花嫁和装の種類(白無垢・色打掛・引き振袖・新和装)の違いから、髪型・かぶりもの、小物・下着、費用の目安、準備のチェックポイントまでを、早見表つきでまとめました。和装を検討中の方に向けた基礎ガイドです。
花嫁の和装ガイド|白無垢・色打掛・引き振袖の違いと髪型・小物・費用の目安【2026年版】
花嫁の和装は、衣裳(白無垢・色打掛・引き振袖など)を決めると、合わせる髪型・かぶりもの・小物がほぼ決まります。この記事では、衣裳ごとの違いを早見表で整理したうえで、髪型、小物・下着、費用の目安、準備の進め方までをまとめました。
花嫁和装の早見表|衣裳・かぶりもの・向く場面
まずは全体像から。「どの衣裳に、どの髪型・かぶりものを合わせるか」は次の表のとおりです(一般的な組み合わせで、実際は衣裳店・式場によって異なります)。
| 衣裳 | 特徴 | 合わせやすいかぶりもの | 向く場面の目安 |
|---|---|---|---|
| 白無垢 | 白一色で統一する、格式の高い婚礼衣裳 | 綿帽子・角隠し | 神前式の挙式、前撮り |
| 色打掛 | 織り・刺繍・染めの華やかな柄。白無垢と同格の婚礼衣裳 | 角隠し(かぶりものなしで髪飾りだけの例もあり) | 挙式、披露宴、お色直し、前撮り |
| 引き振袖 | 打掛を羽織らず、帯まわりで個性を出す。動きやすい | 角隠し・髪飾り | 挙式(黒地が基本)、少人数の式、前撮り |
| 新和装 | オーガンジーなど新しい素材・デザインの和装 | 髪飾り中心 | お色直し、洋風の会場、前撮り |
(出典:みんなのウェディング「和婚花嫁さんのための基礎知識」、ゼクシィ「和装の花嫁衣装」、2026年11月1日確認。表の構成と「向く場面」は編集部が整理したものです)
和装の種類

白無垢
打掛・掛下(下に着る着物)・帯・小物まで白で統一した、花嫁の和装の中でも格式が高いとされる衣裳です。白一色でも、織りや刺繍の柄はさまざま。近年は小物に差し色を入れるスタイルや、洋髪との組み合わせも広がっています。披露宴では綿帽子を外します。
色打掛
武家の女性の礼装が起源とされる打掛で、金糸・銀糸の刺繍や箔、染めで吉祥文様(鶴亀・鳳凰・松竹梅など)を描いた華やかな衣裳です。白無垢と同格の婚礼衣裳なので、挙式でも着られます。色は赤・緑・黒などが一般的です。
黒引き振袖
裾を引く黒地の振袖です。打掛は羽織らず、帯まわりで個性を出せて動きやすいのが特徴で、少人数の式にも向きます。挙式で着られるのは原則として黒地で、白地など黒以外は前撮りやお色直しで選ばれることが多いようです。髪型は文金高島田か洋髪が一般的です。
大振袖
袖丈が長く、振袖の中でもっとも格式が高い衣裳です。お色直しに着ることができ、人気の柄は牡丹・胡蝶・菊など。衣裳店によっては、引き振袖を大振袖と呼ぶこともあるため、予約時に「どの衣裳を指すか」を確認しておくと安心です。
新和装
ドレス感覚で楽しめる和装で、お色直しにぴったりです。サテンやオーガンジーなどの素材の打掛を羽織るなど、従来の和装にない素材やデザインを組み合わせます。
和装の費用の目安
ゼクシィの調査(2026年4月実施、2026年9月更新)では、挙式で和装を着た花嫁は28.6%で、衣裳は白無垢が最も多い結果でした。挙式衣裳の平均費用は次のとおりです。
| 衣裳 | 平均費用(挙式衣裳) |
|---|---|
| 白無垢 | 約17万円 |
| 色打掛 | 約10.7万円 |
| 引き振袖 | 約7.8万円 |
| (参考)和装全体の平均 | 約11.8万円 |
| (参考)ウエディングドレスの平均 | 約23.5万円 |
(出典:ゼクシィ「和装の花嫁衣装」、2026年11月1日確認)
上の金額はあくまで調査の平均で、衣裳のランク、レンタルか購入か、小物・着付け・ヘアメイクが含まれるかで総額は変わります。見積りをもらうときは、「衣裳の料金に何が含まれているか」(小物、かつら、着付け、ヘアメイク、当日の介添え)を項目ごとに確認しましょう。
和装の髪型
和装の髪型は、伝統的な日本髪(文金高島田・新日本髪)と洋髪に大きく分かれます。最近は洋髪を選ぶ人も増えていますが、衣裳との相性や、挙式でかぶるものによって向き不向きがあります。

文金高島田
