「一生ものだから」、そう考えて悩んでしまうのが指輪選びです。お値段や素材も大事なポイントですが、デザインをどうするのかで悩む人は多いでしょう。実際に店頭で接客していた私がたどり着いた答えは、ずばり「それが好きかどうか」です。
指輪選びは『好きなら大事にできる』をポイントに
服も靴も、自分の好みが反映される
自分が身につけている服や靴を選んだ理由は、機能性だけでしょうか。色が好きだったり、形にこだわりがあったりと、何かしら自分の好きなポイントがあって買ったはずです。好きなら何度も使いますし、大事にお手入れしようと思うはずです。逆に、一時的に必要になって買ったものや、便利だろうと無難なものを買ったら、ほとんど使わずに終わった経験があるでしょう。
数ある指輪の中から、最終的に2つまで候補をしぼったお客様によく言われたのが、「店員さんはどちらがいいと思いますか?」という言葉です。そう言われると私は決まって「デザインが好きなほうを選ぶと、大事にできますよ」と答えていました。
といいますのも、指輪選びで悩む人は“毎日つけておかしくないデザインか”という部分にとらわれてしまっている人が多いからです。仕事や子育て、ファッションなど、さまざまなシーンに合う指輪を選びたいと考えるのです。そうなると、最後に残るのはとてもシンプルでプレーンなデザインになってしまいます。しかし、自分がそのデザインを気に入っているかというと、そうではないことがあるのです。
後悔しない指輪選びを
一生の記念になる指輪です。一生懸命に悩みに悩んで、あげく納得しないまま無難なものを買うくらいならば、デザインが凝っていたり、かわいらしかったりと、自分の好きな指輪を買ってはいかがでしょう。無難なものを選んで「やっぱりあっちがよかったのかな?」と悶々とした思いをかかえるよりも、好きなほうを選んで思いっきり満足できる買い物をしたほうがいいのではないでしょうか。好きなデザインならば、自然と手持ちのアイテムにも似合いますから、心配は要りません。
好きかどうかという規準で買い物をするということは、指輪だけなく他のものにも使える考え方でしょう。普段も悩みがちで答えに迷う人は、こういう選び方もあるのだと覚えておくと、いざというときの決め手になるかもしれません。