披露宴での演出に、子供が登場すると、これから新郎新婦が築く幸福な家庭も想像させ、あたたかい雰囲気に満ち溢れます。また、子供の愛らしさがその場を和ませてもくれます。
子供を結婚式に出席させる際は騒いだりしないか、ぐずらないかと気をつかうもの。そんな親御さんにとっても、我が子が式に花を添えられることは、出席させた甲斐があったと嬉しく思えます。もちろん、子供が登場すれば、最高のシャッターチャンスにもなりますよ。
新郎新婦の甥っ子や姪っ子、仲の良い友人の子供などが披露宴に出席するなら、ぜひ一役買ってもらいましょう。ここでは、子供の年齢別にお勧めの演出の紹介と注意点について書きます。
1歳~4歳頃なら花束贈呈やエスコート役、ケーキの配膳も
そろそろ「どうぞ」と玩具をやり取りするのが得意になりはじめた小さな子供なら、花束贈呈をしてもらってはいかがでしょう。花嫁花婿に内緒にしてサプライズとして関わりが深い子供にお願いしてもいいですね。4歳以上の子供でしたらあらかじめ教えておけば一人でもできそうですが、それ以下ですと親御さんの介添えがあったほうが無難でしょう。「おめでとう」だけでも、一言お祝いが言えたら尚いいですね。
花嫁と花婿が中座する際のエスコート役なら小さな子供でもできそうです。エスコートというよりは、花嫁花婿が手をひいてあげるようになるかと思いますが、その姿も微笑ましいはずです。子供が抵抗なく手をつなげるくらい親しい関係であるほうがいいでしょう。
小さな子供たちは大人の真似をする“お手伝い”が大好きなので、ケーキなど軽いお皿の配膳のお手伝いをしてもらうのもお勧めです。これは、会場にいる子供みんなにやってもらうと、競って手伝ってくれそうです。
5歳以上なら挙式はもちろん、余興でも活躍
バージンロードに花びらをまくフラワーガールはとても可愛らしいもので、小さな子供がやるイメージがあります。しかし、花びらをまきながら花嫁を先導するというのは幼すぎる子供には至難の技。これは、小学生以上、せめて5歳以上の子供に頼むほうが無難と思われます。花嫁のベールをもつベールガールも、ベールを踏まないように花嫁の歩調に合わせるので同様です。
これくらいになると、歌や楽器の演奏なども子供も上手になってきますので、ぜひこの機会に披露してもらってはいかがでしょう。大人の歌や演奏はある程度技術が伴わないと座が白けてしまう場合も多いですが、子供の場合は誰もが暖かく見守るものですし、一生懸命な姿だけでも可愛らしいものです。友人の結婚式では、新婦の3人の甥っ子たちがピアノで当時流行っていたSMAPの『世界で一つだけの花』を演奏し、会場のみんなで歌いました。おそらく、大人が演奏した場合、ここまでみんなが協力して声を合わせることはなかったでしょう。とても心に残る、すてきなシーンでした。
全般に言えることですが、子供に対してプレッシャーになるような難しいことを要求するのはやめましょう。子供が楽しくできるもの、友人のときのように、兄妹など、複数でやってもらうほうがいいでしょう。
子供の出番は中盤までがベスト
長い結婚式の間待たされ続けるととくに小さな子供は疲れてしまい、機嫌が悪くなってしまったり、眠くなってしまったりすることが考えられます。できるだけ出番は序盤から中盤にしておいたほうがいいでしょう。
子供へのお礼は直接渡そう
がんばってくれた子供たちには、できれば新郎新婦よりその日に直接お礼を言いましょう。自分たちが役に立ったと思えることは子供たちも嬉しいものなのです。「ありがとう。上手だったね」と、お菓子や玩具など、簡単なお礼を手渡すといいでしょう。
最後に、子供に登場してもらう場合は、あくまで本人とその親御さんのご意向を尊重してよく相談の上で無理がないようにお願いしましょう。