江戸時代の島田髷の中で最も格が高いとされる日本髪です。現在は地毛ではなく、かつらで取り入れる花嫁がほとんどです。挙式ではその上に綿帽子や角隠しをかぶり、披露宴ではかんざしやこうがいで華やかにします。長時間つけるものなので、頭が痛くないか、お辞儀をしたときにずれないか、かつら合わせで念入りに確認しましょう。
新日本髪
日本髪を現代風にアレンジしたスタイルで、髪の高さや髪飾りを自由に決められます。地毛で結えるため、かつらより自然な仕上がりになります。全体のバランス(髪型・メイク・髪飾り・衣裳)を美容師と相談して決めると失敗しにくくなります。
洋髪
和装に合わせる定番のスタイルとして定着していて、髪型や髪飾りに決まりはありません。生花を挿すなどアレンジの幅が広く、華やかな雰囲気になります。洋風の会場やレストランウェディングにも合わせやすい髪型です。
角隠しと綿帽子の違い
| 角隠し | 綿帽子 | |
|---|---|---|
| 合わせる衣裳 | 白無垢・色打掛・引き振袖など幅広い | 白無垢のみ |
| 着用する場面 | 挙式・披露宴 | 挙式のみ(披露宴では外す) |
| 特徴 | 額や横顔、後ろ姿が見え、かんざしも映える | 白い袋状の帽子で、顔まわりをやわらかく包む |
(出典:ゼクシィ「角隠しとは」、みんなのウェディング、2026年11月1日確認)
角隠しは「角を隠して嫁ぎ先に従う」、綿帽子は「挙式中は新郎以外に顔を見せない」という意味が込められているとされています。どちらが顔立ちに合うかは人それぞれなので、リハーサルや試着で実際にかぶって比べてみるのがおすすめです。
かんざし・こうがい
髪飾りとして使うほか、先のとがったものを髪に挿すことで魔除けになるという言い伝えもあります。挙式ではシルバーやべっ甲、披露宴ではゴールドや真珠が選ばれることが増えているようです。素材や本数は衣裳・髪型によって変わるので、衣裳店や美容室に相談して決めましょう。
衣裳×髪型×かぶりものの組み合わせ
| 衣裳 | 髪型 | かぶりもの | 印象 |
|---|---|---|---|
| 白無垢 | 文金高島田(かつら) | 綿帽子または角隠し | 伝統的で格式のある雰囲気 |
| 白無垢 | 洋髪・新日本髪 | 綿帽子・角隠し、またはなし | やわらかく今どきの雰囲気 |
| 色打掛 | 文金高島田・新日本髪 | 角隠し | 華やかで写真映えする雰囲気 |
| 色打掛 | 洋髪 | 髪飾り中心 | 洋風の会場にも合う、モダンな雰囲気 |
| 黒引き振袖 | 文金高島田・洋髪 | 角隠し・髪飾り | クラシカルで凛とした雰囲気 |
(表は一般的な組み合わせの例で、編集部が整理したものです。実際に可能な組み合わせは衣裳店・式場・神社にご確認ください)
格式の高い神社や寺院では、装いにも格式を求められる場合があります。神前式を希望するときは、衣裳や髪型を決める前に会場へ確認しておくと安心です。
和装に必要な小物・下着類
和装に必要な小物はレンタルするのが一般的ですが、肌襦袢や足袋など直接肌につけるものは、自分で用意するよう案内されることが多いようです。何がレンタル料金に含まれていて、何を自分で用意するのかは、衣裳の予約時に必ず確認しておきましょう。

主な小物と意味
| 小物 | 役割・意味 |
|---|---|
| 末広(すえひろ) | 扇子のこと。「末広がりの幸せ」を願う縁起物で、右手に持ち、下から左手を添える |
| 筥迫(はこせこ) | 懐紙などを入れる化粧道具入れ。胸元の襟の合わせ目に差し、飾りを少し見せる |
| 懐剣(かいけん) | 護身用の短刀に由来する小物。花嫁を厄災から守る意味があるとされ、帯に差す |
| 帯・帯締め | 婚礼では丸ぐけ(綿を布で包んだもの)の帯締めを使うのが一般的 |
| 抱え帯 | 帯の下に結び、引き振袖や打掛の裾の長さを調整する |
| 草履 | 白のほか、金・銀・赤などから衣裳に合わせて選ぶ。かかとの高さは2〜12cmほどの幅があり、新郎との身長差に合わせて調整する |
(出典:みんなのウェディング「和婚花嫁さんのための基礎知識」、2026年11月1日確認。末広・筥迫・懐剣の使い方は従来の記事の内容を引き継いでいます)
自分で用意することが多い下着・小物
