女性の初婚平均年齢は2013年では29.0歳。東京都ではついに30.1歳に達しました。こうなれば、今後も高齢出産が増えていくのは必然と言えるでしょう。
高齢出産では20代よりも妊娠率が低下してしまうのが第一の懸念ですが、実際私が36歳で出産してみて、「やっぱり若いときに出産したかった…」と思う場面に度々遭遇しました。実際に高齢出産を経験した私自身が強く感じたことや、周囲の話を参考に書きたいと思います。
高齢出産だからこそ感じる子育ての苦労とは?
体力面でも、精神面でも高齢出産での子育ては違う!?
まず最も多くあげられるのは、体力的にきついという声です。24時間体制の新生児育児や活発な子供の相手は相当の体力を消耗します。個人差があるものの、多くの方が30代以降以前よりも疲れやすく、頑張りがきがないという身体の変化を体験します。「若い時代の元気なときならばもっとハツラツとこなせたのでは…」そう思わざるを得ません。
体力低下といえば、一番の助けとなるはずの親はさらに深刻です。かわいいと思っていても、「抱っこ!抱っこ!」「遊んで!遊んで!」とエンドレスで要求してくる孫を預かるのはできるだけ避けたい。その愛らしい姿を見られるのはたまにでいい。そんなスタイルで、育児に消極的な親が年齢とともに増えます。それどころか、親の介護問題が育児中に発生する可能性もあるでしょう。
もうすぐ70歳を超える私の親も、70歳を超えた兄嫁の親も、口をそろえて「疲れるから頻繁には来なくていい」と実際に言っています。一方、60代になったばかりのママ友の親は毎週でも孫と遊びたがるとか…。
さらに、体力面だけではなく、精神面でも高齢出産であることが自分の子育ての仕方に影響しているのではないか…?と思うことがあります。そう感じだしたのは、娘が3歳になったので言葉も上手になり、物事も分かりだしたときのこと。2歳のイヤイヤ期も終わったはずなのに、保育園での保育士さんの読み聞かせを無視して、自分より小さな子たちと走り回り、コードを噛み続け、充電器を使えなくしてしまった娘。そんな娘に「何故こんなことするの!?」と叱ることが増えたのです。
しかし、この話を30代前半の2児の母であるママ友に話したとき、「でも、○○ちゃんは子供らしいところがいいと思うよ」と言ってくれたのです。そのとき、私は娘に対して「もっと空気を読んで!」「常識で判断してよ!」と大人に対するように要求してしまっていたのだと気づかされました。もしかすると、どっぷり大人の世界に長年つからないほうがより子供目線の、子供に寄り添える子育てができるのかな?とも思ったのです。
それから、早期教育や幼稚園選びに熱心なのはなんとなく年齢の高いママが多いように思います。私も元々情報収集ぐせもありますので、幼稚園に関してはかなりリサーチし、プレ幼稚園にも通わせていますが、公園で出会った20代と思われるママには「プレ幼稚園って行かせなきゃダメなんですか?」と不思議そうにされました。
子供の将来を見越した早期教育や幼稚園選び。これらに夢中なあまり今現在無邪気で可愛い幼児との時間を十分楽しめないとしたら、それはとてももったいないことなのかもしれませんね。
体力をつけ、大人目線になりすぎず、楽しい育児を!
体力の低下は仕方ないことではありますが、もしもこれから結婚し出産を希望されているなら食事運動などで気をつけておくと違うと思います。大人目線の問題については、私自身が反省した点でした。こういう失敗例があることを踏まえて心がけていただければ幸いです。これから結婚、出産する方にとって子育てが苦労よりも楽しみが多いことを祈ります。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai11/kekka04.html (外部リンク)