まず私があるバーで目撃したことをお伝えします。男性3人が一列にバーのカウンターに座り、中央の男性にアドバイスをしている光景でした。
他のお客さんがいなかったため、私の耳にも内容が自然に入ってきたのです。それによると、近日中に相手の両親の元へ、結婚を承諾してもらうために訪問したいが、相手の両親、特に父親とどのように接したらいいのかという不安や、お土産は何がいいかという具体的な相談でした。男性の軽度のマリッジブルーといっていいでしょう。
男性は30代前半。高学歴で、会社ではなかなかの役職に就いているようです。この男性のように、彼女の両親への挨拶を成功させる方法は、学歴やキャリアに関係なく、共通するものです。3年前のバーでの光景を筆者のblogで紹介したところ、現在でも検索から入ってくる人が後を絶たず、常に検索ワードのTOP5に入っています。結婚前に男性が抱える大きな悩みの一つといえるでしょう。
この場合の悩みは、大きく2つにわけられます。
両親への挨拶:男性版
1 相手の父親との接し方(コミュニケーションの方法)
まず言っておきたいのは、この場であなたは「アウェーに入った」という意識をしっかり持つことです。でもだからといって、過度に緊張しないで下さい。
男の親というものは、娘の結婚相手がたとえ家柄が良く、高学歴でキャリアを持つ優秀な男でも、厳しくチェックをするものです「親の目にかなう」という言葉通り、男としての価値を娘の相手に見出そうとするのです。でも怖がることなど、ありません。娘の幸せを願う男親の共通した姿勢ですから。結婚したあなたに娘が誕生したら、きっと同じような心境になるでしょう。
アウェーに入ったあなたは、男親に対して、礼儀正しく、できるだけ堂々としましょう。無口にならず、かといって饒舌でもなく。できるだけ普段を心がけるのです。相手の男親も、あなたが緊張していることがわかっていますから、アウェーでもあなたの心境を察していると思えば、少しは楽になります。
この時の挨拶は、やはり定番がいいでしょう。コンサバに徹することです!
- (1)「お話をしたいことがありますので、少しお時間をいただいてよろしいですか」と挨拶する。
- (2)彼女との結婚の意思を伝える。
- (3)プロポーズしたことを報告する。
- (4)結婚の承諾をしてもらいたいとお願いする。最後に頭を下げる。
※ここで気をつけたいのは、「結婚します」と宣言せずに、あくまでも「これからはご両親に変わって僕が娘さんを守ります」と誓い、「二人で一緒に家庭を作っていきたい」という意志を伝えましょう。また少し古い時代設定のテレビドラマにある「娘さんをください」は、やめましょう。物扱いされていると不快になる方もいますから。
2 訪問の作法(お土産、着こなし、挨拶の仕方など)
まず日程の調整をしましょう。彼女に、訪問する目的を伝えてもらい、両親の都合の良い日時を聞いてから、決めるという流れにしましょう。お土産は必ず持参しましょう。クッキーやお煎餅の詰め合わせなどが定番です。価格は5000円ぐらいを目安に。ケーキより、日持ちするお菓子がベターです。
訪問の際には、清潔感が漂うファッションで。クリーニングしたばかりのスーツがいいでしょう。ヘアスタイルも清潔感をモットーに、長髪なら後ろで一つに結ぶといいでしょう。靴も磨いておきましょう。当日、特に気をつけたいのは、相手の両親が飲み物や食事を用意している場合でも、先に結婚の意思を伝え、承諾をお願いすること。訪問の目的を果たしてから、飲食という流れが大事です。
緊張の連続ですが、大きな壁を乗り越えてこそ、気持ち良く結婚に向かってスタートできますよ!