- 和装用ブラジャー:胸の形を整え、着物のラインをきれいに見せるための下着です。
- 裾よけ:腰から下に巻く下着です。
- 肌襦袢:和装用の下着です。
- タオル:補整や着崩れ防止に使います。
- 白足袋:サイズ違いを避けるため、事前に足のサイズを確認しましょう。
- そのほか:腰ひも、伊達締め、和装用ストッキングなど。
これらを一式レンタルできる店もあります(Q&Aサイトの投稿に、肌着類や伊達締めなどのレンタルを1万円と案内されたという声がありました)。料金や衛生面の考え方は店によって異なるため、見積りの時点で確認すると安心です。
準備の進め方とチェックポイント
- 衣裳を選ぶ:式のスタイル(神前式・人前式・前撮りのみ)と予算から候補を絞り、試着します。
- 髪型・かぶりものを決める:日本髪にするならかつら合わせの日程を、洋髪なら髪飾りの持ち込みの可否を確認します。かつら合わせの前に、カットやパーマを済ませておくよう案内されることがあります。
- 小物・下着を確認する:レンタルに含まれるもの、自分で用意するものを一覧にして確認します。
- ネイルを決める:白無垢にはホワイト、クリア、ヌーディーカラー、パステルピンクなど衣裳を邪魔しない色が勧められています。色打掛は衣裳の色とリンクさせるデザインもあります。
- お色直しの時間を確認する:ドレスから和装へのお色直しは着替えに時間がかかります。会場にタイムスケジュールを相談して、余裕を持った進行にしましょう。
- 当日の立ち居振る舞いを確認する:背筋を伸ばす、前を向いて歩く、裾や長い袖の扱いに注意する、腰から曲げてお辞儀をする、の4点を意識します。
結婚式をしなくても和装を着たい方へ
「和装を着たいけれど、挙式・披露宴まではしない」という場合は、フォトウェディング(前撮り・写真だけの記念撮影)で白無垢や色打掛を着る方法もあります。Pridalでは、和装を選べる会場や撮影プランを会場一覧から探せます。少人数の家族婚という選び方はこちらも参考になります。
よくある質問
Q. 白無垢と色打掛は、どちらが格上ですか?
A. どちらも花嫁の正礼装で、同格の婚礼衣裳とされています。挙式ではどちらも着ることができ、好みや会場の雰囲気、写真での映え方で選ぶ人が多いようです。
Q. 挙式で引き振袖を着るなら、何色でもよいですか?
A. 挙式で着られるのは原則として黒地の引き振袖(黒引き)とされています。白地など黒以外は、前撮りやお色直しで選ばれることが多いようです。
Q. 和装でも洋髪にしてよいですか?
A. 洋髪は和装に合わせる定番のスタイルで、髪型や髪飾りに決まりはありません。ただし、格式の高い神社や寺院では、事前の確認をおすすめします。
Q. 角隠しと綿帽子はどちらがよいですか?
A. 綿帽子は白無垢のみ、挙式のみ。角隠しは白無垢・色打掛・引き振袖に合わせられ、披露宴でも使えます。顔まわりを見せたい方や、写真映えを重視する方は角隠しが選ばれる傾向があります。実際に試着して、顔立ちに合う方を選びましょう。
Q. 和装の費用はいくらくらいですか?
A. ゼクシィの調査では、挙式衣裳の平均は白無垢が約17万円、色打掛が約10.7万円、引き振袖が約7.8万円でした(2026年4月実施の調査)。小物やヘアメイク、着付けの含まれ方で総額は変わるため、見積りで内訳を確認しましょう。
Q. 肌襦袢や足袋は自分で買う必要がありますか?
A. 直接肌につけるものは、自分で用意するよう案内されることが多いようです。一式をレンタルに含める店もあるため、予約時に確認してください。
出典・参考資料
- みんなのウェディング「和婚花嫁さんのための基礎知識」(衣裳4種類・髪型・小物・ネイル・立ち居振る舞い)/最終確認日:2026年11月1日
- ゼクシィ「和装の花嫁衣装」(和装着用率28.6%、挙式衣裳の平均費用。掲載情報は2026年6月時点、2026年9月更新、アンケートは2026年4月実施)/最終確認日:2026年11月1日
- ゼクシィ「角隠しとは」(角隠しと綿帽子の違い・かぶり方)/最終確認日:2026年11月1日
- 衣裳の格・組み合わせ・費用は式場や衣裳店によって異なります。実際の衣裳・小物・料金は、ご利用の会場・衣裳店にご確認ください。
(写真提供:ホテル椿山荘東京)


