既にドレスを試着された花嫁さんは、ドレスの重さを実感したことでしょう。歩きづらさから、ついつい猫背になり目線も下を向きがちです。姿勢が崩れてしまうと、自信がなさそうに見えて、せっかくのドレス姿も魅力が半減してしまいます。優雅で美しく見えるように、花嫁さんが歩くときのポイントを紹介します。
歩き方で差がつく!―優雅で美しい花嫁の歩き方講座
1. ドレスの場合の歩き方
まずは結婚式で、洋装する場合の歩き方からチェックします。ウェディングドレスやカラードレスを着て、優雅に美しく歩く方法をチェックしましょう。
ドレスを蹴るように歩く
ウェディングドレスの裾は長く広がりがあるので、誤って踏んでしまいそうになります。ドレスの裾を蹴るように歩きましょう。ただし、強く蹴りすぎると、蹴った音がしてしまうし、歩く姿も美しく見えないので、気をつけてくださいね。
どうしても歩きづらい場合は、ブーケを持つ手で裾を少しだけ摘まんで持ち上げるといいでしょう。
胸を張り、前を見て歩く
緊張すると目線は下になり、猫背になりがちです。また、ドレスの裾を踏まないか気にしてばかりだと、目線は足元を向いてしまい、自信がないように見えます。
歩くときは肩甲骨を寄せるように意識して、胸を張りましょう。目線は前ですが、上を向きすぎるとアゴが出てしまいます。7~8m先の少し下を見るつもりで、少し伏し目がちに歩くときれいです。アゴを引きすぎて、二重アゴにならないように気をつけましょう。
ゆっくり歩く
緊張すると、歩く速さが早くなりがちです。深呼吸をして落ち着いて、思っている以上にゆっくりと意識して歩いた方が、堂々と優雅に見えるでしょう。
バージンロードを歩くコツ
バージンロードは父親と歩く感動的なシーンで、ゲストから一番注目される場面です。さらにゲストに花嫁姿を最初に披露するシーンでもあるので、優雅に美しく歩きたいものですよね。
父親等と腕を組んで歩くバージンロードですが、歩き始めをどちらの足にするか決めておきましょう。男性は歩幅も広く早歩きの方が多いので、二人一緒に足をそろえてゆっくり歩く練習をあらかじめしておくと、本番もスムーズです。
新郎と歩くコツ
父親と歩く場合と同様で、新郎とも歩幅や歩くスピードをそろえましょう。緊張した新郎が、早歩きになることもあります。さりげなく気づいてもらうために、組んだ腕を軽くひっぱるなど、二人だけの合図をあらかじめ決めておきましょう。
また、新婦は新郎よりも半歩さがって歩く方が、新郎にドレスの裾を踏まれる心配もありません。
階段を歩くコツ
チャペルの前にある大きな階段や、披露宴での階段演出など、ウェディングには意外と階段や段差があります。新郎にエスコートをされながら歩く階段は、ロマンティックな雰囲気のある場所ですが、上手に歩かないとつまずいたり転げたりしてしまいます。
階段も同じように、裾を蹴りながら前を見て背筋を伸ばして歩きます。どうしても上手に歩けない場合は、ドレスではなく、パニエのワイヤー部分を持ち上げましょう。ドレスだけを持つと、中のパニエが丸見えになったり、パニエにつまずいたりしてしまいます。
2. 和装の場合の歩き方
和装の場合は、ドレスと歩き方が少し異なります。普段と同じように歩くと、上品には見えません。和装のときの歩き方を、ぜひマスターしましょう。
少しだけ内股ぎみに
一本の直線の上を歩くように、ほんの少しだけ内股ぎみに歩きます。着物の場合つま先が外にむくと(いわゆるガニ股)とたんにとてもがさつに見えるので、気をつけましょう。
振り返るときは、身体ごと振り返りましょう。少し所作に気をつけるだけで、美しく優雅に見えるはずです。
背筋を伸ばして、目線は伏し目がちに
和装は洋装に比べて身に着ける衣装が多く、かつらや角隠しを付けるとさらに頭が重くなります。さらに、足元は下駄や草履で普段履き慣れないため、足元を見てしまいがちです。猫背にならないように、背筋を伸ばしましょう。目線は3メートル先を見て伏し目がちに歩きます。
小さめの歩幅を心がけてすり足で
小さめの歩幅でゆっくりと、すり足で歩きます。おしとやかに見えるように振る舞いましょう。歩きづらいからといって、大股で歩くと、着崩れたり、品がなく見えたりします。
階段を歩くときは
階段を歩く時は、少し斜めを向きます。裾を少しつまみ、踏んだりはだけたりしないように気をつけましょう。足裏の3分の2ほどを階段に置いて昇り降りをすると、歩きやすいですよ。