現在日本では結婚したカップルのうち3分の1が離婚するそうです。その理由はさまざまですが、結婚を決める前に次の3つの確認をしておけば、きっと幸せな結婚生活を送ることができるでしょう。
結婚を決める前にする、3つの自問
1. 相手に対する感謝の念を持てるか?
女性であれば「お嫁にもらっていただく」(古い、と言われるかもしれないがこれぐらい謙虚な気持ちでいたいという意味で)、男性であれば「三国一の花嫁として、三顧の礼を尽くしてお迎えする」という気持ちが大切です。
私は150回ほどお見合いをし、何度も断られた末に、ようやく現在の家内と結婚することができました。「ありがとう!わたしのような者とよく結婚してくれる気になってくれた。感謝感激!」という気持ちでした。現在、夫婦げんかをしても、当時の気持ちを思い出します。「初心忘るべからず」ですね。
2. 「結婚は・・・お金です」
結婚式費用、当座の生活費、新築の庭付き一戸建てなど親からの支援をあまり期待すべきではありません。期待はずれになることは多いし、もし提供されれば、当然、結婚後の生活設計や子どもの育て方、教育等に相手の親が口を出しても不思議ではありません。「お金を出せば口も出す。」当たり前のことです。節約のために二世代住宅にし、同居するという筋書きがあるかもしれません。経済的に自立していなければ、親のいいなりにならざるを得ません。
結婚後、義理の両親とほどよい関係を保つためにも、経済的に自立することが必須です。結婚相手の年収、自分の年収、貯金残高等、結婚を意識した相手とはお金についてシビアな話をしておくべきです。
婚約していたころ、ロマンチストの私は「結婚は愛だ!愛さえあれば・・・」と言うと、現実主義者の家内は一言、「結婚は・・・お金です」と言いました。言い得て妙。
私達が新婚生活をスタートさせたとき、家内は専業主婦で収入0円、小生は仕事について8年目で、手取り20数万円。陽のあたらないリビングがある賃貸マンションで新生活を始めました。毎月5万円の貯金は給与天引きにし、手をつけられないようにしました。独身時と比較して外食や娯楽も少なくなります。
夫婦どちらも安定した収入源がないのは困りものです。愛があっても、先立つものがなければ何ともなりません。安定した収入と結婚はセットで考えるべきです。「結婚は・・・お金です。」やはり家内は正しかった。
3. 自分を相手に合わせられるか?
「性格、またはライフスタイルの不一致」は離婚の大きな原因だそうです。だとしたら、私達夫婦はとっくの前に離婚していると思います。逆にいえば、自分と同じ性格やライフスタイルの人がこの世にいると思いますか?それは違って当たり前なのです。問題はどこまで自分と異なる人を受入れることができるか、どこまで相手に合わせることができるか、という自分の度量の問題です。
家内は夜型人間で、特に寒い日の朝に布団から出るのが辛いそうです。私は朝型で目が覚めた時が起きる時。午前2時でも3時でも目が覚めれば起床です。家内はビールが大好きですが、一日1食でもいいそうです。私は、全くお酒はダメですが、一日5食でもいいです。家内はきっちりとした几帳面な性格ですが、時間にだけはルーズで、よく遅刻をします。小生はアバウトな性格ですが、時間だけはきっちりと守り、待ち合わせ時間の20分前までにはその場にいます。こんな「不一致」夫婦が長年何とか生活できているのは、家内がいろいろ言いながらも、私に合わせてくれているからです。
パートナーだけではありません。結婚すれば、相手の両親や親戚とのつきあいもでてきます。やたら法事が多く、ゴールデンウィークは全部法事や墓掃除でおわったということもあります。週末は親戚皆集まり田植えや稲刈りといったこともあります。「そんな非合理的なことは変えるべきです」と言うのは簡単ですが、親戚の仲がいったんこじれると修復は難しいものです。私は○○家の一員という気持ちで「はい、承りました」と相手に合わせられるか否か。それを自問してみましょう。
結婚を決める前に是非、これら3つを自問してください。すべて「yes」だったら、前進あるのみ。ひとつでも「No」があれば、将来の幸福のために、もう一度冷静になって考えてみましょう。