新婦の母親は新婦の支度のお手伝いを

挙式当日、新郎新婦の緊張はピークに達し、どうしても視野が狭くなり周囲へ目が届かなくなるものです。そんな二人を冷静にフォローするのが、挙式当日における一番大切な親の役目です。

挙式当日、新婦は挙式の3時間前、新郎は2時間前に式場に入るのが一般的です。新婦が新郎より早いのは、ヘアメイクや着付けに時間がかかるためです。こうした身支度の手伝いをするため、新婦の母親は新婦と同じ時間に式場に到着するようにします。一方、新婦の父親、新郎の両親は2時間前に到着するように心掛けてください。

披露宴では、新婦はほとんど食事をとることができません。しかも、着慣れない衣装をまとい、一日中緊張を強いられるため、体力が持たず披露宴が終わる頃にはフラフラになってしまうことも珍しくありません。きっちり朝食を取れればいいのですが、時間に追われて朝食を抜いてしまうと大変です。そこで準備の途中や空き時間に軽くつまめるおむすびやサンドイッチなどの軽食を準備しておくことをすすめします。

会場スタッフや裏方へのあいさつも重要な役目

会場に到着したら、新婦の父親は新郎の控え室に、新郎の両親は新婦の控え室に行き、あいさつをします。仲人・媒酌人、主賓が到着したら出迎えてあいさつをします。このときはなるべく両家の両親が揃ってあいさつするほうが、より丁寧な印象を相手に与えます。

また、司会や着付けなどの会場のスタッフ、受付、撮影などを担当してくれる新郎新婦の友人にもあいさつします。招待客の中には、久しぶりに会う親族も多く、どうしてもそういった方を優先しがちなりますが、当日、お世話になる会場スタッフや裏方を引き受けてくれた友人への気配りを忘れないように心掛けてください。

そして、司会者を含めて会場スタッフと最終的な進行確認をします。予定通りに進まないこともあるので、ここで入念に打ち合わせしておきましょう。式場届いた祝電をチェックするのも大切な役目です。子どもたちと一緒に披露宴で読み上げるものを選んで、あらかじめ司会者に渡してください。

挙式当日は少々のトラブルはつきものです。例えば自宅やホテルに忘れ物した場合も、親自らが取りに戻ったりしてはいけません。大きなトラブルがあったとき両家の親がいないと進行が滞ってしまうからです。ちょっとしたトラブルは親族に依頼するか、会場スタッフに相談するのが無難です。どうしても自らが動かなければならないときは、必ず親族や会場スタッフに行き先を告げるようにしましょう。

挙式当日の両親の役目

  • 新婦の母親は、ヘアメイクや着付けに付き合う
  • 新婦の両親は、おにぎりやサンドイッチなど軽食を用意しておく
  • 相手の親族にあいさつをする
  • 会場スタッフにあいさつをする
  • 受付、撮影係などを担当してくれるご友人にあいさつをする
  • 仲人・媒酌人、主賓にあいさつする
  • 司会、会場スタッフと最終の打ち合わせをする
  • 祝電をチェックして司会者に渡す
  • 場を離れるときは、親族や会場スタッフに行き場所を伝えておく