私がある企業でお勤めをしていたときのこと。ちょうど40歳になったある女性が「今同級生が結婚する人が多いの。最後の結婚ラッシュかもね」と言っていました。
当時20代の私は40歳ならもう出産も終えて子育て真っ最中というイメージがあったので「本当かな?」と心の中で思ったものですが、こうして40歳を迎えてみると「なるほどそんなもんなのかもしれない…」と納得しています。
実際に厚生労働省のデーターでは、40代での初婚の件数は1990年代と比較すると、2010年代は男女ともに約2倍。40代の全国の未婚率が14%なのですから、40代ではじめて結婚する方もそれだけいて当たり前といえば当たり前です。さらに、再婚も数に入れたら、けっし珍しくはないといえます。
昨今では全年齢でも半分のカップルしか結婚式をあげないといわれていますが、「40代で結婚式なんて…」と躊躇する方も多いでしょう。しかし、もしも今40代の友だちが結婚するなら、私は、財布と心に余裕があるなら結婚式はしておいたほうがいいよとすすめると思います。それは以下の3つの理由からです。
40代のあなただからこそ結婚式をしてほしい3つの理由
1. 40代だからこそ、満足いく結婚式ができる!
“結婚式”というと、ある一定の型やイメージがあるのは仕方がないことかもしれません。どこかの結婚式場で華やかに行うもので、家族、親戚、友人、会社の人などを招待して、純白のウェディングドレスやキャンドルサービスやブーケトス、あくまでの「若いふたりのセレモニー」というのが一般的でしょうか。
しかし、今では結婚する年齢もさまざまなのですから、いろいろな形で実際に行われています。身内だけの小規模な結婚式も珍しくありませんし、結婚式場でもそうした少人数限定のプランも豊富に取り揃えています。また、素敵なレストランや料亭などでお食事会を中心とした結婚式も人気です。費用もリーズナブルでありながら、内容は満足感が高いものも多数あります。
若い頃はどうしても親など周囲に意見されることが多いものですが、40代だからこそ、自分たちで思った通りの結婚式をしやすいというメリットもあります。
2. 40代だからこそ、新鮮な気持ちで結婚式を
“不惑”といわれる、落ち着き世代の40代。若い頃とは違い、パートナーに対してもトキメキよりも、安心感や安定感を求めている方が多いかもしれません。だからこそ、「結婚式なんて…」と思う面はあるでしょう。
しかし、その人はお互い選び選ばれたたった1人の男性であり、女性なのです。落ち着いてばかりでは少し寂しいのではないかと思います。結婚式というセレモニーはお互いの魅力を再認識し、決意を新たに夫婦としてお互いを見つめなおす良いチャンスといえるのではないでしょうか。
3. お付き合いをおめでたい席でスタートさせよう
遅い結婚だからこそ、照れくさくてついひっそりと籍だけ入れて、報告も十分しないという方もいるでしょう。しかし、結婚ではお互いの親せき友人とお付き合いは欠かせません。
結婚式でないにしても、何らかしらの形にお披露目をしなければ、お葬式などではじめて相手の親せきや友人に紹介されるということも。できれば、晴れがましいめでたい席で、笑顔でお付き合いをスタートさせたほうがいいのではないでしょうか。大人であればこそ、けじめはきちんとしておきたいものですよね。
私は先日ついに40代に突入しましたが、まだまだ同級生の友人は独身も多いです。そして、そのなかには魅力的な方がたくさんいます。どんなタイミングで出会いがあるかなんて誰にも分かりません。いくつであっても、そのときにお互い選び選ばれた幸せを素直に結婚式という形で表現するのは素敵なことですし、それは周囲にとっても嬉しいことではないでしょうか。
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