40代の結婚。実際に周りでもかなり少ないイメージはありますが実際の数字で見るとはどうなっているのでしょうか?国勢調査や人口動態統計をもとに40代の結婚についてまとめました。(なお2015年の国勢調査の結果は総務省より2016年秋に公表予定のようです。)
データで見る40代の結婚―未婚率、再婚の割合
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今までまだ一度も結婚していない率、未婚率は?
まず、未婚率をみてみましょう。未婚率とは、人口に対する「今まで結婚した経験がない」人の割合なので、「一度結婚したが離婚して今は結婚していない」人は含みません。
40代、とくに女性の未婚率は1995年は一ケタ台だったのが、2010年には2~3倍の数字にふくらみ、今後も高くなっていくことが予想されます。また、これは全国の統計なので、東京や大阪など都市部に限定するとより高い割合になります。
夫や妻がいる人はどれくらい?
さて、先に述べたように未婚率は「今まで結婚した経験がない」人の割合で、「一度結婚したが離婚して今は結婚していない」人は含みません。初婚再婚含めて実際に妻や夫がいる人の割合(有配偶者率)はどのくらいでしょうか?
例えば2010年の40代前半女性の有配偶者率を見ると、73%となっており、これは返せば27%が独身という意味です。未婚率が1995年から2010年で2~3倍になったとはいえ、40代前半で17%というのは意外に小さい数字に思われたかたもいるかもしれません。しかし、離婚をして再婚しないままの人などを含めると、独身でいる人の数はさらに大きくなっていることがわかります。
女性の有配偶者率は、60代まではすこしずつ高くなっていきますが65才を過ぎるとどんどん低くなっていき、70代前半で62%になります。これは女性の平均寿命が長く、夫が先立ってしまうからですが、女性の平均寿命は長くなり続けているのでこの傾向はこの先も続きそうです。
ちなみに、平均初婚年齢は、平成6年(1994年)で夫28.5歳、妻26.2歳、平成26年(2014年)で、夫31.1歳、妻29.4歳、(平成26年人口動態統計月報)となっており、晩婚化は確かにじわじわと進んでいるようです。
初婚よりも再婚の割合が多くなる40代
「3組に1組は離婚する」といわれ離婚率は年々高くなっている一方で、全婚姻に占める再婚の割合は少しずつ増えています。1995年の婚姻総数のうち18%が再婚でしたが、2014年には26%が再婚と4組に1組が再婚となっています(2014年の人口動態調査「夫妻の初婚-再婚の組合せ別にみた年次別婚姻件数及び百分率」より)。
世代別にみると、40代の初婚と再婚の割合はどのくらいでしょうか?
このデータから40代で結婚した人の初婚/再婚の数を抜き出し、割合を出してみると、下記のとおりとなり、40代、とくに40代後半の再婚の割合が非常に高く、初婚よりも再婚の人のほうが男女ともに多くなっていることがわかります。
まとめ
データから見ても、40代の結婚しない人、離婚して再婚しないままでいる人はこの大きく増えているようです。この傾向は今後も続くでしょう。また、40代で結婚する人の中では、再婚者が約半分になるようです。結婚しないこと、離婚すること、再婚すること、どんな生き方を選択しても、人生は一度きり。皆が自分らしく豊かな生活をおくれる日本であるといいですね。