やっと迎えた結婚式当日。楽しみ、嬉しい気持ちがある一方、思わぬハプニングがあったらどうしよう、ゲストは満足してくれるだろうか…と心配のほうが大きい場合もあることと思います。緊張のあまり「あれ?次の手順は?」ということも…そんな花嫁、花婿にそっと寄り添い、サポートしてくれるのが介添人です。今回は、ホテル椿山荘東京の現役の介添人の木村怜子さんに、仕事の内容、仕事に対する思いについて教えていただきました。
結婚式当日、最も身近で頼りになる存在!介添人の仕事とは?
新郎・新婦が式場に到着してから、無事帰りの車に乗るまで1日をサポート!
介添人は当日の新郎・新婦の傍らにいて、次の場所へと誘導したり、立ち上がるタイミングを教えたり、和装の着くずれを直したり、ドレスの裾を持ったりとお世話をします。いわば黒子のような存在で、その動きはさりげなく、けっして目立たず、常にふたりだけに聞こえるように声をかけるように心がけてくれるそうです。新郎・新婦は何度も打ち合わせをして当日に臨みますが、いざその日になると緊張してしまい、頭が真っ白ということもあり得ます。そんなときでも、介添人のサポートがあれば安心というわけです。もちろん、思わぬハプニングにも動じないで対応してくれます。
また、新郎・新婦当人は当日招待客の全員へ気配りをすることは難しいです。そこで、まさに新郎・新婦の手となり、足となり、招待客を受付から控室へ、挙式会場や披露宴会場へ案内するといったことも役割のひとつです。
ホテル椿山荘東京では、新郎・新婦が式場に到着してから、ハイヤーに乗って会場を後にするのを見送るまでが介添人の仕事とのこと。
身内のような気持ちで新郎・新婦をお手伝い! なんでも相談してほしい
お話をうかがった木村さんは、介添人歴23年のベテランの方でした。そんな彼女が言うには、なによりも新郎・新婦の気持ちをくんで、両親に代わってお世話をするようにお手伝いをしているとのこと。お話を聞いていて、新郎・新婦や招待客など、人に喜ばれることが心からお好きな方だと思えました。そうした人柄が介添人としての大切な適正なのかもしれません。
さらに、介添人とは、まさに気遣いのスペシャリストといえます。自分で要望をはきはき言うような新郎・新婦ならいいですが、緊張もあって、実際そういう方は少ないのだそう。そんなときも、彼らが言えないことまで察して「なにかありますか?」と声をかけるようにしているとか。そのタイミングはまさにプロの技で自然と「こうしてほしい」という要望が聞けるとのこと。
新郎・新婦にとって結婚式ははじめてということが多いですが、多くの介添人は経験豊富で結婚式を知り尽くしています。自分では分からないことなど、そうでなくても小さなことでも困ったことがあれば相談するべきでしょう。最近はまじめな方が多く、なんでも自分でやってしまおうとすることも多いとか。「新郎・新婦は笑顔でいるのが一番ですから任せてほしい」とのことでした。
介添人の力をよりよく借りる方法とは?
どうせなら、そんな頼りになる介添人の力を十二分に借りたいものですね。もちろん、黙っていても力を貸してくれるのですが、新郎・新婦のことをよく知ればそれだけサポートもしやすくなりますので、介添人だけではなく、スタッフと事前にコミュニケーションをとっておくとよいとのこと。式に関係のない、たわいのない会話でもOKなのだそうです。
四季折々の豊かな表情を見せる、由緒ある大庭園。伝統と格式でお二人の晴れの舞台を耀く一生涯の思い出へと刻みます。写真撮影には絶好の緑豊かな美しいロケーション。館内インテリアも、見事に調和した重厚感と繊細なディテールで、お二人の喜びを包みこみます。