「マタニティ専用ウェディングドレス」という言葉を聞いたことがありますか。挙式時に妊娠6か月を超える花嫁が着るドレスのことです。なぜ「専用」なのかといえば、マタニティ専用ウェディングドレスは、普通のドレスのフリーサイズとは全く別のものだからです。妊娠前と明らかに体型が変化したからといって、間に合わせのドレスで思い出の挙式に臨むなんて、もったいない!ドレス選びは、花嫁の楽しみの一つですから、自分に合うドレスが必ず見つかると信じて探しましょう。
マタニティ婚の挙式割合が増加するにしたがって、マタニティ専用のドレスを揃えているショップも増えてきました。力を入れている証は、10着以上の専用ドレスを持っていること。結婚式を成功させるためにも、専用ドレス選びの比重は高くなっています。
マタニティ専用ウェディングドレスの選び方ポイントを、百貨店勤務を経て、ドレス専門店でマタニティドレスも担当した元従業員(32歳)のKさん(マタニティ婚経験者)と、妊娠7か月で挙式した主婦のUさん(26歳)から、特に大事なことをピックアップしてもらいました。
マタニティ専用ウェディングのドレスの選び方
1. ドレスショップの選び方が最初のポイント
「口コミやネットで見つけたドレスショップで最初の試着時にチェックしたいのが、ドレスの数や品ぞろえのセンス、接客、不測の事態に対する対応ですね。私は結婚式の10日前には最終チェックを行いましたが、その際のお直し、ドレス変更の有無、さらにキャンセルが生じた場合の料金など、最初に確認しておくことが大事です。」
(Uさん)
2. 軽くて動きやすい、お腹やヒップ周りがゆったりしている
「デザインよりまず、軽くて動きやすいことが大事です。妊婦は疲れやすいので。披露宴などで長時間座っていることを想定すると、お腹やヒップ周りがゆったりしているほうが疲労度も軽減しますね。」
(Uさん)
3. シンプルなデザインがベスト。バストは1~2カップ大き目で
「お腹が大きくなるので、お腹周りにフリルや、ヒップのボリュームをアップするラインは、NGです。かえって太って見えますから。またバストは、個人差もありますが、1~2カップ大き目で。試着時に『かなり余っている』の感覚で選んでください。」
(Kさん)
4. 試着の時に苦しいと感じたらNG
「リアルウェストはとにかく苦しいから避けたほうがいい。ウエスト切り替えは、アンダーバストがグッド。着席した時に、楽になります。」
(Uさん)
5. 試着時に「似合う」は危険
「試着時に特に気をつけたいことは、挙式時を予測した体型を描くことです。そのためには、出産経験のあるコーディネーターに相談しながら選びましょう。試着時に『ぴったり』は、もちろんパス。『似合う』も、挙式時に本当に着こなせるのかを考えてみましょう。もし判断に自信がなかった場合、ドレスの変更が可能かどうかを、ショップに確認することをお勧めします。」
(Uさん)
6. スカート丈は長めで
「意外と見落としがちなのが、スカート丈。お腹が大きくなると、スカート丈が短くなります。挙式時を想定して、長めで。もし直しが必要になった場合の料金も、予めショップに尋ねておいたほうがいいですね。」
(Kさん)
7. デコルテや二の腕の美しさに注目する
「お腹が大きい、ヒップ周りがゆったりの妊婦さんでも美しく見えるのが、デコルテです。私が担当したお客様が、ゴージャスな宝石や、パールの美しいネックレスで、デコルテの美しさをアピールしました。また二の腕を隠さず、ベールや肩パーツで美しさを演出することも大事なファッションポイントです。」
(Kさん)
新しい命が宿っている時に、気に入ったマタニティドレスで最高のウェディングを。着こなした写真が、素晴らしい記念になります。そのためにも、妥協しないドレス選びをお勧めします。