結婚式全体の相場は300万~350万円と言われていますが、そのうちウエディングドレスの費用の相場は15万~30万円です。多くの方がウエディングドレスをレンタルしますが、レンタルであってもそれだけの料金がかかってしまうのです。ここでは、結婚式費用としてかなりのウェイトを占めるウエディングドレスの費用を節約する方法を探ってみたいと思います。
節約しつつ理想のウエディングドレスに出会う方法
ウエディングドレス節約する前に…あなたにとって優先順位は?
結婚式を準備する際に大切な2つの柱は、「予算」と「ふたりの希望」です。この2つを両立させなければいけないのですが、「ふたりの希望」の中で何が優先順位が高い項目なのかも考えておく必要があるでしょう。そして、もしウエディングドレスが最も重要なことであったなら、節約すべきはドレスではないのかもしれません。そういう方は「節約」はドレスについては一旦忘れて満足できる理想のドレスを探したほうがいいでしょう。しかし、最も重視する項目がドレスではなく、会場や料理という方ならドレスは節約の切り札になります。
式場提携のドレスショップのからくり
結婚式場やホテルで結婚式を挙げる方のほとんどがウエディングドレスを式場を通してレンタルします。式場は提携のドレスショップよりドレスを手配しますが、その際、手数料が発生します。手数料は場合によっては、レンタル費用の3割~5割とかなり高額です。そのため、本来の価値以上の費用がドレスにかかってしまうことになります。
よって、式場を通さなければ品質の良いドレスをもっと手軽な価格でレンタルできます。しかし、式場にとって手数料は大きな収入源なので、できるだけ式場を通してもらいたいのが本音です。そこで、結婚式契約の際にドレスのレンタルを込みにしたお得なプランを提示してきますし、逆に提携のドレスショップ以外で新郎新婦が自分で手配する際は持ち込み料を請求してきます。持ち込み料は式場によって違いますが、5万円~10万円。せっかくお得で気に入ったドレスを見つけても、持ち込み料によって結局割高になってしまうことも。そもそも持ち込み不可ということもあります。
価格交渉するなら、契約前!
もちろん、式場を通してレンタルできるドレスが満足できるもので、料金も納得できるなら問題ないでしょう。しかし、節約の観点から思い通りにいくことは少ないので、契約の際に持ち込み料を無料にすること、または減額してもらえるように交渉することをおすすめします。契約後の減額の交渉は、式場に不備でもない限り難しいので、必ず契約前に交渉するようにしましょう。
リーズナブルなレンタルおすすめショップ
ウエディングドレスのレンタルの価格はかなり幅があります。安い場合ですと3万円~5万円。そうしたドレスを置いてあるお店であっても、15万円以上のものもあり、予算に合わせて選ぶことになります。安い価格帯ではやはりドレスの選択肢も少なく、高いものと比べてしまうと見劣りしてしまうこともあります。まずは上限の予算を決めてその価格を元に複数のショップのドレスを見て自分の理想に叶うドレスを探すようにしましょう。
ショップによっては持ち込み料を一部負担してくれる場合もありますので、持ち込み料がかかってしまう方はそうしたショップを検討するのもおすすめです。リーズナブルなレンタルウェディングドレスをお探しの方におすすめのショップをご紹介しておきます。
TIG DRESS東京
30,000円代のウエディングドレスの種類も豊富で、その価格の中に小物の料金、クリーニング代も含まれます。10万円以上のドレスをレンタルする場合は2着目が半額になりますので、お色直しの予定があれば品質の良いドレスをお手軽な価格でレンタルすることも。ドレスによっては、未使用のものをレンタルできるのも嬉しいところ。価格表示も明確なのも安心できます。
OZ
ウエディングドレスのレンタルは小物がセットで48,000円~。ウエディングドレスとタキシードの2点セットが88,000~138,000円、ウェディングドレス・カラードレス2点とタキシードの3点セットが106,000~198,000円とセット価格がお得です。人気のブランドのドレスも数多く取り揃えています。
オークションやフリマサイトでの購入という手も
さらに価格を抑えたいという方におすすめなのはウエディングドレスを購入することです。もちろん、新品のドレスはレンタルするよりも高額ですが、中古やリユースの場合は、かなりお安くなるのです。
ドレスは保存が大変で場所もとってしまうため、購入した方がオークションで売っている場合があります。初めの価格は3,000円~くらいで、即決の場合は10,000円ということも。それに送料はかかりますが、かなり手頃に手に入ります。しかし、試着はできませんし、現物を確認せずに購入するのは大きなリスクです。ドレスは身体に合っているサイズかどうかでまったく見た目が違いますので、写真で素敵でも、着てみてがっかりすることは少なからずあるでしょう。またオークションは返品ができないことがほとんどです。オークションやフリーマーケットサイトでの購入はそのリスクを承知の上で、なら検討する価値があるでしょう。
リユース専門セールならフィッティングもできる!
