結婚式では、披露宴の際に引き出物が用意されます。その数や相場などは地域によっても変わってきますが、おもてなしと感謝の気持ちを伝えるために、持ち帰るゲスト目線で選びましょう。今回は、引き出物やプチギフトについての情報をまとめました。
感謝を伝える引き出物・プチギフトの用意―相場や人気は?
1. 引き出物の数や相場
結婚式の後、披露宴の際にゲストに、おもてなしの気持ちで贈るものが引き出物の由来です。通常は引き出物が1、2個で、さらに引菓子を1個つけることが多くなります。奇数にするのが縁起良いとされますが、最近は気にしない人も増えているようです。
また、地域によって数が多く重いほうが良いなど、習慣やしきたりが異なることもあります。引き出物の内容や地域の慣例について、両親に相談しておくと安心です。
のし
のしは表書きに「寿」とし、水引は「十本紅白結びきり」の下に、右に新郎・左に新婦の名字を記します(※婿入りの場合は逆)。ラッピングの内がわにのしをかけることが多いのですが、地域によっては外側にかけることもあるようです。
相場
引き出物の相場は、宴会料理の3分の1程度とするのが通例です。料理プラス飲み物が15,000円なら、5,000円程度と考えましょう。引き出物と引菓子はまとめて袋に入れ、開始前に席に置いたり、披露宴後に直接手渡したりします。
また、ゲストによって贈り分けをする新郎新婦もいます。金額に差が出る場合、内容の違いが判らないように物の大きさをそろえるなどの配慮も必要です。時代や地域によっても変わるルールをチェックして失礼のないようにしたいですね。経験値の多い式場のプランナーにも相談するとよいでしょう。
2. 人気の引き出物
ゲストのために送る感謝のプレゼントが引き出物ですが、内容を間違えると相手に不快な気持ちを与えてしまうこともあります。持ち帰る側の立場で選びましょう。引き出物選びは以下の3つのポイントを念頭に置いておきましょう。
- 消耗品が喜ばれる
- 重くない・大きすぎないものが喜ばれる
- 割れものや切れるものは避ける
新郎新婦の名前が彫られた記念の置物などは、処分することもできず、使い道にも困るといわれます。一方、食べ物は消費してしまえばなくなりますし、タオルなどの生活消耗品は実用性も高く、喜ばれる引き出物になります。
また、重いものやかさばるものは、高齢のゲストや、ヒールで参加している女性にはもって移動しにくくなります。遠方から来る人や電車移動の人に配慮して、コンパクトに持ち運べるものを意識しましょう。
品物ではなくカタログギフトを送り、後日選んでもらうスタイルも一般的です。最近はカタログギフトのバラエティも増え、より魅力的なカタログが多く出回るようになってきました。女性用、男性用、目上の人用と、相手によってカタログを分けるのもアイデアです。ただ、何度もカタログギフトをもらっていると価格帯がわかってしまったり、欲しいものがなかったり、選ぶのが手間に感じたりと、快く思わない人がいる可能性も考慮しておきましょう。
3. 気持ちがうれしいプチギフト
披露宴が終わってから、ゲストを見送る際に手渡しするのがプチギフト。手のひらサイズの小ぶりのものになります。
価格は200円~500円程度と価格も手ごろ。ちょっとした物でも、気の利いているものを選ぶとゲストの満足度がアップするようです。
人気のプチギフト
- お菓子(金平糖、キャンディー、クッキー、マシュマロなど)
- 紅茶セット
- 清涼タブレット
小さなギフトでも、クオリティの高いもの、包装がおしゃれなものは目を引きます。新郎新婦が和装なら和風のラッピングを選ぶなど、結婚式の雰囲気に合ったものを用意できるとよいですね。せっかく準備するなら、感謝の心が伝わる品物にしましょう。
4. 足を運んでくれたことに感謝して、心を込めて贈る
今回紹介したように、引き出物にはある程度の予算が必要です。また、予算内で納めるように、内容を決めるのには多少時間がかかるでしょう。その中でプチギフトもおろそかにできないとなると、迷ってしまいますね。悩みすぎないで、式場のプランナーの経験値を頼るのも手です。相談してみましょう。
結婚式での贈り物はこれからの付き合いを考えると、ゲストに喜ばれるものを贈りたいところ。メッセージカードを添えたり、プチギフトの包装にありがとうと書いてあるものを選んだりすると、感謝の心が伝わります。また、最後に手渡しする際に、一人一人目を見て感謝を伝えることで、気持ちもしっかり届くのではないでしょうか。