アキバやコミケなど、オタク文化がメディアを通して浸透し、「オタク」と呼ばれる人々が一つの社会的属性として認識されるようになりました。以前は家にこもりがちな男子で漫画やアニメ好きの人々のみオタクと呼ばれましたが、最近は特定の何かに熱中している凝り性の人もオタクと呼ばれその定義は広がっていると同時に社会的地位も向上しているような気がします。さらに、女子のオタクも増えつつあります。
婚活がもてはやされる中、オタク層にもその波は届いているようです。現実にネット経由でのオタク婚活の場が増え、新しいカップルの形もできています。今回はオタク婚活について紹介します。
オタク婚活が活況!?ありのままの自分でいい関係
写真提供:Jene Kirishima
堂々と「オタク婚活」ができる時代に
アキバに注目が集まり、外国人も多く訪れる風景も当たり前になりましたね。自称○○オタクと公言する雰囲気も広がり、共通の趣味を共有しに街へ出ていく次世代オタク文化が広がっています。その流れで、結婚適齢期になったオタク男女が、お互いの領分を大切にできるパートナーして求めあうようになってきています。現に「オタク婚活」で検索すると、いくつものサイトが見つかるでしょう。
一時、「ゆるオタ夫(おっと)」がねらい目ともてはやされましたが、お互いがなにかのオタクであることがオタク婚活の前提になります。
婚活パーティーよりオタク街コン
ネット文化に精通しているオタク層ですが、結婚となると実際に会って話が弾むか、居心地が悪くないかが重要になります。そのため、実際に出会いの場に出てくる人は、本気で結婚を考えているといえるでしょう。
中でも人気のスタイルは、オタク街コンです。控えめな人が多いオタク婚活では、複数の人が集まるパーティー形式よりも、少人数で会える街コンの方が話しやすいようです。集まる場所も、アキバや池袋などオタク文化に関係のある駅周辺になります。街の雰囲気やお店に慣れている人が多いのも街コンが盛り上がるポイントです。少人数のグループで、お互いの好きなジャンルについて話したり、それぞれの得意分野を語ったりと話題に事欠かないのがオタク街コンの人気の秘訣といわれています。
オタクがばれて破談に!?パートナーにオタク的隠し事はNG
オタクというか、凝り性でない人にとっては、相手が趣味に没頭する時間やお金に理解が難しくなります。初めはオタクと気づかなかった夫婦で、一方のオタク度高まって離婚の原因になるケースも見られます。凝っていると時間を忘れて没頭し、専門的な本や雑誌、高いフィギアやDVDに数万円かけることも少なくない生活スタイル…。価値観の違いがあると、生活リズムも経済観念も相いれなくなってしまいます。
お互いに趣味の世界への金銭的時間的投資に理解があることは、オタクが結婚生活を続けるカギになります。人よりも凝っている領域がある者同士なら、共感できる部分もあり話題が広がります。一般の婚活サイトを経由しての出会いであっても、好きなことや譲れないポイントははっきりしておくことが大切です。オタクがばれて破談になっては、時間も労力ももったいないですね。ありのままの自分で勝負することは、婚活をする際、どんな人にも重要なポイントでもあります。
まとめ
オタクだからといって結婚できない時代は終わりました。むしろ、オタクだから気の合う人を求めてもいいのではないでしょうか。お互いの趣味を認め合える相手なら、結婚後も尊重し合える良いパートナーになれるでしょう。オタク婚活でありのままの自分を認めてくれる人と出会えるかもしれません。