衣装を着替える「お色直し」をするために、新郎新婦は式の途中で「中座」をすることがあります。このとき新郎新婦は、それぞれゲストにエスコートをしてもらいながら退場をします。誰にエスコート役を頼むか、どんな演出方法をするかにより、式を和やかな雰囲気に変えたり、感動的なものにしたりすることが可能です。

今回は中座するときのエスコート役の選び方や中座方法について紹介します。感謝の気持ちを伝える「中座」で、あなたにとって特別な方にエスコート役をお願いしましょう。

1. エスコート役は誰にする？―演出効果

中座するときのエスコート役に決まりはありません。感謝の気持ちを伝えられる場でもあるので、あなたにとって特別な方に依頼するのがおすすめです。また、誰にエスコートをしてもらうかにより、演出としての雰囲気もガラリと変わります。誰にしようか1人に決められない方は「お母さん＋妹＋おばあちゃん」など、複数の方を指名するのもおすすめです。

両親

中座の定番といえば、今まで一番近くで見守ってくれた両親です。父または母のどちらかと二人で退場する方法や、両親と3人で退場する方法もあります。特に新婦の場合は、父親とバージンロードを歩く人が多いため、中座のエスコート役は母親を選ぶケースが多くなります。

兄弟姉妹

幼いころから一緒に成長してきた兄弟姉妹。複数の「きょうだい」がいる人は、みんなで一緒に中座すると盛り上がるでしょう。「きょうだい」の仲の良さをお披露目することができ、突撃インタビューをしたり、ケンカしたエピソードなどを盛り込んだりすれば、会場は和やかな雰囲気に包まれます。「これからもよろしくね」という気持ちを込めて、エスコート役をお願いしましょう。

祖父母

幼い頃からかわいがってきた孫の結婚式でエスコート役に選ばれたら、喜びもひとしおでしょう。「感激して号泣してしまい、ゲストももらい泣きしてしまう」というシーンをよくみかけます。退場する際は、歩幅を合わせてゆっくり歩いたり、祖父母の席まで新郎新婦が迎えに行ったりするといいでしょう。

親戚・子ども

甥っ子や姪っ子をエスコート役に頼めば、会場はほっこりとした和やかな雰囲気になり、ゲストからも思わず笑みがこぼれます。他にもお世話になった親戚の方にお願いするケースもあります。

親友

エスコート役は親族だけに限られません。二人のキューピッド役になった方や幼馴染など関係の深い親友に頼むのもいいでしょう。特に新郎の場合は、部活動の仲間や会社の同期など、大勢の友人に囲まれてにぎやかに退場する演出方法もおすすめです。

恩師

お世話になった恩師を指名するケースもあります。ストレートに感謝の気持ちを伝えられる演出方法です。お互いにとって忘れられない結婚式になることは、間違いありません。

2. 依頼するタイミング―事前にお願い派？それともサプライズ派？

誰にエスコートを頼むか決まったら、エスコート役の方に、いつ伝えるか決めましょう。事前にお願いしておく方法と、当日サプライズでお願いする方法があります。

心の準備などもあるので事前にお願いしておくのも良いのですが、当日、急にエスコート役を指名されればサプライズ感を演出することができ、指名された方は感激すること間違いありません。

ただし姪っ子や甥っ子など、子どもにお願いする場合は、事前にご両親と本人へ頼んでおく方がいいでしょう。

いずれにしてもエスコート役に選ばれて嫌な人はまずいません。あなたにとって特別な人をエスコート役に選びましょう。

3. 中座・エスコートの方法

さまざまな中座の方法があるのをご存知ですか？どのようにエスコートしてもらうか、エスコート役の人との関係も考えながら、中座の方法について考えてみましょう。

手をつないで

誰をエスコート役に選んでも使える定番の中座方法です。仲良しな関係でも大人になると、両親やきょうだいとなかなか手をつなぐことはありません。照れる気持ちもあるかもしれませんが、せっかくの機会なので仲の良さをアピールしましょう。きっと和やかな雰囲気が会場を包むはずです。

腕を組んで

腕を組むのも定番の中座方法です。新婦はエスコート役の方にそっと手をまわすと上品な感じを演出できます。新郎はエスコート役の方に甘えるように腕を組むと、エスコート役の方との仲の良さやユニーク感を出すことができますよ。

肩を組んで

新郎の退出時におすすめの演出です。力強い雰囲気が増し、男同士の友情を感じさせる中座方法です。

汽車ポッポ

新郎が友人と退出する際におすすめのユニークな演出方法です。一列になって汽車ポッポのようになりながら退出します。一番うしろに新郎がくるようにしましょう。

騎馬戦

こちらも新郎が友人と退出する際におすすめの方法です。主役の新郎がより引き立ち、盛り上がること間違いありません。