緊張する新郎新婦に代り、周囲に目を配る
挙式当日、主役である新郎新婦は、自分たちのことで精一杯で、周囲に目を配る余裕はほとんどありません。特に披露宴の間は、その傾向が強くなります。ですから、新郎新婦に代って、両家の両親は主賓をはじめ来賓の方々へのあいさつなど積極的に行いホスト役に徹することが大切です。
披露宴での両親の役目はいくつかありますが、最初の役目は招待客のお出迎えです。新郎新婦、仲人・媒酌人とともに会場の入口に並び、招待客一人ひとりにあいさつをします。
披露宴に入ってからは、仲人・媒酌人のあいさつ、主賓のスピーチなどのときは、新郎新婦とともに起立し、頭を下げます。相手から「どうぞ着席してください」の声がかかったら一礼して着席します。自分勝手に席に着くのはマナー違反になるので注意しましょう。
招待客にごあいさつは、事前に相手の情報を調べておく
披露宴での新郎新婦の両親の大きな役目は、招待客へのあいさつ回りです。オードブルや前菜がサービスされ、ゲストが食べ終わったくらいタイミングがいいといわれていますが、披露宴前に会場の担当者に確認しておくほうが間違いないでしょう。
両家の両親は自分側の主賓・来賓と相手側の主賓テーブルへお酌をして回ります。両親が二人そろって高い席から順に回るのが一般的です。
あいさつとしては、 「私は、新郎の○○の父でございます。本日は息子のためにご列席賜りありがとうございます」 と簡単なもので構いませんが、
「私は、新郎の○○の父でございます。△△さん、息子がいつも会社でお世話になっています。本当に頼りになる先輩だとうかがっております。今後ともご指導ください」
などと、招待客と子どもたちの関係を知ったうえで、あいさつをすると好印象を与えることができます。
そのためには、当日の席次表を照らし合わせながら、招待客との関係、人柄、エピソードなどを子どもたちから事前に聞いておくことをおすすめします。気を利かせたつもりの話題が、招待客にとってはNGである場合もあります。 そうなると招待客に気まずい思いをさせしまうので、そのあたりも聞いておくようにしましょう。
披露宴では、新郎新婦に次いで注目を浴びるのか両家の両親です。祝杯を重ねて過ぎて、醜態をさらしてしまうようでは、ホスト役失格です。せっかくの披露宴も台なしになってしまいます。招待客の皆さんに喜んでもらえるように、おもてなしの心を大切にしてください。