結婚して数年経ちつくづく思ったのは、「夫婦仲を保つのは本当に難しい！」ということ。「どんな夫婦が理想？」という問いに、今だに「チャーミーグリーンの宣伝みたいに、年をとっても仲良く手をつなげるような夫婦」と答える方がいますが、なるほど、あのCMは本当にすごいなと感じます。

毎日1つ屋根の下だからこそ難しい夫婦という男女関係。仲良しでいるためには、ただ一緒にいるだけではなく、努力も工夫も必要です。ここでは、夫婦にとって大切なスペースである寝室の環境について考えてみたいと思います。

あえて一番環境の良い部屋を夫婦の寝室にする

リビングや子供部屋と比較すると、夫婦の寝室はプライベートな閉ざされた部屋。だからこそ、日の当たらない暗い部屋であったり、狭い部屋であったり、条件の悪い部屋になるケースも多いようです。不要な物を置く場所となってしまうことも。

しかし、そのような環境ではせっかく夫婦でコミュニケーションをとろうと思っても気分は高まりませんし、睡眠の質も低下するでしょう。新居を選ぶとき、どこを夫婦の寝室にするか、その部屋は居心地の良い部屋なのか。実際にふたりでいるときのことを想像して選ぶようにしてはいかがでしょうか。

ダブルベッドではなく、シングルベッドをつなげるがベスト

夫婦の寝室といえば、大きなダブルベッドがどんとあるイメージがあります。確かに密着度は高く、スキンシップは増えそうです。しかし、寝返り打つたびに身体があたったり、マットが揺れたり、お互いの安眠を阻害し合うことになります。人は毎晩20～30回寝返りを打つといいますから、これはけっこうストレスではないでしょうか。仲が良いときにはいいでしょうが、喧嘩したときにはどちらかがベッドではなく、ソファーで寝るはめになるという欠点もありますね。

そこで、お勧めなのはシングルベッドをつなげて使うこと。ベッドをつきあわせた溝が気になる場合は、最近ではそのために作られたパットがありますので、こちらを利用してはいかがでしょうか。シングルベッドなら十分に寝返りを打つスペースが確保されますし、離しても使えますので、模様替えもしやすいです。

寝室は清潔に保って運を引き寄せよう！

他人が入ってくることが多いリビングは毎日きれいに掃除しても、寝室はあまり掃除しない方もいるかもしれません。しかし、清潔な寝室は風水的にも運を引き寄せるそうなので、ぜひベッドの下などもこまめに掃除して清潔にたもちましょう。汚れた場所は気の流れが悪くなってしまうそうなので要注意です。もちろん、寝具、パジャマの洗濯もお忘れなく。肌触りの良い寝具やパジャマを選べば、お互いにさらに触れ合いたくなるかもしれません。

夫婦の寝室を“ただ眠るだけの部屋”にするのはNG！

一番避けるべきなのは、夫婦の寝室を毎日寝起きするだけの部屋にしてしまうこと。気づいたらいつの間にかそうなっていることが多いのです。夫婦が一番リラックスして気持ちよく過ごせ、コミュニケーションを深められる、そんな部屋にするためにぜひ一工夫していただけたらと思います。

日本の寝室では、リモコンで操作できて便利なシーリングライト1つということも多いですが、インテリアとしても美しいペンダントライトやフロアスタンドやアロマランプなど照明を工夫するだけでも雰囲気は変わってきます。また、寝室で素敵な音楽が楽しめるように、よい音響機器を置いてみてもいいかもしれません。今はスマートフォンに入った音楽を高音質で聞くことができるワイヤーレススピーカーもありますので、そうした製品を探してみるのも良いでしょう。