筆者がとくにおすすめするのは、リユースドレス専門の業者が行っているセールです。その場合、現物を見られるだけではなく、なによりもフィッティングができます。400点以上などかなりの点数を用意している会場もありますので、お気に入りも見つかりやすいと思います。
ドレスエブリ
ドレスエブリ(外部リンク)
ドレスエブリではレンタルで使用されていた中古やリユースのドレスの販売を行っています。全国各地の百貨店にセール会場を期間限定で設けていますので、お近くの方は立ち寄られてはいかがでしょうか。
吉祥寺東急百貨店のセールでは、サイズごとにずらりとウエディングドレスやカラードレスが。9号や11号のドレスは特に豊富で、目移りするほどの品ぞろえでした。新品のドレスの販売もありました。
その日は豪華な打掛も置いてありました。これだけ華やかなものが38,000円からで驚きました。
会場は平日にも関わらずとても盛況で、お母さんと一緒に来た花嫁さんが多く、気軽に試着できて広い場所でドレスを確認できるようになっていました。販売員さんも親切にアドバイスしてくれるので選びやすそうです。この会場では写真撮影ができましたので、写真を撮って一度持ち帰って検討するのも良いかもしれません。
タキシードの中古も10,800円からありましたので、そちらもおすすめです。男性は衣裳にこだわらない方もいると思うのでこちらも需要がありそうです。小物なども販売していました。
注意!ドレスには寿命があることを忘れずに!
リユース品、未使用品を選ぶにあたって注意が必要なのは、ウエディングドレスには寿命があるという事実です。着物とは異なりドレスは痛みやすいです。繊細なレースなどはちょっとしたことで痛むことは想像に難くありませんね。ですから、通常ドレスショップなどでレンタルできるドレスはもっと3年、場合によっては数回、人気のあるデザインですと半年で交換になってしまうようです。
そして、品質の高いドレスはそれなりに高額です。ショップではドレスを何回貸し出せばどれくらいの利益がでるのか計算しています。傷みや汚れなどで数回で貸し出しできなくなる場合もあるのだとか。そのため、レンタルウェディングドレスの金額は「たった1日しか着ないのに!」と驚くような金額になっているのです。
リユース品、未使用品はショップにはこれ以上は置けなくなってしまった訳アリ品、または回転のおちてしまったドレスということになります。人気の最新作ではないこともあり得ます。
もちろん、大切なのはそのドレスを新婦自身はどう思うかなので、リユースだからといって良くないものと決めつけることはないでしょう。汚れていてもほとんどわからないというものもあります。汚れや傷みのレベルを細部もしっかり点検して、自分自身が納得して購入することをおすすめします。その点で、やはり試着は欠かせないと思います。
結婚式を挙げないカップルも増えてきているものの、「ウエディングドレスを着るのが夢」という女性はきっと多いことでしょう。ただ少し賢くなって、払わなくてすむお金はなるべく払わないというのは現代的には大切な観点なのではないでしょうか。心から納得できる結婚式にするためには、多くの選択肢をあらかじめ検討すると良いと思います。