結婚式の日取りを決める際に、大安などの六曜(六輝)を思い浮かべる人は多いでしょう。日取りの候補日をいくつか挙げる際に、どう言った点にこだわるのかを二人で話し合っておくことが、結婚準備開始時の要になります。ゲストにも配慮した結婚式の日取り決めのポイントをこちらにご紹介します。
ウェディングの日取り・お日柄―六曜(六輝)やベストシーズンについて
1.準備期間はどれくらいとれるか?
結婚式の日取りを決める時にまず考えたいのは、準備期間の長さです。余裕が持てるのならば、通常は1年から8カ月くらい先の予定で候補日を3つくらい考えておきましょう。一方、おめでたや転勤などの理由から短期間で準備するケースもあります。ゲストの予定にも配慮して、最低でも3か月くらい先の日取りを検討しましょう。
また、結納を行うかどうか、入籍日をいつにするか、ブライダルに関わるスケジュールは人によって違ってきます。日取りを決める際は、結婚式までの期間に行うことを順序だって考え、無理のないように設定しましょう。
あらかじめ心に決めた会場がある場合は、会場の空きから候補日を考えると良いですね。人気の会場だと一年以上先になることもあるようです。そうした場所で、希望する時期に式を挙げたい場合は、平日やナイトウェディングというパターンもあり。会場をメインに決めるのか、自分たちの決めた日に合う会場を探すのかは日取りに影響するので、二人の意見を合わせて判断しましょう。
2.お日柄にこだわる?知っておきたい六曜(六輝)の意味
中国から伝わったとされる、六曜(六輝)は、日によって吉凶の時間帯などの意味を持たせる縁起担ぎの一種です。お日柄がいいといわれる大安は、結婚式に最適だと考えられ、結婚式の会場もその日から埋まっていきます。逆に仏滅は結婚式には不似合いということから、予約も取れやすく料金も比較的少なくなるなどのメリットもあります。
若い世代では大安や仏滅といった六曜(六輝)を気にする人は少ないかもしれませんが、両親世代には根強く残るジンクスです。さまざまな兼ね合いから日取りを決める中、仏滅結婚式になってしまう場合もあるでしょう。その際は、事前に一言両親に断っておく気使いも大切です。
- 大安(たいあん):「大いに安し」の意味ですべてが吉の日。六輝で結婚式にいいとされている日。
- 仏滅(ぶつめつ):葬式や法事などの弔事には最適。「仏滅プラン」など日取りにこだわらない人向けにお得なプランも。
- 友引(ともびき):朝晩は吉、昼は凶。「友を引く」として葬式は避けられる。
- 先勝(せんしょう):午前は吉、午後は凶。祝い事は午前中から始めると吉とされている。
- 先負(せんぶ):午前は凶で、午後は吉。祝い事は午後から始めると吉とされている。
- 赤口(しゃっこう):正午のみ吉。祝い事は正午をはさむように行うと吉とされている。
3.結婚式で人気のベストシーズンはいつ?
結婚式の日取りを考える時、季節は演出の内容や婚礼衣装選びにかかわる重要なポイントです。暑すぎず寒すぎない時期が結婚式に適した季節といわれます。天候の安定する4月5月や10月11月が結婚式のベストシーズンで、この時期、人気会場の争奪戦は必至です。
一方、混雑を避けてゆったりとした環境を狙い、あえてオフシーズンに結婚式を行うカップルもいます。その場合は、オフシーズンのリスクをしっかり吟味して臨みましょう。
- 6月:雨が多い
- 7月~8月:ドレスには日差しがきつく、和装は熱がこもる
- 9月:台風
- 12月~3月:胃腸炎やインフルエンザの流行
ただ、こうしたリスクに対しても準備と心構えをしておけば、いざという時にも慌てず対処できます。工夫次第で、ベストシーズンを逃しても希望の日取りにしっかり結婚式を挙げることは可能。ただ、暑さ寒さの厳しい時期は、外で行うイベントは控えるなど、ゲストに対する配慮は忘れないようにしましょう。
4.日取りのポイント まとめ
結婚式の日取りを決める際には、全体のスケジュールをあらかじめ見通してからいくつか日程の候補を出しましょう。さらにポイントとして、結婚式にかける費用、結婚式をしたい季節、などで二人が何を重視するのかを話し合うことも大切。
また、六曜でいうお日柄に対する両親の考え方も日取りを決める際に無視できません。二人が大切にする点を守りながらも、周囲への配慮をしながら日取りを決めていかれると良いですね。