独身時代のお正月の長期休暇は、ウィンタースポーツをしたり、地元の友だちと新年会をしたりと楽しいものでしたが、結婚し、妻、嫁という立場になってくると残念ながらそんな呑気なものではなくなります。○○家の嫁として夫の実家への挨拶に行くという義務があるからです。しかし、新年のはじめの挨拶はとても大切なこと。逆にいえば、それをきちんとやり遂げれば、その後の人間関係もスムーズになります。
新婚さん必読!夫の実家へ初めてのお正月挨拶―押さえておきたい4つのポイント
写真提供:Sakurako Ishii
夫の実家では“何もいらない”“何もしなくていい”という建前に甘えるべからず
1. 手土産を持っていく
「あらあら、お土産なんていいのよ!こんなところでお金使わなくていいのよ!」という姑さんもいることと思いますが、手土産はしっかり持っていくことをお勧めします。せっかく持っていくなら、前日に慌てて適当に選んでしまうのではなく、好みをあらかじめリサーチするか、地元の評判の良い名産品などが良いでしょう。内容はお菓子、お酒、お茶などが無難なところ。「こちらのことを考えて選んでくれたんだな」と思ってもらえるものが良いでしょう。
2. 食事の準備と片付けはできるだけ手伝う
「気にしないで、○○さん、ずっと座ってていいのよ!」という姑さんもいることと思いますが、本音ではないこともあるので要注意。料理を運んだり、片づけたりといった簡単なお手伝いはするつもりでいましょう。
泊まりで来ている場合、調理も手伝うべきか悩むところでしょうが、それに関しては手を出されたくない姑さんもいますので、数回は「お手伝いすることありますか?」と尋ねて、断られれば任せておきましょう。
ある程度の年齢の子どもがいる場合、子供と一緒に手伝うようにすれば二人きりにならずに気まずくありませんし、その場も和み、子どもの教育上にもよいのでお勧めです。
3. 部屋の片付けと寝具
それから、泊まりの場合は帰る前に使ったお部屋のお掃除、布団の場合は布団の片づけはしたいものです。シーツや布団、枕などのカバー類の洗濯も「しなくてもいいよ」と言われるかもしれませんが、申し出ておくと良いでしょう。
4. 久しぶりに会う息子と十分に話せるように配慮を
自分はこんなに気を遣っているのに…夫は実家でのびのびして、すっかりくつろいでしまい、自分だけが疲れたとイライラしてしまうこともあります。しかし、夫にとってはホーム、自分にとってはアウェイなのでそれは仕方ありません。とくに遠方でめったに行けないといった場合は、自分は裏方に徹して手伝いをし、話に相槌を打つだけにしておき、ここは彼らが親子で満足いくまで話せるようにしてあげたいものです。
実家で十分くつろいで気分が良くなれば夫との仲も円満になりますし、夫もあなたの実家を大切にしてくれることでしょう。
新年の出来事は記憶に残りやすいので要注意!
こうして書いてみると、やっぱりお嫁さんは楽ではないなと思いますが、ちょっとしことで心証が悪くなってしまってはその後が厄介です。とくに新年の出来事は記憶に残りやすいので気をつけておくほうが今後のためだと思います。
しかし、あまりにも構えすぎても辛いものがありますので、夫には「私はあなたのご両親が大切だからこそ緊張してしまうの。だから、あなたもフォローしてね」と一言言っておくのも良いでしょう。