男性のフォーマルの服装といえば、女性ほどバラエティに富んでいませんが、シンプルだからこそ、おさえるべき点をおさえてないと目立ってしまいます。身内として出席した際はもちろん、友人であっても、新郎新婦が恥ずかしくないように気をつけたいものです。

男性編では、スーツ、シャツ、ネクタイ、靴と、項目ごとにNGポイントを解説します。

スーツ

1. カラースーツ、柄物などはNG

フォーマルな場での男性のスーツは、黒系（黒、紺、グレー）などが基本です。白、ベージュなど明るい色のカラースーツは避けましょう。

無地がフォーマルのルールなので、ストライプなど柄があるものもふさわしくありません。身内ではなく、若い方なら、よく見るとストライプがはいっている程度なら最近では許容範囲のようですが、人によってはルール違反ととらえることがあるのでご注意を。

2. 仕事用スーツはNG

急なお通夜などでは仕事用のスーツにネクタイだけ黒にして列席する場合もありますが、結婚式では礼服、略礼服（ダークスーツ）となるスーツを選びましょう。

3. ゆったりしていたり、くたびれたものはNG

見た目的にもゆったりとしているものよりも、フィット感のあるもののほうがフォーマルにはふさわしいです。また、着古したくたびれた印象のものも晴れの場では失礼です。常にクリーニング済にしておいて、ビシッと着られるよう心がけましょう。

シャツ

1. 黒シャツはNG

結婚式ばかりではなく、お葬式などフォーマルな場でのシャツは白が基本となります。他の色以上に黒シャツは暗い印象となりますので避けるべきでしょう。

2. カラーシャツは基本的にはNG

最近では、若い方は白シャツではなく、結婚式では明るい色のカラーシャツを選ぶ方も見受けられます。しかし、それはその結婚式のスタイルによっては避けるべきで、フォーマル度が高い場合ではやはり白にしておくべきです。

3. チェックなどの柄シャツ

フォーマル度の低い結婚式ではストライプなどシンプルな柄シャツを選ぶ方もいるようですが、チェックはカジュアル感が強いため避けましょう。

ネクタイ

1. 黒いネクタイはNG

結婚式でのネクタイの色は基本的には白か、シルバー。黒いネクタイはお通夜、お葬式を連想させ縁起が悪いので避けるべきです。

2. 派手な柄物、黒っぽい色、濃い色のネクタイはNG

最近ではおとなしめの柄のものや、明るい色のネクタイは許容範囲のようです。しかし、派手すぎる柄や、黒っぽい色、濃い色のネクタイはやはり避けるべきでしょう。

3. キャラクターものなど華美なネクタイピンはNG

ネクタイピンはさりげなく品のあるものを。無用に目立ってしまうようなキャラクターものや華美なものはふさわしくありません。

靴

1. 動物の皮の素材はNG

動物の皮は殺生をイメージさせ縁起がよくありませんので避けましょう。

2. 仕事用など普段用の靴はNG

いかにも履き古した感のある普段用の靴は晴れの場にはふさわしくありませんので、フォーマル用の靴を用意しましょう。

3. ブーツはNG

ブーツはカジュアルな履物ですので、フォーマルな場では避けましょう。

4. 黒以外の靴下

白はもちろんのこと、基本的には柄物やカラーの靴下はフォーマルでは不可です。黒い靴下を選んでおくほうが無難でしょう。

男性の定番はあくまで略礼服

若い人ではダークスーツ、白シャツ、白ネクタイといった略礼服ではなく、自分なりのコーディネートを楽しむ方も増えています。しかし、男性の場合、あくまで定番が根強いだけに、周囲の理解を得るようなおしゃれな着こなしはなかなか難しいかもしれません。