1. 結婚証明書(結婚誓約書)とは?
結婚証明書(結婚誓約書)とは、キリスト教式や人前式の結婚式の中で新郎新婦がサインをする証明書のことです。
構成
証明書といっても公的な書類ではなく演出の一つなので、決まった形式や言葉はありませんが一般的には「結婚誓約文+新郎新婦のサイン+日付+場所」を入れることが多いようです。人前式の場合は特に自由度が高いので、素材やスタイル、結婚誓約の文章のパターンも数多くあります。アイデアを出してオリジナルの結婚証明書をつくるカップルも多く、自分たちで文章を考えたり、材料を買って手作りし思い出の品として新居に飾ることもあります。
署名
結婚証明書を準備する際にポイントになるのは、「署名を誰がどのようなかたちでするか?」ということです。というのも、結婚証明書にサインをする場面は式の進行で重要なプログラムなので、式の進行と演出を考慮した体裁に整え、準備する必要があるからです。
結婚証明書には新郎新婦が結婚の誓いを表すために署名をしますが、署名は大きく分けて、新郎新婦のみサインするケースと新郎新婦に加えて立会人(ゲストの代表)がサインするケース、ゲスト全員が参加するケースの3つのパターンがあります。
新郎新婦だけではなく立会人代表やゲスト全員に参加してもらうスタイルの結婚証明書の場合は、立会人の署名欄があるものを準備する必要がありますし、ゲスト全員が参加するウェディングツリー(後ほど詳しく説明します)スタイルの場合はゲストに受付でやってもらうのか、他の機会を設けて全員でつくってもらうのか、をあらかじめ決めておきましょう。
結婚誓約文の文例
結婚証明書に記述する、結婚誓約文の文例をご紹介しましょう。
文例1
結婚証明書
私たちは本日ここに
ご列席の皆様の前で結婚式を挙げます
これから永遠に変わることなく
幸せな時も
困難な時も
お互いに尊敬し愛し合い助け合い
明るく幸せな家庭を築いていくことを 皆様の前で誓います
○○年○月○日
新郎署名______ 新婦署名______
立会人署名______ 立会人署名______
文例2
結婚証明書
本日私たちは結婚の誓いをいたします
これからの人生
順境な時も逆境の時も生涯変わらぬ愛を約束し
生涯夫婦として生きていくことを誓います
そして10年後も50年後も私たちの両親のように
お互いを思いやる愛にあふれた温かい家庭をつくっていきます
新郎署名______ 新婦署名______
立会人署名______ 立会人署名______
2. 結婚証明書の素材
既製品はウェディングアイテムを扱うネットショップやハンドメイド商品を扱うフリマサイト、大手文具店、東急ハンズやロフトなどのバライティショップで2000円~5000円程度で購入することができます。招待状やゲストブックなどその他のペーパーアイテムと同じシリーズとして販売されているもあり、素材やカラーを揃えてコーディネートすることもできます。また、材料を東急ハンズやユザワヤなどで購入し、自分たちの写真やイラストを入れてアレンジして手作りするカップルもいます。
紙製
紙製の台紙+証明書の結婚証明書にはシンプルな白やネイビーの台紙のものや、和装に似合うような和紙で作られたもの、ウェディングツリー用の用紙やスタンプ、葉っぱ型のシールがセットになったものなどがあります。
アクリルボード
人気の結婚証明書としてアクリル板を使った結婚証明書があります。アクリルボードに文字を書いたり刻印したもので、透明なボードの間に写真や花(押し花など)を挟んで立てて飾ることができます。ネットショップに注文したり、アクリル板や材料を買って自分で文字を書いてDIYする新郎新婦も。
こちらは自立するアクリル板の結婚証明書なので、結婚式の後には思い出として新居に立てて飾っておくことができます。押し花の他にプリザーブドフラワーも使用していて、とくにナチュラルウェディングにはぴったりです。カラーはピンク、イエロー、ブルー、ホワイトとあるので他のウェディングアイテムとカラーコーディネートも可能。結婚誓約文は「ハンドメイドマーケットminne店」のみでの対応ですが、好きな文章に変更することが可能(文章変更は+300円)です。
木製
木製のブック(表紙+裏表紙)の間に結婚誓約文やウェディングツリーの用紙がセットされているものや、木製のボード一枚に結婚誓約文が刻印されているものがあります。
3. ゲスト参加型の結婚証明書
結婚証明書とセットになったゲスト参加型の結婚証明書を演出の一つとして行うパターンもあり、ゲスト皆が「新郎新婦の結婚を認めます」という意味で、人前式結婚式や二次会の定番演出の一つになっています。
幹と枝だけの木(ツリー)のベースのイラストに、ゲスト一人一人が葉っぱに見立てた指印(指紋)や葉っぱ型スタンプを押したり、葉っぱ型シールを加えて1本の木をつくっていくウェディングツリーが最も一般的ですが、ツリー以外にもベースになるイラストに指印やハートのシールやスタンプを加えていくものがあります。
多くの場合、ウエディングツリーは結婚式の受付スペースに準備し、受付を済ませて結婚式が始まるまでの間に指印やスタンプを押すという流れになっています。スタンプを複数用意して色を選んでもらったり、スタンプを押した後に指を拭くウェットティッシュも用意しておくといいでしょう。
シュアプリントのウェディングツリーはポスター印刷専門店ならではの美しいデザインで、フィルムベースの耐久性に優れたPET合成紙を使用しています。作業中にうっかり破いてしまったり、たくさんのゲストが指印を押しても、インクや手汗でふやけたり、たわんだりする心配がなくウェディングツリーに最適な用紙です。インクのなじみがいいので、すぐに乾き、インク滲みや汚れの心配も少ない。