合う際のポイントを見ていきましょう。
2. お金の管理方法
夫婦共働きで、どちらにも収入があるケースでは家計管理は複雑に。ただ、両方に収入があっても差があることも多いもの。お互いが気持ちよく過ごせるように、あらかじめルールを決めるとよいでしょう。家計管理のパターン
- ひと月の生活費を決め、お互いに拠出し、一人が管理する方法
- 生活費は夫、旅行・貯金は妻など費目によって分担管理する方法
- それぞれに必要なものを購入し管理はしない
また、産休育休やもしもの体調不良などでどちらかの収入がなくなってしまう場合のことも考え、家計の全体像はお互いに共有しておくことも大切。ばらばらに管理していても、全体像は定期的にチェックしておきましょう。
結婚前には、お互いの資産や負債を確認しあうことも大切。結婚式の費用や、新居の費用など、お互いにどれだけ出し合えるのかを話し合う中で、将来的なお金の管理方法も話し合うきっかけにしましょう。
結婚後は教育費や住宅購入資金、老後費用などの貯蓄もしなければなりません。結婚後のことも見越して、お互いのお金に関する価値観や将来的な展望なども話し合ってみましょう。
3. 家族計画と住まい
子どもを持つかどうかは、また、どのように育てたいかは夫婦にとってデリケートな問題です。喧嘩の種になることも多く、離婚に発展するケースもしばしばあります。
子供に関する話し合いのポイント
- 子どもを持ちたいかどうか
- 不妊治療になった場合協力できるか
- 教育方針はあるか
結婚の段階では、子どもについてあまり深く話し合っていないカップルもいるでしょう。ただ、男性も女性も、年齢があがるほどに妊娠しにくい身体になっていきますので、特に30代以降の結婚では気にかけておきたいポイントです。
家族計画はなかなか思い通りにいくものではありませんが、子どもをめぐる価値観の大きな違いは埋まりにくいものでもあります。ある程度話し合える状態であれば、結婚前からあらかじめ向き合っておくのも大切です。ブライダルチェックをお互いに受けることを検討してみるのもよいでしょう。
育児は住環境にもかかわる問題。家族計画を話し合ったうえで、結婚後の住まいを考えるようにすると、住宅購入の資金計画にも反映できるでしょう。子どもは授かりものというように、計画はあくまでも想定ということで進めるとよいでしょう。
4. 仕事を両立のために
最近の動向でも、共働き世帯は増加し、結婚後も何かしらの仕事を続けている女性がほとんどです。その一方、家事負担は女性に偏っていて、仕事と家庭を両立する負担も大きいのが現実。現代の夫婦には、家事の分担は欠かせません。
家事の中でも、お互いの得意分野を生かして分担すると平和的です。また、仕事のスタイルによって、出社時間や帰宅時間、在宅の時間帯に応じた分担もできるでしょう。仕事がある中で家事も100パーセントとはいかないこともお互いに認めて、気持ちよく生活できるような配慮も大切です。
また、お互い仕事が忙しいと結婚後もすれ違いも生じやすく、浮気のきっかけになってしまうかも。夫婦になっても、積極的に相手のために時間を割くように努力をしましょう。する月に1度は一緒に食事に出かける、など決めておいてもいいかもしれませんね
また、震災や本人や家族の急な怪我や病気など、いざというときのためにも行動やスケジュールの共有は欠かせません。うまく共有するようしましょう。
スケジュールを共有するツール
- スケジュールアプリを共有
- 部屋のカレンダーに書き入れる
- ラインなどを活用してこまめに連絡
5. 親との距離の取り方、付き合い方
親との同居は、住まいにもかかわる問題ですので、ある程度は二人で話しておきたいですね。親との同居は避けたいと思う人がいる一方で、最近では、あえてどちらかの親と同居をして育児を手伝ってもらうケースも。協力者としてお互いの親と付き合っていくことも選択肢になるでしょう。
また、帰省のタイミングなど、それぞれの親とどうかかわるのかは、二人で話し合って結婚前に考え方を確認しておくとその後「聞いてなかった~」というトラブルは減らせます。
現代では、家制度や家父長制はなくなり、結婚後も男女それぞれに仕事を持つケースが一般的。しかし、今でも介護のためにキャリアを中断するのは女性の方が多いようです。自分の親と相手の親の両方の介護を同時にするのは大変な仕事になるでしょう。結婚前に話をするのは重いテーマではありますが、特に、晩婚のカップルには切実な避けられない話題になりそうです。
親の希望もあることですが、まずは、二人がお互いの親の介護が発生した際のケアの方法について知識を持ち、選択肢を話し合っておくことが大切。親戚づきあいのトラブルにも発展しやすい介護問題ですが、夫婦でしっかり話し合いができていれば、対応もしやすくなります。
緩やかに変わっていく二人のルールもあり
それまで育ってきた環境の違う二人ですから、結婚前に将来の話をしておきたいという気持ちがあるのは当然のこと。それぞれの結婚後の生活に関する価値観を話し合うのは、結婚生活を円滑にスタートさせる大切なステップです。
ただ、あらかじめどんなに話し合っていても、仕方ない事情で叶わないことや、やってみたらうまくいかないということもあるでしょう。少し折り合わない部分があっても、けんか別れにならないように配慮も必要になります。
お互いが歩み寄ってその時々の状況下で答えを出していかれるのが理想的ですね。結婚後、生活が変わっていく中で、ルールを見直していく柔軟さも末永く仲良し夫婦でいる秘訣かもしれません。本音で話して、結婚後のギャップを少なくできるとよいでしょう。