時間と手間を費やした結婚準備を経て、いよいよ待ちに待った結婚式当日。持ち物や披露宴の内容はわかっていても、前もってある程度は流れを把握していないと慌ててしまうかもしれません。一生に一度の大切な日を最高の思い出にするために、結婚式当日の花嫁のスケジュールを予習して不安を減らしておきましょう。
花嫁の「結婚式の一日の流れ」と「出かけるまでに必ずやっておくこと」
時間と手間を費やした結婚準備を経て、いよいよ待ちに待った結婚式当日。持ち物や披露宴の内容はわかっていても、前もってある程度は流れを把握していないと慌ててしまうかもしれません。一生に一度の大切な日を最高の思い出にするために、結婚式当日の花嫁のスケジュールを予習して不安を減らしておきましょう。
結婚式の一日の流れ
1. 会場入り・花嫁お仕度
一般的に花嫁が会場入りをするのは挙式の2.5時間前です。挙式が10時からならば7時半には会場に到着し、控室で準備を始める必要があります。和装の場合にはさらに30分ほど早く3時間前に到着するよう指示されることが多いようです。
控室に到着したら早速ヘアメイクスタート。最初にヘアメイク、それから衣装へ着替えます。この時間を利用してプランナーが進行の最終確認をしに来たり、披露宴中に紹介する祝電の選定をしたりすることも。また注文していたブーケを花屋が持ってきてくれるのも楽しみのひとつです。
ヘアメイク・着替えを含めたお仕度の時間は、洋装で1.5時間、和装で2時間が目安となります。ちなみに新郎の会場入りは挙式の1.5時間前としているところが多いようです。
2. 写真撮影
新郎新婦ともにお仕度が完了したら写真撮影です。控室内での二人きりのリラックスした雰囲気、チャペル内やチャペル前、会場前などで撮影を行います。ビデオ撮影も依頼している場合は、写真と同時にビデオの撮影も行われます。
3. 挙式リハーサル
挙式の前にはリハーサルを行います。花嫁のエスコート役(主に花嫁父)と新郎新婦で、本番の流れを一通り練習します。ドレスや和装での歩き方もこのときしっかりマスターしておきましょう。
4. 挙式
リハーサルが終了しいったん新郎新婦が控室(または前室)に戻ったら、ゲストが挙式会場へと誘導されます。すべてのゲストが入場したら、まずは新郎入場。その後エスコート役と一緒に新婦が入場します。ベールダウンの儀式がある場合には、新婦入場前に挙式会場の外側入口で行われます。
挙式本番ではどうしても気持ちが高ぶって緊張してしまうもの。なるべくリハーサルを思い出しながら優雅に歩きたいですが、ステップがわからなくなった場合にはゆっくり歩くことを第一に意識しましょう。また挙式進行中の流れがわからなくなった場合でも、神父・牧師や司会者、アテンド(介添え)がサポートしてくれるので心配は無用です。
5. 親族写真の撮影・親族紹介
挙式後には親族以外のゲストは披露宴会場へ案内され、親族は挙式会場に残って写真撮影となることが多いようです。新郎新婦を中心に、その隣にそれぞれの両親や兄弟が並び、新しい親族での記念すべき写真を撮影します。
またこのときに親族紹介を行うこともありますが、会場によって挙式前にする場合もあります。
6. 披露宴前半
挙式開始から1時間後には披露宴開始となります。ゲストが拍手で迎えてくれる中を、胸を張って笑顔で入場しましょう。みんなに注目される上に慣れない衣装でメインテーブルへと進むことになりますが、新郎にしっかりとエスコートしてもらってゆっくり進みましょう。
メインテーブルに到着したらまずは一礼を。いったん着席し、祝辞の際は先導やアテンドスタッフの指示に従いながら必要に応じて席を立って礼をします。乾杯の際には席を立ち、アテンドからグラスを受け取って手を添えながら乾杯を。列席してくれたゲストに笑顔を向け、楽しいひとときを過ごしましょう。
