2015年9月19日、安全保障関連法案(安保法案)が参議院本会議で可決、成立されました。2015年の夏は、ほぼマスコミはこの話題とオリンピック関連(新国立競技場とエンブレム)で席巻されていたといっていいでしょう。国のあり方や歴史を変える出来事に対して、きちんと結婚前に話し合っておくことが大切です。

「わからない」といって話題を避けない

今回の安保法案は、一部改正も含め束ねた平和安全法制整備法と、海外で自衛隊が他国軍の後方支援をする国際平和支援法の合計11本から成り立っています。連日国会では、与野党の論戦が展開されました。安保法案を戦争法案と呼び、憲法違反の法案だから廃案にすべきだといった野党の主張があったり、徴兵制や戦争に巻き込まれるなどといった情報も流れました。これに呼応するように、国会議事堂の前を始め、全国でデモが起きました。この記事の中では、この安保法案についての賛否は言及しませんが、皆さんは様々な印象をもたれたのではないでしょうか?国会のゴタゴタ、ドタバタ騒ぎをみてうんざりされた方も多かったのではないかと推察しています。 ビジネスマナーとして、政治とスポーツの話題はタブーであることがルールとして定着しているかもしれませんが、結婚前の二人であれば、むしろこのような安保法案については、きちんと話し合っておくべきです。なぜなら、結婚後にこのような思想や信条に関わるようなことを、お互いに知っておくことが必要だからです。 ですから「わからない」といって避けてしまうのはやめましょう。専門家ではありませんから、詳しく知っておく必要はないのです。自分の考えとして「こう思う」ということをきちんと話すことが大切なのです。

いい負かす必要はありません

このようなカタイ話をする時に注意すべきことは、ついつい熱くなってしまい、相手の意見の言葉尻や上げ足をとって、論破してしまうことです。大切なことは、相手の考え方の背景になっている思想や信条を知ることです。そしてお互いのことをよく理解することです。全く同じ様な思想や信条を持っていれば、特に問題になることもないでしょう。違う思想や信条を持っている場合は、それをお互いに認め合うことができるのか、よく考えてみることが必要です。 中には、所属している企業や団体などの主張が反映されている場合もあります。また、家族や周囲の人達の意見を鵜のみにしている場合もあります。そのような背景がわかると、自ずとどのようにすればいいかということが見えてくるでしょう。

複数のメディアの報道をみて、自分の考えを磨いていく努力を

安保法案については、各メディアでも様々な報道がなされました。中には最初からはっきりと「安保法制反対」を打ち出して、法案に対して批判ばかりしているメディアもありました。逆に反対派の批判を繰り返し流しているメディアもありました。どちらも一方的な情報で、日本のメディアの多くは、公平な報道をしているようには見えませんでした。そこで、お互いの意見が異なっている場合には、ぜひ複数のメディア、特に自分の意見や考え方とは全く正反対のメディアの報道をみてみましょう。 このようにして、結婚する前に相手の思想や信条、そしてその背景の要因や愛読しているメディアなどを把握しておくと、結婚後に「こんなはずではなかった」というような、根本的なズレを未然に防止することができます。また、多面的なモノの見方、考え方ができるようになれば、相手の意見に対する共感やリスペクトする心情も生まれてくることでしょう。今回の安保法案は、二人の間を縮めるよい機会。相手のことを深く知ることができる話題として、ぜひ話し合ってみてください。 最後に、このような話題をする時は、なるべく二人きりになれる空間でしてください。ついつい大声になって議論してしまうと、その言い合いに触発された輩に囲まれてしまうこともあるかもしれませんよ。