親に依存しないで、自分たちの経済力でウェディングを成功させたい。“自立婚”のカップルは、ウェディングには「リーズナブル」を掲げているでしょう。アニバーサリーを大事にしながら、納得の費用にしたい。そんな自立婚の花嫁は、ひょっとしたら、ウェディングドレスをレンタルと真っ先に決めるかもしれません。でも、ちょっと待ってください!実はレンタルと、オーダーメイドの相場に、あまり差がないということを知っていますか。レンタルドレスの価格相場のデーターをあげてみましょう。

ドレスレンタル料金のランキング

第1位 20万円以上25万円未満 27
第2位 30万円以上 18
第3位 25万円以上30万円未満 15

(「みんなのウェディング)より)

ウェディングドレスのレンタル料が挙式費用全体に占める割合は、決して低くないということが、これでわかりますね。また結婚式場以外のドレスショップなどでレンタルする場合、持ち込み料が発生する場合もあるので、他店でのレンタルか、オーダーメイドにするのか。各メリット、デメリットを比較しながら、選びたいもの。ではオーダーメイドを選んだ花嫁の意見を聞いてみましょう。

「オーダーメイドは、圧倒的に高いとこれまで認識していましたが、40万円から注文できるとわかり、レンタルドレスと比較すると、値段差が10万円。レンタルは30万円で一回きり。でもオーダーメイドなら一生の宝物。10万円高くても、それ以上の価値があると思って、オーダーメイドにしました。」(32歳・営業職)

「花嫁のこだわりは、千差万別だと思います。ブーケにこだわるか、ドレスか、それとも小物を含めたファッション全般なのか。私は人生で純白のドレスを着る機会が、結婚式しかないと思って、人から人へのレンタルより、オーダーメイドにしました。」(38歳・専門職)

「最初はレンタルのつもりでしたが、友達から、オーダーメイドでも予算に応じて作ってくれる良心的なところを紹介されて。確かに、レンタルよりも少し高いけど、素敵なドレスで大満足でした。」(29歳・総合職)

10万ぐらいの差なら、オーダーメイドで。そんな花嫁も増えています。そこで最近のオーダーメイド事情を、洋裁業46年、オーダーメイドウェディングドレス歴26年の大田区「ドレスさら」の粕谷尚子さんが次のように教えてくれました。

「昔ながらの親御さんからの援助の方もいますが、最近の傾向は、バリバリ働いて稼いでいる女性がオーダーメイドを選ぶことが多いですね。40歳を中心に、各年齢層に広がっています」。経済力のある女性なら、こだわりのドレスを作りたいのでしょう。でも人生で一回きりは、もったいないと思う人も多いのではないでしょうか。「私の場合は、総レースのドレスをスーツに直して、二度活用しています。またあるパワーストーン関係の方は、ドレスの胸元に様々なパワーストーンを散りばめたため、関係者から大絶賛。その後、会社のフロントに、そのドレスを陳列しています。広告と考えたら、安いでしょうね」。一粒で二度美味しいことができるのも、オーダーメイドの良さ。皆さんも二度美味しいことをしているかと思いきや…。「ほとんどの方が、一生とっておきたいそうです。中には、亡くなったら棺桶に入れてという方もいらっしゃいますから、ウェディングドレスに対する思いが深いんですね」。一生に一度の結婚式だからこそ、一度きりの純白のドレスを手元に置いておきたい。そこには「この人とこれから一緒に生きていく」という花嫁の覚悟も潜んでいるような気がします。