欧米では、結婚式の当日、花嫁が準備する大切なおまじないがあります。サムシング・フォーと呼ばれるアイテムを4つ用意するのです。この4つの幸運のアイテムを身に着けて結婚式を挙げた花嫁は、生涯幸せになれると信じられています。「素敵なおまじないだから自分の式でも取り入れてみたい。」とお考えの方も多いはず。サムシング・フォーの意味するところと、効果的で実用的なアイデアをご紹介しましょう。
花嫁の幸運のおまじない「サムシング・フォー」で深める家族の絆
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幸運のアイテム1.Something Old 何か古いもの
伝統や歴史、祖先を意味する何か古いものを用意します。欧米では、代々家族に伝わっている宝飾品を身に着けるか、母親のウェディングドレスやヴェールを使用するといったケースが多いようです。ほかにも母親のパールのネックレスや、祖母の指輪などが継承されていれば、素敵な幸運のアイテムになるでしょう。
それ以外にも、自分のお宮参りの時に着ていたベビードレスを、母親が大切にとっておいてくれていれば、レースの部分をリボンにリメイクして、ブーケに飾っても素敵です。まずは、自分の母親や祖母の時代の結婚式の写真を見せてもらい、どんな式をしたのか尋ねて、ファミリーヒストリーを確認してみることをオススメします。その過程で、「そういえば、こんなものがあったわ」と、何か素敵なアイテムを見つけてくれるかもしれませんし、家族の絆をあらためて感じる温かい時間がもてるでしょう。
幸運のアイテム2.Something New 何か新しいもの
新たな生活を象徴する、何か新しいものを用意します。長手袋や下着、靴、ウェディングドレスなど、衣装をこれにあてることが一般的です。
新しいこれからの生活を象徴するのですから、ご主人となる新郎からのプレゼントを「何か新しいもの」にすれば、より意味合いが深まるというものです。イヤリングやピアス、ネックレスなど彼がプレゼントしてくれたものを身に着けて式に臨めば、より幸福感が増すことでしょう。その他のアイデアとして、二人のイニシャルや、新しい自分の名前をレースのハンカチに刺繍するというのは、いかがでしょうか?式の途中で、ハンカチを使用するときに、新たな生活をこれから始めるのだという事実を思い出し、決意を新たにできるというものです。
幸運のアイテム3.Something Borrowed 何か借りたもの
幸せな結婚生活を送っている友人や隣人から何かを借り、その幸せにあやかるというのが、コンセプトです。ハンカチや、アクセサリーなどを借りて使用することが多いようです。
ここでは、彼の実家のアイテムを、お借りするというのはいかがでしょうか?義理の両親が幸せな結婚生活を送っているのであれば、ぜひ、見習いたいもの。義理の母にサムシング・フォーの意図を説明し、相談すれば、きっと喜んで考えてくれるはずです。彼の家のファミリーヒストリーが詰まったアイテムを身に着けていれば、これからお付き合いしていく義理の家族との絆を感じることができるはず。今後、その絆を深めていく第一歩として、すばらしい出発となることでしょう。
幸運のアイテム4.Something Blue 何か青いもの
聖母マリアのシンボルである青を身に着けることによって、純潔な花嫁を象徴します。目立たないところに着けるという慣習があります。欧米では、ガーターベルトにブルーのリボンをつけるというのが一般的です。
例えば、ブルーのネイルアートをするのはいかがですか?左手の薬指だけブルーにしても素敵な仕上がりになりそうです。ネイルに詳しい友人に相談して、手伝ってもらえば、独身時代の良い思い出になることでしょう。仲の良い姉妹がいれば、二人で手作りブーケを作りにいって、青一色のブーケを作るというのはいかがですか?「あなたを幸福にします」という花言葉の、デルフィニウムの花でブーケをつくれば、見た目も可憐で美しい幸運の青いアイテムのできあがりです。
サムシング・フォーは、花嫁の幸運のおまじないです。花嫁の自由な発想で考えて構わないものなのです。幸運のアイテムの真の意図を理解し、アイテムを探し、考えることで、家族や友人との絆が深まるという最高の宝物を得ることもできます。ぜひ、あなたオリジナルのサムシング・フォーを考えて、結婚式当日のお守りにしてください。