「彼が片膝をついてダイヤの指輪を差し出しながらプロポーズ」なんてサプライズは誰でも一度は憧れるシチュエーションかと思いますが、現実は、ほとんどのカップルが婚約指輪は一緒に選んでいるそうです。とくに昨今は、晩婚化にともなって40代で結婚するカップルが増え、婚約指輪には実用的なデザインを求める声も増えてきているとか。安い買い物ではないですし、一生身に着けるものですから、納得のいくものを選びたいですよね。大人だからこそきちんとしたもの、こだわりのあるものを、と考えている女性のために、今回は指輪選びについて「ヴァンドームヤマダ」広報の田野倉さんに40代、50代の大人の女性のための上手な婚約指輪の選び方を教えていただきました。
40代からの上手な婚約指輪選び―キーは「デザイン」と「品質」
「身に付けるシーン」と、「10年、20年と長く使うこと」を考えて
婚約指輪は婚約期間だけでなく、結婚後も他の方の結婚式や親族の集まり、ご主人との会食やビジネスやプライベートでのフォーマルな集いなど身につける機会は多様。高価な指輪だからといって普段使いしないのはもったないですから、まず気に入ったデザインを選ぶ事が大切なポイントです。また婚約指輪は、10年、20年と大切に使っていくもの。10年先、20年先の自分にも似合うかどうか、を考慮することも重要です。ヴァンドームヤマダの田野倉さんによると「20代の手と比べて、40代になってくると手の見え方も気になってくる方も多いはず。年を重ねた手元にはボリュームのある華やかなデザインやインパクトのあるもので手をすらっときれいに見せてくれる指輪がおすすめですよ。」
指の形によってあうデザインは違う
指輪選びの際には、自分の指の形にあったデザインを選ぶ事が大切なポイント。「見た目だけでなく、実際に手に取り、着け心地を確認し指あたりやフィット感、爪の引っかかりにくさなどを注意して選んでください」。
自分の指にあうリングを見つけて!
- 太くて短い指の方は・・・V字、S字デザインのもの
- 細くて短い指の方は・・・V字、S字デザインのもの
- 細くて長い指の方は・・・ストレート、華やかでデザイン性があるもの
- 太くて長い指の方は・・・ボリュームのあるリンク、幅広タイプのもの
ダイヤモンドの「評価基準」を知る―大人は品質で勝負
「年齢を重ねた女性はすでに色々なものをご存知の方が多いはず。いいものを身に着けたいと思っている方にはデザインはシンプルでもワンランク上の素材がおすすめです。」と田野倉さん。
婚約指輪に代表される石として人気のダイヤモンドには「4C」と呼ばれる品質評価基準があります。この「4C」を指輪を選ぶ際の参考にしましょう。
4Cとはカラット(Carat)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)、カット(Cut)の頭文字をとったものでダイヤモンドの価値はこの「4C」で評価されます。
カラット(Carat)
カラットとはダイヤモンドの重さを表す単位で「ct」と表示されます。1カラットは約0.2gです。ダイヤモンドは重量が重いほど希少性も高く、高価になります。
カラー(Color)
カラーはダイヤモンドの色のことです。ダイヤモンドには、無色から黄みがかったものまであり、無色に近いダイヤモンドほど価値があるとされています。
クラリティ(Clarity)
クラリティとはダイヤモンドの透明度の評価基準です。内包物や外部の特徴(傷)が少なければ少ないほど価値が高くなります。
カット(Cut)
カットとはダイヤモンドのプロポーション(形)と仕上げ(対称性・研磨)の総合評価です。 他のグレードは天然の状態で評価が決まりますが、唯一、人間の技術が関わるもので、輝きに最も影響が出ます。ダイヤモンドのカット(形状)は様々なカットがありますが、最もポピュラーなのは“ラウンド・ブリリアントカット”で最も強い輝きを得ることが出来ると言われています。
カットの出来ばえは下記の5段階で評価されます。
カットの評価5段階
- EXCELLENT(エクセレント) →これが最高品質
- VERY-GOOD(ベリーグッド)
- GOOD(グッド)
- FAIR(フェアー)
- POOR(プワー)
近年はカッティングの技術も上がり“EXCELLENT(カットグレードの最高品質)”の中で、さらに優れているとされる“ハート&キューピット”や“3-EXCELLENT(トリプルエクセレント)”と呼ばれる最高の輝きを放つダイヤモンドもあります。トリプルエクセレントとはダイヤモンドのカットの総合評価がエクセレントであり、さらにポリッシュ(研磨)・シンメトリー(対称性)の評価がエクセレントのものを呼びます。
大人の女性が婚約指輪を選ぶときには、特にカラットとカットを重視しましょう。女性は年齢を重ねるにつれて、最上級のエクセレントカットが引き立つ、ある程度ボリュームがあるものを選ぶと指になじんでより永く愛せるリングになりおすすめです。
(左)2016YearSet 0.2ctセット/¥345,000+税 0.25ctセット/¥390,000+税 0.3ctセット/¥500,000+税 (右)Fleuve /¥65,000+税~(すべてヴァンドーム青山)
大人の女性に間違いない「デザイン」はコレ!
ソリティア・立て爪
小さな6本爪でダイヤモンドをセッティングした王道のソリティアリング。
シンプルなフォルムで存在感がある、定番で人気のデザインです。「大人の女性の場合は、ある程度のボリュームのあるデザインを選んだ方が指がきれいに見えます。」と田野倉さん。「センターダイヤモンドとアームの高低差を少なくし引っかかりにくく着け心地のよいデザインは実用性を求める女性にぴったり。また中央に向かってアームが絞られているデザインは、センターストーンの輝きが引き立ち指をすっきりと見せる効果もあります」。
華やかリング
「“周りとはかぶりたくない!自分らしさを演出したい!”と思われている女性には華やかなリングがおすすめです。」瑞々しい輝きのクッションカットダイヤモンドをメレダイヤモンドで縁取った優美なリングは手元を華やかに彩ってくれます。華やかでありながら上品なデザインのリングは大人の女性にぴったりです。
エタニティリング
アームに同サイズの宝石を留めたデザインで、とぎれなく並んでいるため「永遠の愛」の象徴と言われているエタニティリング。華やかなデザインと輝きが近年人気です。「ソリテールタイプなどと比べ日常生活に取り入れやすくおすすめなのがエタニティリングです。石のカットや石の留めかたなど様々なデザインがあり、半分だけ石を留めたハーフエタニティは実用的でおすすめです。」
アフターケアが充実したお店で購入を
婚約指輪は長く身に着けるものなので、万が一傷が入ってしまったり、サイズが合わなくなってしまった時のために、購入する際にサイズ直しなどのアフターケアが充実しているかどうかを確認することも大切です。一生に一度のリングだからこそ保証がしっかりしたところで購入すれば安心ですね。