男性のマリッジブルーは責任感の裏返し
結婚が決まり幸せの絶頂だったのに、準備が徐々に進むにつれて、なぜか気分が落ち込んでしまう。そう、マリッジブルーです。マリッジブルーというと女性の専売特許と思われがちですが、男性もマリッジブルーになることが、最近わかってきました。
マリッジブルーの原因は男女ともさまざまですが、結婚することによってこれまでの生活環境が大きく変化することが、その根底にあります。女性の場合、結婚をすると苗字が変わったり、日常的に家事をすることになったり、住む場所が変わったり、働き方が変わったりと、その変化が男性に比較すると多いため、マリッジブルーに陥りやすいといわれています。また、結婚生活が現実味を帯びてきてから、マリッジブルーになることが多いようです。
では男性のマリッジブルーの原因はどこにあると思いますか。男性も結婚すれば独身時代と比べればお金も自由に使えなくなるでしょう。休みの日だって自分の趣味だけに没頭できなくなります。
女性同様にこうした環境の変化もその要因のひとつですが、
- 「本当にこの女性を幸せにできるのだろうか」
- 「自分の収入だけで生活できるのだろうか」
- 「子どもを立派に育てることができるのだろうか」
など、これから背負うことになるだろう責任の大きさを必要以上に深刻に受け止めてしまい、その結果、心のバランスが崩れてしまうのが男性のマリッジブルーの大きな原因のようです。ですから、パートナーがマリッジブルーになるということは、それだけ貴女との結婚を真剣に考えている証ともいえます。
男性を責めるような言葉や態度はNG
「たかがマリッジブルー」と思いがちですが、マリッジブルーが原因でパートナーとの仲がこじれて婚約破棄に至るケースも決して珍しくありません。男性に次のような症状が表れたたらマリッジブルーのサインかもしれません。
1. 無口になる、元気がなくなる
不安から口数が少なくなったり、会話をしても上の空になったり、なんとなく元気がない状態が続きます。
2. 感情の起伏が激しくなる
明るく話していたのに、急に落ち込んだり・・・。感情の起伏が激しく、ちょっとしたことでもイライラしたりします。
3. 食欲不振または過食気味になる
食欲不振になったり、逆に食べ過ぎたりと、いわゆる摂食障害のような症状が表れたら要注意です。
4. 頭痛、疲れ、睡眠不足などの症状を訴える
ストレスから睡眠不足になり、疲れがたまりやすくなります。「疲れているから」といってデートの約束などをドタキャンするようになったら注意しましょう。
5. 結婚準備に身が入らなくなる
結婚生活に対しての不安から、それを避ける心理が働き、結婚の準備に身が入らず投げやりな態度をとることが増えたりします。
男性のマリッジブルーは不安の表れであり、一時的に自信を失っている状態です。ですから、「もっとしっかりしてよ」「何をしているの」と相手を責めたり、「どうかしたの?」などと安易な言葉をかけるのは禁物です。
「あなたがいないとダメなのよ」「あなたがいるから、私はこんなに幸せなのよ」などと男性に自信を持たせるように励ますのが先決です。
男性が結婚へ不安を抱えているなら「あなたひとりじゃないのよ。私も頑張るから」と自分が人生のパートナーであり、これから先、何があってもずっと味方であることを伝えましょう。責任感が強く、何でも自分ひとりで背負い込むタイプには、特に効果的です。
男性のマリッジブルーは、あまり一般的でないため、周囲から理解されないことも多いのが現実です。だからこそパートナーである貴女の対処の仕方が重要になります。夫婦生活は山あり谷あり。その予行練習と思ってパートナーをしっかり支えてください。