オーダーメイドドレスの魅力が特に際立つのは、マタニティードレスではないでしょうか。レンタルショップでトラブルになりやすいのは、挙式が近くになると、以前注文したドレスのサイズが合わず、キャンセル料が発生すること。マタニティー新婦のため息が増えているようです。
新婦自身は気にしていなくとも「お腹のふくらみ」が、親族にとって「みっともないのではないか」という危惧が生じることも少なくないそうです。これらの悩みを、オーダーメイドならではのドレスで、軽々と解消してくれます。
また、オーダーメイドドレスは、お色直しのドレスにも、余すところなく、その魅力が発揮されています。
1. マタニティーに見えない美しいフォルム
マタニティーウェディングドレスのレンタルサロンを経営するジェイディの花谷代表から依頼されて、初めて制作したマタニティーウェディングドレス。ベラウォンという中国系のアメリカ人デザイナーをお手本に、夢があって可愛らしく、しかも斬新でありながら、品の良いドレスを目指したそうです。マタニティーでもオトメチックを彷彿させますね。
「マタニティードレスで大事なことは、第一に、重たい感じを払しょくすること。第二に、お腹が苦しくないように工夫することですね」
軽い雰囲気を出すために、重い生地を避けて、土台のサテンがついているオーガンジーの生地を選んだそうです。後ろにたくさんのフリルのついた長いトレーンが人気。またお腹周りを苦しくならないように、お腹を押さえず、アンダーバストを抑えるなど、できるだけ細く見えるように工夫したそうです。
このドレスは、ドレスのふわり感だけでなく、上半身のゴージャス感も人気。ラインストーンできらびやかにして、上半身に視線を向ける工夫も施されています。ジェイディでこのドレスをレンタルした新婦から「お腹が目立たなくて良かった」という声が多く、新婦のお母さんからは「マタニティーなのに、想像以上に綺麗」と大評判だそうです。
2. 360度どこから見ても美しいお色直しのドレス
ウェディングドレスをレンタルしたところ、80万円のコストがかかったために、予算の関係で、35万円で注文されたお色直しのドレス。
新婦はドレス裁縫の勉強をしていた方で、たくさんのレンタルショップで探し回ったにも関わらず、気に入ったドレスがなく、「ドレスさら」のホームページを見て依頼したそうです。
シルエットの美しさを醸し出すために、ドレープ(たたみ込み)のスカートは厚みのあるサテンで、また肩幅が広いというコンプレックスを解消する工夫を施して手縫いしたドレス。「360度、何処から見ても美しいドレスを創って下さってどうもありがとうございます!!」と、新婦が涙を流して喜んだというエピソードも素敵ですね。
色といい、フォルムといい、生地の感触といい、存在感のある仕上がりです。
3. シルク100%、カッティングにこだわったプレーンなドレス
最後に、粕谷さんが起業するきっかけとなったウェディングドレス。姪御さんのために作ったものです。
シルク100%で、飾りのないドレスですが、粕谷さんの得意なカッティングで縫い上げたドレスを、たまたま結婚式を見ていた通りすがりの50代の婦人が「こんなに素敵なドレスを見たのは生まれて初めて」と感謝したそうです。大いに触発された粕谷さんは、その後起業し、ウェディングドレスも数多く手掛けるようになりました。オーダーメイドドレスの一つ一つに、ドラマがありますね。
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