結婚は大きなライフイベントの一つですが、結婚しないという選択肢を選ぶ人や結婚しても結婚式や披露宴を行わないという人、結婚式をしたとしても簡単に済ませる人なども増えています。結婚することが当たり前で結婚式の格式が家の格式とされていた時代から数十年、結婚や結婚式に対する考え方は大きく変化しています。

結婚しない選択が認められる時代へ

「結婚したら一人前」と言われたり、いわゆる適齢期を迎えると周囲が「結婚しないのか」とうるさく聞いてきたり・・・。このようなことは徐々に減り、親世代や職場の上司も若い世代が独身を通すことに関してとやかく言わない時代になりつつあります（「孫の顔が見たい」と思っているのかどうか、など、親の内心は聞いてみないと分かりませんが）。こうした変化によって結婚から自由になって仕事に生きる、籍を入れずにパートナーと一緒に暮らすという人が増えています。結婚することで増える経済的問題や人づきあいの面倒を避けるために結婚を躊躇する人もいます。将来の不安や介護問題などの心配もあることは忘れられませんが、人生の選択肢は確実に増えているのです。

結婚式場から消えた「ゴンドラ」

ひと時代前には、結婚式は盛大な方が望ましいとされ、誰もが芸能人張りの豪華な結婚式、披露宴に憧れたものでした。その象徴としての「新郎新婦のゴンドラでの入場」や天井までのウェディングケーキ、幾度にも渡るお色直しなどがありました。

結婚式は今、多様化しています。芸能人でも結婚式をしないで入籍だけ済ませる人や身内だけで小さなパーティを行う人がおり、一般的なトレンドとしても、豪華で派手な結婚式はあまり見かけなくなりました。会場も高級ホテルだけでなく、おしゃれなレストランやゲストハウス貸切のハウスウェディングなど自分たちの好きなところで行えるようになっています。

思い出は写真と身内の心の中に

盛大な結婚式は必要なくなっても、ウェディングドレス姿を残しておくことは女性の密やかなる願望として続いています。そんなちょっと特別な記念の日をプロデュースできるのが、フォトウェディングです。
素敵な衣装に身を包み、一生に一度の晴れ姿を写真に収めることができます。また、その後は親族や親しい人たちだけのこぢんまりとした会食ができるプランもあります。簡略化してもきちんと人生の節目を祝うことで、その時の思い出が二人の長い結婚生活を支える基盤となってくれるでしょう。

結婚を含めた生き方も、結婚式も、自分たち流にいくらでもアレンジできる時代です。その中から、結婚する/しないことを自分で選んだのであれば、結婚が当たり前の時代よりも重く責任ある選択となるのかも知れません。