緊張は大敵。イメトレが成功へ導く?
結婚の承諾を得るため、相手のご両親へあいさつに伺う。これは誰でも緊張するものですね。会話のネタに困らないように、事前にお互いの両親のプロフィールを知っておくことがまずは大切です。相手に聞いておきましょう。
しかし、プロフィールを覚えたからといって安心は禁物です。多くの先輩たちが、極度の緊張で頭が真っ白になったといいます。少しでも緊張を和らげるためには、ご両親との会話を想定して、事前にイメージトレーニングしておくのが一番です。今回は男性が女性のお宅にあいさつすることを想定しましょう。
1. 玄関先でのあいさつは笑顔でハキハキと
どんなときでも第一印象は大切です。玄関先でのあいさつはあなたの印象を左右しかねません。パートナーから紹介されたら、
「△△と申します。本日はお忙しいところ、お時間を作っていただき、ありがとうございます」
とご両親の目を見て、笑顔でハキハキと話すようにしましょう。多少つかえてしまうのは構いませんが、小さな声でうじうじと話すと頼りない印象をあたえがちになるので禁物です。
2. 部屋に通されてからのあいさつは型どおりに
部屋に通されたら、上座をすすめられても下座に座ります。座布団を使わず正座(椅子のときは着席)で待ち、ご両親が揃ったところで、正座のまま(椅子の場合は起立して)改めて一礼をします。相手から「どうぞ」と、すすめられてから座布団を使います(椅子のときは着席)し、次にあいさつをして手土産を渡します。
このときのあいさつは、
「由美子さんとお付き合いさせていただいている△△と申します。本日はお忙しいところを、お邪魔して申し訳ありません。お時間をとっていただいたこと、大変感謝しております」
などと述べ、続けて、
「由美子さんにお好きだと聞きまして、お口に合えばうれしいです」などと言葉を添えて手土産を渡します。
3. 雑談のときの話題は臨機応変に
お茶をいただきながら雑談を始めましょう。「今日はいいお天気ですね」と天候の話から入るのも構いませんし、「こちらのお菓子は本当におしいですね。どちらのお菓子なんですか?」などとお茶やお菓子などの感想を述べるのもいいでしょう。
また「由美子さんからゴルフがお上手とお伺いしました。僕は最近始めたばかりなので、今度コーチしてくださいませんか」など、趣味の話などを振ってもいいでしょう。
趣味、家族の話、子どもの幼い頃の話、ペットの話・・・。事前に教えてもらったプロフィールを参考にいくつかの話題を想定しておくと、いざというときに慌てずにすみます。
4. 本題になったら堂々とした力強く
そしていよいよ結婚のあいさつです。会話が盛り上がっていても、いたずらに時間を引き伸ばすと、言い出すタイミングを逃してしまうので、30分程度を目安に話を切り出しましょう。結婚の話題を切り出すのは、男性側の両親へのあいさつするときも、男性の役目になります。
「先日、由美子さんに結婚を申し込み、快く受けていただきました。ふたりで協力して、幸せな家庭を築くつもりです。どうぞ結婚をお許しください」
そのとき大切なのが、
(1)すでに彼女から結婚の承諾を受けていること
(2)ご両親に結婚を許してほしい
この2点をはっきりと伝えることです。
相手の親としては、結婚を許すにしても反対するにしても、二人の結婚に対しての決意を問いただします。それにして対して、しっかり答えられるかどうかもポイントになります。したがって、以下のようなことについては、事前にパートナーと打ち合わせしておくとよいでしょう。質問には、堂々とした態度で声をやや張って答えると、頼もしい印象をあたえることができます。
結婚について二人で話し合っておくこと
- 結婚式の時期と会場
- 結婚式のプラン
- 新居の場所
- 将来的に同居するのか否か
- 仕事の将来について、転勤が多い職場なら、いつごろ落ち着きそうなのか
- 今の仕事を一生続けたいのか否か
子どものことはデリケートな問題なので、触れなくても構いません。話がひと段落ついたところを見計らって、「もうこんな時間なんですね。そろそろ失礼させていただきます」と言って、おいとまを告げます。「もう少しいいじゃないか」といわれても、「あまり長居を致しましても、ご迷惑がかかってしまいますので…」と一度は辞退したほうが無難です。また、帰る際には「本日はありがとうございました。これからもよろしくお願い致します」とあいさつします。最後まで気を抜かないことです。