既婚者と気づかずに数年付き合っていたという、信じられないような話がネットニュースやテレビなどで聞かれるようになりました。結婚願望のある人にとって、手痛い時間のロスになる隠れ既婚者が婚活を便利な出会いの場としているのはおかしなこと。婚活で登録者が本当に独身かを知るために、独身証明書という公的な証明書を提出させる婚活業者もいます。この「独身証明書」がどのようなものかをご紹介します。
独身証明書とは?取得方法、使用する場面
1. 独身証明書とは?
独身証明書は、本籍地の市町村区役所で手に入れることができます。「独身証明書(結婚情報サービス・結婚相談業者提出用証明書)」が正式名称です。国内の結婚相談所に提出するにあたっては、この「独身証明書(結婚情報サービス・結婚相談業者提出用証明書)」を役所で手に入れましょう。ところで独身を法的に証明するための同様の書類として、国際結婚の際に相手の国へ独身を証明するために提出が求められる「婚姻要件具備証明書」というものがあります。これらは、異なる書類ですので気をつけましょう。
結婚相談業者提出用証明書
申請先...戸籍のある役所
目的...国内の婚活業者に提出する
婚姻要件具備証明書
申請先...法務局、在外日本大使館・領事館、戸籍のある役所
目的...海外で婚姻する際、その国に提出する
※国によって役所のものでは無効の場合があるので注意
今回は、前者の「独身証明書(結婚情報サービス・結婚相談業者提出用証明書)」について説明します。以下ではこれを「独身証明書」と呼びます。
2. 独身証明書でわかること
独身証明書は、基本的に本人が申請します。また、戸籍のある役所が遠方になる場合などは、郵送でも取得できます。独身証明書は、委任状など必要書類を準備すれば本人以外も申請可能です。
窓口での取得に必要な書類
- 本人確認資料(運転免許証・パスポート・写真付き住民基本台帳カード等)
- 手数料(1通につき300円程度)
郵送での取得に必要な書類
- 本人確認資料(運転免許証・パスポート・写真付き住民基本台帳カード等)
- 手数料分の定額小為替
- 返信用封筒(切手を張り付けて同封)
証明書取得に必要な書類や手数料は自治体によって違うため、詳細は本籍地の自治体に問い合わせましょう。また、こちらの証明書は、離婚歴があっても発行されます。その際、離婚回数などは記載されません。離婚が成立した翌日から発行可能です。ちなみに離婚を証明する際には、離婚証明書というものもあります。
3. 独身証明書でわかること
独身証明書を取得すると、公的に独身であることが証明されます。そのため、結婚するための出会いの場では提出が求められることがあります。
独身証明書の内容
- 氏名
- 生年月日
- 本籍地(区市町村)
- 独身である旨
真剣な気持ちで婚活に向き合う際には、公的な証明書を提出する業者を選ぶと安心ですね。
ところで結婚をちらつかせながらも、何年も具体的なアクションや話題が相手からない場合、実は既婚者だった、なんてことがあるかもしれません。違和感のある場合、一度相手に確認してみてもよいでしょう。たとえば「独身証明書」を見せてほしいといわれただけで、去っていく隠れ既婚者であれば、そこまでの相手だったということですね。
4. 独身証明書ありの婚活は安心
独身証明書は真剣な婚活には大切な書類です。婚活パーティーや、異業種交流会などは出会いの場として婚活で活用する人も多いのですが、中には既婚者が紛れていることもあります。既婚を偽っている人との恋愛は、真剣に結婚相手を探しているときには、遠回りになってしまいます。独身証明書の提出を求める婚活業者を中心に活動しましょう。
特に、手軽なネット婚活では、独身証明書の提出が確認できないこともあります。付き合いが進んだ後に、実は既婚者とわかっても、後に引けない状態になってしまうことも。真剣に結婚相手を探すなら、気軽な婚活ではなく、独身証明書の提出が求められる結婚相談所や、婚活サイトを選びましょう。
市役所などに問い合わせたり、窓口に行くのが恥ずかしいという声も聞かれますが、独身であることをはっきりさせてから、婚活をするのがマナーと考えてもよいのではないでしょうか。