忘れもしません。私が女子大生だったときのこと…何故その話題になったかは覚えていませんが、授業中に男性の教授が「君たちは大学に入学した時点でマズイね！25歳までなら、どんなブスでも花嫁姿は綺麗なのに！」と言ったのです。今思えば、とんでもないセクハラ発言ですが、当時20歳だった私は爆笑しました。しかし、今ではまったく笑えません…。

25歳の年から10年後、私は結婚式をしましたが、やはり初々しいとはいえない自分の年齢を実感せざるを得ないことはいくつかありました。

35歳の結婚式に感じたメリット、デメリット

夫が再婚ということもあり、「ぜひ結婚式を！」と望んでいるのは、私以外誰もいませんでした。私の両親、家族すら、結婚式には前向きではなかったのです。この事実にけっこう傷つきましたが、実際に30代中盤以降で結婚した友人は結婚式を挙げないケースも多かったです。

私の家族が結婚式に前向きでなかったのは、私の年齢もありましたし、すでに母は亡くなっていて男親である父にとって娘の結婚式は関心が薄く、反対はしませんが、「しなくてもいいんじゃない？」といった感じでした。しかし、夫自身は結婚式をしたがっていなかったものの私の希望ならばと一応協力はしてくれました。とはいっても、私がリサーチして決めた会場についてきただけなのですが…。

そうした事情もあり、私の場合、幸か不幸か誰の口出しもなく、自分が好きな場所で、好きなスタイルでの挙式ができました。
花嫁の年齢が上がるにつれて、衣装の選び方は明らかに違ってくると思います。それこそディズニープリンセスさながらの衣装は教授の仰る通りせいぜい25歳までかもしれません。人によっては20代前半の頃とまったく変わらぬスタイルやお肌を維持している方もいることと思いますが、可愛いよりは落ち着いた、品のある印象を目指さざるを得ない面はあります。私も「わーなんて可愛いの！」と思ったふんわりとスカートの広がったドレスは「いやいや…35歳なのにはしゃぎすぎと思われるかも…」と断念しました。

しかし、私が見てきた30代以降の花嫁たちはみんなそれぞれ自分の似合うものをよく把握して、上手にその個性を引き立てる衣装を選んでいました。自分のことがよく分かるようになった花嫁だからこその衣装があるようです。
結婚式の内容については、若いときよりも大人数での大々的な豪華披露宴をする方は減りますね。しかし、その代わり、自分なりのオリジナリティのある式は増えてくるかもしれません。私自身はこれまでたくさんの結婚式を見てきましたので、自分の式でやりたいこと、やりたくないことがよく分かり、自分なりのベストな内容を選べたのは大きなメリットだと思っています。“こういう結婚式がしたい！”というイメージが先輩方のおかげで具体的にあったのです。

結婚式をすべきか悩んでいるなら…

もしも、年齢のことが気になり、結婚式をためらっているなら、個人的には思い切ってやってみることをお勧めします。若くなくても、美しい花嫁にしてくれる衣装もちゃんとありますし、内容だって自分らしく工夫し、選ぶことができます。
食事会と撮影だけのリーズナブルでシンプルなものでも、会場やお食事、撮影スタイル、衣装などお好み次第なので、まずは検索してみてはいかがでしょうか。