ケーキ入刀の際も片手ではなく、もう片方の手も添えるようにすると優雅です。入刀後は写真撮影タイムなので、ナイフを入れたままカメラマンやゲストのカメラに笑顔を向けましょう。ウェディングケーキのファーストバイトは人気の定番プログラムのひとつなので、新郎には思いっきり大きな一口を食べさせてあげると盛り上がります。
お色直しがある場合、ケーキ入刀後にはお色直しのため中座となります。エスコート役をお願いしている人と一緒に退場しましょう。新郎は花嫁よりも遅れて中座するのが一般的ですが、もちろん一緒に退場することもできます。
7. お色直し
お色直しの時間は合計20分程度。和装に着替える場合はさらに10~15分長くなります。この時間の間に着替えやお手洗いを済ませます。衣装を変えたら写真撮影となります。
8. 披露宴後半
お色直し後に再度入場となります。入場した流れでテーブルラウンド(キャンドルサービスやテーブルフォトなど)に移る場合もあります。ゲストにお酒が入って盛り上がる後半、照明を暗くしてしっとりと入場するのか明るい音楽で元気に入場するのかで会場の雰囲気が変わります。
披露宴後半はゲストによる余興、花嫁からの手紙、両親への記念品贈呈、新郎父と新郎からの謝辞が行われるのが一般的です。緊張をしていた前半に比べ、笑ったり泣いたりと盛りだくさんの後半です。
9. 退場・お見送り
すべてのプログラムが終了したら、新郎新婦・両家両親の退場です。会場の入り口を出たら振り返り、ゲストへ一礼しましょう。
退場後には両家の両親も一緒に記念写真を撮り、ゲストのお見送りの準備をします。会場出口そばに並び、プチギフトや会場装花をミニブーケにしたものなどを持ってお見送りをしましょう。披露宴からお見送りまでの時間は2.5時間が目安となります。
10. 着替え・帰り支度
ゲストのお見送りがすべて終了したら、衣装から私服または二次会衣装に着替えます。当日に持って帰るものと、会場に預けて後日取りに来るものをそれぞれまとめたら結婚式の終了です。
出かけるまでに必ずやっておくこと
しっかりと準備をしたつもりでも当日になるとどうしてもソワソワと不安になってしまうもの。持ち物の用意は前日までに完了させておき、当日は最低限の準備だけで済むようにしておきましょう。
1. 持っていくものの確認
ハンカチや靴下、下着、謝礼、手紙…持っていくものはたくさんありますが、必ず前日までに用意を。当日は「持っていくものリスト」をチェックするだけでいいようにしましょう。
2. 親へ挨拶
これまで大切に育ててきてくれた親へ挨拶をしましょう。同居していない、同じ宿泊先に泊まっていないなどの場合は電話でもいいので必ず一言「ありがとう」を伝えます。いつもはなかなか素直に言えないお礼の言葉も、このときを逃すと後悔してしまうはず。照れくさくても心を込めた挨拶を忘れないようにしましょう。
3. 肌・髪の状態を整える
結婚式の日はすっぴんで会場入りします。当日は化粧水・乳液といったスキンケアのみにしましょう。また髪は乾いた状態にしておきます。シャワーや朝シャンをした場合にはしっかりと乾かしてから会場入りしましょう。
4. 朝食をとる
どんなに朝早くから準備が始まる場合でも、朝食は必ずとるようにします。最近では新郎新婦もメインテーブルで食事をする光景が当たり前になりましたが、それでもなかなかゆっくりと食事をとることはできません。気分が悪くなったりお酒に酔ったりしてしまわないよう、朝のうちにしっかりと食べておくようにしましょう。お仕度中はちょっとしたものならば口にすることができるため、パンやおにぎり、ゼリー飲料などを用意しておくのもおすすめです。